AOMEI Backupperの「ユニバーサル復元」について

AOMEI Backupperでは「ユニバーサル復元」という機能が搭載されています。「ユニバーサル復元」機能とは、別のシステムで作成したバックアップイメージを利用して復元を行えるようにするものです。

たとえば、ネットワークドライバーやビデオドライバー、サウンドドライバーなど、別のシステムへそのままインストールすると不具合が生じる恐れのあるドライバーをあえてセットアップせず、ユーザーが手動で最適なドライバーをインストールできるようにします。ソフトウェア環境はそのまま、ハードウェアだけを入れ替えたい場合などに役立ちそうだ。

AOMEI Backupperの「ユニバーサル復元」機能を使用すれば、コンピュータで作成(またはバックアップ)したシステムイメージを、異なるハードウェアの別のコンピュータに復元することができます。そのため、Windows全体の不具合が発生したり、起動しなくなったりする場合、オペレーティングシステム(OS)をすぐに正常な状態に戻して修復することができます。また、「ユニバーサル復元」は複数台のコンピュータに同じシステムを展開したり、物理マシンから仮想マシンへ(または仮想マシンから物理マシンへ)システムを移行したりすることもできます。

いつ「ユニバーサル復元」が必要ですか?

●調子の悪いシステムを修復するために。システムがクラッシュした場合、別のコンピュータでAOMEI Backupperのシステムバックアップを実行して、作成したシステムイメージをこのパソコンに復元することで、システムを修復して失われたデータを取り戻すことができます。

●異なるハードウェアを搭載したコンピュータにシステムを移行するために。上述のようにAOMEI Backupperの「ユニバーサル復元」機能は、お使いのコンピュータで作成したシステムイメージを異なるハードウェアまで復元することができます。

●テストを行うために。テストを効率的に実施するために、ユニバーサル復元を利用して物理マシンから仮想マシンへ(P2V)または仮想マシンから物理マシンへ(V2P)システムを移行することができます。

●ハードウェアを変更するために。マザーボード、CPUなどハードウェアを変更した場合、システムを再インストールしないように、ユニバーサル復元を利用して、システムを異なるハードウェアまで復元して直接移行することができます。

●システムを大量にインストールするために。同一LAN内の複数のパソコンにシステムをインストールしようとする場合、まずは1つのパソコンにシステムをインストール/設定し、必要なドライバやアプリなどをインストール/設定した後、AOMEI Backupperの「システムバックアップ」でシステムイメージを作成します。そして、AOMEI PXE Bootツールまたはブータブルメディアから対象のパソコンを起動してユニバーサル復元を実行します。この方法で、プログラムやソフトのインストール&設定などが必要なく、システムを同時に大量のパソコンにインストール/展開することができます。多くの時間と労力を節約します。

異なるハードウェアの別のコンピュータにシステムイメージを復元する方法

次の例では、ユニバーサル復元を実行するために、2台のコンピュータが必要です。まず、調子の良いパソコンでAOMEI Backupperをダウンロード→インストール→実行して、システムイメージを作成します。

補足:また、別のパソコンに故障や不具合が起きて起動できなくなるため、AOMEI BackupperまたはAOMEI PE BuilderでWinPEブータブルメディアを作成する必要もあります。

※ヒント:USBフラッシュドライブにブータブルメディアを作成した場合、システムイメージをUSBにコピーすることができます。或いは、LAN経由でシステムイメージをアップロードすることもできます。

そして、ブータブルメディアから問題のあるパソコンを起動して、システムイメージを復元することができます。

▼準備ができたら、下記の手順に従ってユニバーサル復元を実行しましょう。

ステップ 1. ブータブルディスクをコンピュータに挿入した後、最初の起動デバイスとして設定します。AOMEI Backupperの画面が自動的に表示されます。「復元」タブをクリックして「タスクを選択」または「イメージファイルを選択」(※ヒント:復元したいシステムイメージは、他のコンピュータで作成される場合、「イメージファイルを選択」ボタンをクリックして、手動でシステムイメージを追加する必要があります。)を選択します。

タスクを選択

ステップ 2. このステップでは、復元したいバックアップタスクを選択して「次へ」をクリックします。

バックアップタスクを選択

ステップ 3. このステップでは、「このシステムイメージを復元」するか「システムイメージからパーティションを復元」するかを選択します。ここでは、「このシステムイメージを復元」を選択して「システムを他の場所に復元」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

このシステムイメージを復元

ステップ 4. システムイメージの復元先のドライブを選択して「次へ」をクリックします。

復元先

※ヒント:選択したパーティション内のすべてのデータが上書きまたは削除されます。

ステップ 5. AOMEI Backupperのユニバーサル復元は、このステップで設定できます。復元したいシステムイメージが別のコンピュータで作成されたので、2つのコンピュータ上のアプリ/ソフト/システム設定/ハードウェアなどに違いはあるかもしれません。「ユニバーサル復元」にチェックを入れる必要があります。最後に問題なければ「開始」をクリックします。

開始

※ヒント:選択したターゲットドライブはSSDの上にある場合は、読み取りと書き込みの速度を向上させるために「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れてください。

ヒント:

  • 新しいマシンでユニバーサル復元を行う前に、まず復元先ドライブ上のすべてのパーティションを削除することをお勧めします。

  • 復元を開始する前に選択したドライブがフォーマットされるため、バックアップイメージが存在するドライブと同じドライブにシステムイメージを復元することはできません。

  • ハードウェアが異なるコンピュータにWindowsを復元した場合、WindowsやOfficeなどを再アクティブ化するためのライセンスコードの入力が必要になることがあります。

  • 一部のドライバ(ビデオ/サウンドカードドライバ、ディスプレイドライバ、NICドライバなど)は、ユニバーサル復元によって異種ハードウェアにインストールされません。これらのドライバはシステムの起動に影響を与えないため、復元後にインストールすることができます。

  • ユニバーサル復元は、システム/ディスクの復元にのみ使用できます。そのため、ディスクバックアップイメージを使用する場合は、起動システムディスクから作成する必要があります。

ビデオチュートリアル:

このプロセスが明確に理解できない場合は、以下のビデオで確認することができます。異機種ハードウェアの復元は、ディスクバックアップとシステムバックアップのどちらを使用しても、非常によく似ています。

全体のプロセスは非常にシンプルです。この機能は、異なるコンピューター間の橋渡しのようなものです。この機能を使えば、より効果的に異機種コンピューターにシステムをインストールすることができます。