解決済み:Windows10でクローン後に「Inaccessible Boot Device」エラーで起動しない

多くのユーザーが、クローンした後にWindows 10「Inaccessible Boot Device」というエラーに遭遇しています。これは、最も一般的なBSODエラーの1つです。なぜこのようなエラーが発生するのでしょうか?この問題を解決する方法は?このエラーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

Machi

By Machi 最後の更新 2023年05月16日

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ユーザー事例

 

HPのデスクトップパソコンのSSDを容量アップのため、別のSSDに交換しようと思い、新しいSSDにクローンしたら起動しません。(ProDesk400G7)
SSDは元の物と新しい物どちらもM.2のSSDです。
起動するとinaccessible boot deviceのエラーが出て、再起動を繰り返し、
自動修復の画面が出て詳細オプション等が選択できる画面になります。

ネットの情報を見てBIOSの起動順序をSSDを一番前に設定してもダメです。
HPのPCはネットで見るBIOSの設定画面とは違うようなので上手く設定出来たかも不明ではあります。
他のデスクトップPC(富士通)は問題なくSSD交換出来ているのでやり方自体は合っているかと思うのですが。
HPのPCでSSDの交換をして同じ現象が出て解決した方がいらっしゃればご教授願います。

--YAHOO!!知恵袋からの質問

inaccessible boot device

Inaccessible Boot Deviceは、コード0x0000007bの典型的なBSOD(Blue Screen of Death)エラーの1つです。簡単に言うと、このメッセージの意味は、ブートデバイスにアクセスできないです。クローンした後に、このエラーが発生すると、クローンしたディスクからWindows 10を正常に起動できず、パソコンのデータにアクセスできなくなります。

なら、クローン作成後に「Inaccessible Boot Device」エラーが発生する原因は何でしょうか?どのように修復すればよいのでしょうか?詳しくは続けてご覧ください。

Windows 10で「Inaccessible Boot Device」エラーが発生する原因と対処法

このBSODエラーの原因を5つに分けてご説明します。その後は解決策をご紹介します。

1. 起動ドライブの設定が間違っている

間違ったブートデバイスが原因で、「inaccessible boot device」エラーが発生することがあります。この場合、コンピュータに複数のハードドライブを搭載している場合は、BIOSにアクセスして、クローンしたハードドライブから起動するように起動順序を変更することができます。

手順 1. コンピュータを再起動します。起動画面が表示されたら、特定のキー(通常はF2/F8/F12/Del)を連打し、BIOSセットアップに入ります。

bios起動キー

手順 2. 矢印キーで「Boot」タブに移動し、最初のブートオプションとしてクローンしたハードドライブを選択します(使用されているBIOSによって手順が異なることがあります)。

手順 3. 「F10」キーを押して変更を保存し、BIOSを終了します。その後、PCを再起動し、正常に起動できるかどうかを確認します。

起動ドライブを設定

2. GPT/MBRが競合する

MBRとGPTは2つの異なるパーティションスタイルです。それらのブートモードが異なります。MBRはLegacyブートモードで動作し、GPTはUEFIブートモードで動作します。パーティションスタイルがブートモードに対応していない場合、クローンしたドライブがWindows 10で正常に起動できないという問題も発生します。

ブートモードを変更するには、以下の手順に従ってください:

手順 1. コンピュータを再起動します。起動画面が表示されたら、特定のキーを押し続け、BIOSセットアップに入ります。

手順 2. 「Boot」タブで「UEFI/BIOS Boot Mode」を選択します。その後、パーティションスタイルに応じて「Legacy」または「UEFI」を選択します(使用されているBIOSによって手順が異なることがあります)。

手順 3. 「F10」を押して、BIOSを保存して終了します。その後、PCを再起動し、正常に起動できるかどうかを確認します。

ブートモードを選択

3. 誤ったディスクをクローンした

間違ったディスク(OSではなくデータディスク)をクローンした場合も、「Inaccessible Boot Device」エラーが発生します。クローンしたディスクにOSが含まれているかどうかを確認してください。OSが含まれていない場合は、OSが含まれているディスクをハードドライブに再度クローンする必要があります。

確認方法は次の通りです:

手順 1. クローンしたハードディスクをコンピュータに取り付けます。

手順 2. 元のディスクからコンピュータを再起動します。

手順 3. 「Windows」+「E」キーを押して、エクスプローラを開き、クローンしたドライブを開きます。

手順 4. そのドライブで「Windows」フォルダを探します。

これが見つかれば、そのドライブにオペレーティングシステムがインストールされていることを意味します。「Inaccessible Boot Device」エラーは別の原因で発生します。
もし見つからなければ、おそらく間違ったディスクをクローンしたのでしょう。そして、そのハードドライブに再クローンしなければなりません。

4. ソースディスクに不良セクタがある

ソースディスクに不良セクタがあったり、ウイルスに感染していたりすると、クローンした後に「Inaccessible Boot Device」エラーが起こりやすいです。このBSODエラーを修正するには、CHKDSKユーティリティを実行してみてください。

★ 注意:ハードドライブの破損を修復するためにCHKDSKを実行すると、データが完全に失われる可能性があります。そのため、事前にファイルをバックアップしてください。

Windows 10で CHKDSK ユーティリティを実行するには、以下の手順に従ってください:

手順 1. 元のディスクからコンピュータを起動します。

手順 2. 検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果から「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

