Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行する方法 | 再インストールせず
OSを再インストールせずにM.2 SSDに移行したいですか?この記事では、最高のOS移行ソフトを利用して、Windows10/11 OSをHDD/SSDからM.2 SSDに移行する方法を紹介します。
M.2 SSDについて
Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行する前に、まずM.2 SSDとは何かを理解しましょう~(●'◡'●)
従来のハードディスク(HDD)に代わる記憶媒体として急速に利用が拡大しているのがSSDです。SSDは、パソコンに接続するインターフェースとしてさまざまなものに対応していますが、その中で最近使われ始めているのがM.2と呼ばれるものです。
M.2(エムドットツー)とは、コンピュータの拡張カードにおいて接続端子となる規格のことを指します。接続端子の規格の1つに、ノートPCなどで採用されている「mSATA」がありますが、M.2はその後継として開発された規格です。Intel 9シリーズ以降のマザーボードで採用が始まった機器接続のための新しい規格であり、Serial ATAやPCI Expressなどさまざまなものに対応しています。パソコンのフタを開けてマザーボード上にM.2ソケットがあるか確認することができます。
M.2ソケットには、この規格に対応したデバイスを取り付けることができます。
M.2 SSDとは、「M.2規格を接続端子としたSSD」ということになり、本体への接続にはケーブルを用いず、そのままマザーボードへ直接差し込むスロット方式を採用しています。最も使われているのが、M.2規格に対応したNVMe SSDになります。
M.2 SSDはこのようにカード状になっています。基盤がむき出しになっています。マザーボード上のM.2ソケットに挿入してネジで固定します。※ちなみに、M.2スロットとNVMe SSDの特徴的な点は、UEFIでSATAの項目には表示されないということです。UEFIで認識されているかどうかの確認は、M.2スロット専用の項目、例えばNVMe Configurationなどを見ることになります。
基盤の種類によって3種類の長さのものに分けられます。
基盤のタイプ | M.2 type2280 | M.2 type2260 | M.2 type2242 |
サイズ(mm) | 22 × 80 | 22 × 60 | 22 × 42 |
Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行する原因
現在、多くの人々がシステムの性能を向上させるためにHDDをSSDに換装(交換)しようとします。その中で、従来の接続方式「SATA」や「mSATA」などと比較したら、M.2には以下のようなメリットがあるので、Windows10/11 OSを再インストールせずM.2 SSDに移行するのは最良の選択になります。
- M.2 SSDが持つメリットについて
- 従来のSSDより小さい:M.2 SSDは、従来の2.5インチSSDやモバイル型ノートPCに採用されてきたmSATAよりも、更にコンパクトなサイズのSSDです。mSATAは約30mmの幅がありますが、M.2の幅は約22mm、より小型化されています。小型化が要求されるモバイルノートPCやタブレット端末はもちろんですが、マザーボードのベイを占有しないなどのメリットもあるため、近年はデスクトップPCでM.2 SSDが採用されることも少なくありません。
- データ転送速度が高速:M.2 SSDのメリットとして、インターフェイス次第でデータ転送速度を向上させられる点も挙げられます。内部インターフェイスにPCIe(PCI Express)を用いて、PCIeを効率よく制御できる「NVMe(NVM Express)」という仕組みを採用したM.2 SSDの最大転送速度は「理論上は40Gbps」と、高速なデータ転送が可能です。M.2以前の従来規格であったSATA3の転送速度の上限は「理論上は6Gbps」とされています。
そのため、Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行します。
Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行する方法
一般的に、Windows10/11 OSをHDD/SSDからM.2 SSDに移行するには2つの方法があります。Windows10/11の標準機能とサードパーティ製のクローンソフトウェアです。次は、この2つの方法をご紹介しましょう。
方法 1. Windows10/11の標準機能を使用する
手順 1. タスクバーのフォームに「cont」と入力し、「コントロールパネル」を起動します。「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。左メニューの「システムイメージの作成」をクリックします。
手順 2. バックアップの保存先(外付けHDDはおすすめ)を選択し、「次へ」をクリックします。
手順 3. バックアップの設定を確認し、問題なければ「バックアップの開始」をクリックします。
手順 4. Window10の「メディア作成ツール」をダウンロードし、起動可能なUSBドライブを作成します。
手順 5. 完了後にパソコンをシャットダウンして、M.2 SSDを接続します。再起動時にBIOS画面にアクセスし、USBドライブを最初に起動するドライブとして設定します。
手順 6. USBから起動した後、「コンピューターを修復する」をクリックし、「オプションの選択」画面の「トラブルシューティング」 >「詳細オプション」画面の「イメージでシステムを回復」に進みます。
手順 7. 次は「コンピューターイメージの再適用」画面に移動し、「利用可能なシステムイメージのうち最新のものを使用する(推奨)」を選択し、「次へ」をクリックします。後は、画面の指示に従ってシステムイメージの回復処理を完成させます。
※AOMEI BackupperでWindows10/11のシステムバックアップを作成してからM.2 SSDに復元することもできます。
方法 2. M.2 SSDクローンソフトを使用する
もし上述の方法は少し複雑で面倒だと思うなら、次はもっと簡単な方法でWindows10/11 OSをM.2 SSDに移行しましょう。