手順 3. そして、「chkdsk c: /f /r」と入力し、「Enter」キーを押します。

「chkdsk c: /f /r」を入力

手順 4. 次回、システムを再起動した時に、CHKDSKユーティリティーにスキャンを実行させるかどうかを尋ねられます。「y」を入力して「Enter」キーを押します。

手順 5. コンピュータを再起動して、プロセスが完了するまでにしばらく時間がかかります。プロセスが完了したら、Windows 10をハードドライブに再クローンします。

手順 6. その後、クローンしたハードドライブからシステムを再起動します。「Inaccessible Boot Device」エラーが修正されたかどうかを確認します。

5. クローン作成中にシステムが破損した

クローン作成中にシステムが破損し、クローンした後に「Inaccessible Boot Device」エラーが発生すると思われる場合は、システムファイルチェッカーを実行してディスクをチェックし、破損したファイルを修復します。

手順 1. コンピュータが自動的に再起動するまで操作しないでください。修復しようとすると、以下の画面がポップアップします。その後、「詳細オプション」を選択してください。

詳細オプションを選択

手順 2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。

「コマンド プロンプト」を選択

手順 3. 「コマンド プロンプト」に「sfc /sannow」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。

「sfc /sannow」を入力

Windowsの最も安全な起動ディスククローン作成ソフト

上記の方法をすべて試しても、Windows 10の「Inaccessible Boot Device」エラーが解決されない場合、最も安全な起動ディスクのクローンソフト—AOMEI Backupper Professionalを使用してディスクをクローンすることをお勧めします。このソフトはディスククローン・システムクローン・パーティションクローンの3つのクローンモードをサポートしています。また、次のような利点があります:

パーティションスタイルを変換せずに、MBRからGPTへ・MBRからMBRへ・GPTからGPTへ・GPTからMBRへのクローンができます。
システムクローン機能により、このソフトはデフォルトでシステムドライブと関連ドライブを自動的に選択します。OSを移行したい場合、間違ったディスクをクローンする心配はありません。クローンを作成した後、クローンしたディスクから起動できることを確保できます。
インテリジェントクローン・セクター単位のクローン・バックグラウンドでのクローンの3つのクローンモードをサポートしています。デフォルトのクローンモードであるインテリジェントクローンは、ハードドライブで使用されているセクタのみをクローンし、不良セクタをスキップします。そのため、大容量HDDを小容量SSDにクローンすることもできます。
全種類/全メーカー製の外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブに対応しています。HDDからOSをM.2 SSD、NVMe SSDなどに移行したいなら、このソフトを使えば一番便利です。数クリックでクローンは完了します。
Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。

これからは、このソフトを使ってディスククローンを実行し、Windows 10のOSを含むディスクを複製し、クローンしたハードドライブからWindows 10を安全に起動する方法について説明します。まず、AOMEI Backupper Professionalをダウンロードしてインストールします。

Proの無料体験版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速
準備事項:
事前にターゲットディスクをパソコンに接続するか取り付けて、検出できることを確認してください。
ターゲットディスクのデータはすべて削除されるので、必要に応じてあらかじめファイルをバックアップしてください。

手順 1. AOMEI Backupperを起動します。表示されたウィンドウで「クローン」→「ディスククローン」をクリックします。

ディスククローンを選択

手順 2. そして、OSが入っているディスクを選択して、「次へ」をクリックします。

OSが入っているディスクを選択

手順 3. ターゲットディスクを選択し、「次へ」をクリックします。

ターゲットディスクを選択

手順 4. 設定を確認し、「開始」をクリックします。

「開始」をクリック

下部の3つオプションで、クローンをカスタマイズできます:

SSD 4Kアライメント:ターゲットディスクがSSDの場合、このオプションをチェックすれば、クローン完了後、SSDの読み書き速度と読み込み速度を向上させることができます。

セクター単位のクローン:使用されているかどうかにかかわらず、すべてのセクターをクローンします。ターゲットディスクの容量はソースディスクと同じまたはより大きい場合に利用可能です。

パーティションを編集:ターゲットディスクはソースディスクより大きい場合、ターゲットディスクの容量を最大限に活用するには、このオプションで、ターゲットディスクのパーティションのサイズを手動/自動で調整できます。クローン完了後、ターゲットディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。※「セクター単位のクローン」と同時に使えません。

パーティションを編集

  • パーティションのサイズを変更せずコピー:クローン元/バックアップ元のパーティションをそっくりそのままターゲットディスクにコピーします。パーティションのサイズや場所を変更せず、コピー元もコピー先も全く同じです。
  • 各パーティションに未使用領域を追加:ターゲットディスクの容量を十分に活用するために、ターゲットディスク全体に合わせて各パーティションのサイズを自動的に調整します。
  • パーティションのサイズを手動で変更:スクロールバーをドラッグすることによって、手動でパーティションのサイズと場所を調整します。

最後に

この記事を読んで、クローンした後にWindows 10の「Inaccessible Boot Device」エラーについて、よくお分かりになったのではないかと思います。このBSODエラーには様々な原因があり、原因に応じて解決策も異なっています。それぞれの解決策をマスターするのは、あまりにも面倒なことです。そこで、最も安全な起動ディスククローンソフトウェア—AOMEI Backupper Proを強くお勧めします。

その強力な機能により、データを簡単に保護することができます。ファイルのバックアップ、クローン、復元、同期のいずれかを実行する場合に役立ちます。このBSODエラーを解決できるだけでなく、Windows 10のスタートアップ修復が実行できない問題、OneDrive の「同期保留中」エラーなどの迅速な解決策にもなります。今すぐお試しください。

Machi
Machi· 編集者
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。