包括的かつ強力なクローンソフト「AOMEI Backupper Professional」を使用して数回のクリックだけでWindows10/11 OSをM.2 SSDにインストールすることができます。システムクローンの機能だけでなく、ディスククローン、パーティションクローンの機能も備えます。また、このソフトは以下のメリットがあります:
- Windows 11、10、8.1、8、7、XPを含むすべてのオペレーティングシステムと互換性があります。
- 異なるサイズのHDDのクローンを作成:このソフトウェアを使用すると、HDDをより大きなHDDにクローンしたり、より大きなHDDをより小さなSSDにクローンしたりできます。後者では、ターゲットディスクにソースディスクのすべてのセクターを含めるための十分なスペースが必要です。
- 「パーティションを編集」を使用してクローン先ディスクのパーティションサイズを調整:この機能は、ディスクをより大きなディスクにクローンするときに、クローンしたHDDが間違ったサイズを表示するのを修正します。
- 「セクター単位のクローン」を使用してすべてのセクターのクローンを作成:デフォルトでは、このソフトウェアは使用済みセクターのみをクローンします。これは、大きなハードドライブから小さなドライブへのクローン作成に広く使用されています。ただし、使用するかどうかに関係なく、ディスクのすべてのセクターをより大きなセクターにクローンすることを選択できます。
- 「SSD 4Kアライメント」でSSDのパフォーマンスを向上:この機能は、SSDがより高速な読み取りと書き込み速度、より長い耐用年数などのパフォーマンスを実現するように設計されています。
次はWindows10/11システムをM.2 SSDにクローンする方法を見てみましょう。
Windows OSをM.2 SSDに移行するグラフィック チュートリアル:
- クローン開始前に注意すべきところ:
- 1. M.2 SSDをPCに接続するために、ドライバー、電力分配器、SATAケーブル、またはUSB-SATAアダプタを前もっと準備してください。
- 2. ターゲットM.2 SSDの容量が古いドライブの使用容量と同じかそれ以上であるかを確認してください。
- 3. クローン作成後、ターゲットディスクのデータはすべて上書きされます。 そのため、ターゲットM.2 SSDに重要なデータがある場合は、事前にバックアップをとっておいてください。
その後、以下の手順に従って、Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行しましょう~
手順 1. AOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールし、起動します。「クローン」タブ→「システムクローン」をクリックします。
手順 2. クローン完了後、ターゲットディスクから起動できるのを確保するには、Windowsの起動に必要なドライブが既に選択されます。M.2 SSDをターゲットディスクとして選択すればよいです。「次へ」をクリックします。
手順 3. M.2 SSDを最適化するために「SSD 4Kアラインメント」にチェックを入れてください。最後は問題なければ「開始」をクリックしてシステムクローンを実行します。
ご覧のように、AOMEI Backupperを使えば、ほんの数回のクリックでWindows 10/11をM.2 SSDにクローンして移行することができます。
クローンが完了した後:
1. パソコンの電源を切り、電源ケーブルとその他の接続されているケーブルを外します。そして、背面パネルのネジを外して、OSディスクにアクセスするために背面パネルを取り出します。古いドライブを約30~45度持ち上げて、引き抜きます。その場所にM.2 SSDを設置し、背面パネルを装着します。
2. パソコンを再起動し、メーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを押して、BIOS設定にアクセスします。矢印キーで「Boot」に移動し、Windows 10/11パソコンでM.2 SSDを最初に起動するドライブとして設定し、「F10」キーを押して、設定を保存します。これで、パソコンはクローンしたM.2 SSDから起動します。
ビデオチュートリアル:
とてもシンプルでしょう? でも、どうしても上のグラフィックチュートリアルが理解できない場合は、以下のビデオチュートリアルもご覧ください。
Windows10/11 OSをM.2 SSDに移行するよくある質問
1. なぜM.2 SSDからコンピュータを起動できないのでしょうか?
一般的には、操作の準備に従っていれば、起動に問題はないでしょう。しかし、様々な理由でSSDからの起動に失敗することがあります。問題を効果的に解決するには、当社のサポートセンターにお問い合わせください。
2. 保存先ディスクが小さすぎた場合はどうすればいいでしょうか?
SSDのディスク容量が不足している場合、「保存先ディスクが小さすぎます」というメッセージが表示されます。このような場合の解決方法は二つあります。一つは一部のアプリケーションやファイルを別のドライブに転送することで、もう一つの方法より大きなSSDに乗り換えることです。
3. クローンの時、なぜアプリケーションやファイルもクローンされるのですか?
「システムクローン」機能を使用すると、AOMEI Backupperはシステムパーティションとブートパーティションにあるすべてのコンテンツをクローンします。そのため、これらのパーティションにインストールしたプログラムや保存したファイルがある場合は、それらもM.2 SSDにクローンされます。
まとめ
Windows10/11 OSをHDDからM.2 SSDに移行することにより、パソコンの速度とパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。この記事では、Windowsやアプリケーションを再インストールせずに、Windows10/11 OSをSSDに移行する2つの方法(Windowsの標準機能&サードパーティ製のソフトウェア)をご紹介します。
ここでは、システムクローンソフトAOMEI Backupper Professionalを使うのをお勧めします。誰でも簡単に操作できるし、バックアップ&復元を必要とせずWindows10/11をM.2 SSDに直接クローンできるし、クローンしたM.2 SSDが正常に起動できます。時間と手間を節約します。
はい、以上です。この記事が役立つ場合は、友達と共有してください。何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。