Windows 11/10でMBRからGPTディスクにクローンする方法

BIOSベースのディスクをUEFIベースのディスクに置き換えるために、MBRをGPTディスクに直接クローンする方法を紹介します。AOMEI BackupperはGPTとMBRの間でディスクをクローンすることができ、クローンされたディスクは起動可能です。

Akira

By Akira 最後の更新 2023年07月28日

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GPTとMBRの違い

MBRディスクをGPT SSD/HDDにクローンする前に、MBRとGPTディスクについての基本情報を理解する必要があります。

Windowsのパーティション方式は、MBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)の2種類です。昔のOSは、MBR方式しかありませんでしたが、最近になってGPT方式が採用されるようになりました。

GPTとMBR

MBRディスクとGPTディスクは主に以下のような特徴があります:

GPTディスクはパーティションあたり最大256TBをサポートしますが、MBRはできません。MBRディスクはパーティションあたり最大2TBをサポートします。
GPTディスクはパーティションテーブルの複製および巡回冗長検査(CRC)保護により、より高い信頼性を提供します。MBRパーティションディスクとは異なり、プラットフォーム操作に不可欠なデータはパーティションに含まれており、パーティション分割されていないセクターや非表示セクターには含まれていません。
▶GPTディスクでは、冗長性のためにプライマリパーティションテーブルとバックアップパーティションテーブルが使用され、パーティションデータ構造の整合性を高めるためにCRC32フィールドが使用されますが、MBRはできません。

 

MBR

GPT

最大パテーション容量

2TB

9.4ZB(1ZBは10億テラバイト)

最大パテーション数

4つのプライマリパーティション

(または3つのプライマリ+無数の論理パーティション)

128のプライマリパーティション

ファームウェアインターフェイスサポート

BIOS

UEFI

OSのサポート

Windows 7およびWindows 95/98などの古いシステム、Windows XP 32ビット、Windows 2000、Windows 2003 32ビット

Windows11、Windows 10 64ビット Windows 8/8.1 64などの最新システム

明らかに、MBRディスクと比較して、GPTには多くの利点があります。お使いのオペレーティングシステムが64ビットで、コンピューターのマザーボードがUEFIブートモードをサポートしている場合、MBRをGPTディスクにクローンすることをお勧めします。そうしないと、ディスクのクローンを作成する前に、GPT SSDをMBRに変換することもできます。

MBRディスクからGPTディスクにクローンする理由

2TB以上のハードディスクを扱うにはGPT方式でなければなりません。現在、購入したHDDのサイズは大きくなってきて、一般に2TBを超えます。ディスクの容量を最大限に活用するために多くの人々はディスクを初期化する時にGPT形式を選択します。

GPTディスクには多くのメリットがあるため、多くのユーザーはWindows 11/10/8/7で使用していた小容量MBRディスクを大容量GPTディスクと交換しようとします。しかし、システムとかアプリとか再インストールしたくないです。こういう時、MBRディスクからGPTディスクにクローンすればOKです。

前に言ったように、MBRとGPTは異なるパーティションスタイルなので、MBRディスクからGPTディスクに直接クローン作成できないことはほとんどです。MBRディスクをGPTディスクに変換してからGPTディスクにクローンするという対策もありますが、かなり面倒で、時間がかかります。

次は、MBRディスクからGPTディスクにクローンするより簡単な方法をご紹介しましょう。

MBRからGPTディスクにクローンするための事前確認

Windows 11、10、8、7、Vista、XPのMBRディスクをGPT SSDまたはHDDに換装する場合、PCが64ビットバージョンであり、UEFIモードをサポートしているかどうかを事前に確認する必要があります。

Windowsが32ビットバージョンか64ビットバージョンかを確認する

GPTディスクとUEFIブートモードが64ビット環境が必要です。したがって、ここではPCが32ビットか64ビットかを確認する方法を紹介します。

ステップ 1. 「スタート」>「設定」>「システム」>「バージョン情報」の順に選択します。

ステップ 2. 「システムの種類」で、実行中のWindowsが32ビットバージョンか64ビットバージョンかを確認できます。

システムバージョンを確認

ブートモードがBIOSかUEFIかを確認する

GPTディスクがUEFIシステムのみサポートしています。したがって、ここではPCがBIOSかUEFIかを確認する方法を紹介します。

ステップ 1. 「Win+R」を同時に押し、「msinfo32」と入力してからEnterキーを押し、システム情報を開きます。

msinfo32

ステップ 2. BIOSモードでブートモードがBIOSかUEFIかを確認できます。

セキュアブートの状態が有効

ソフトウェアがMBRからGPTへクローンをサポートするのを確認する

MBRディスクからGPTディスクへのクローン化を行うためのソフトウェアを選ぶ際の重要なステップとして、ソフトウェアがMBRからGPTへのクローンをサポートしているかどうかを確認することが必要です。これは、すべてのクローンソフトウェアがMBRとGPT間のクローンをサポートしているわけではないため、この確認を行うことで無駄な時間や労力を避けることができます。

これを確認する方法は、通常、ソフトウェアの公式ウェブサイトやユーザーマニュアル、FAQセクションを確認することです。これらの情報源は、ソフトウェアの機能や対応するディスクタイプなど、必要な詳細情報を提供します。

例えば、AOMEI Partition Assistantなどの有名なディスククローニングソフトウェアは、MBRからGPTへのクローン化を明示的にサポートしています。これらのソフトウェアの公式ウェブサイトには、ソフトウェアの特性や操作手順、注意点などが詳細に説明されています。

ソースディスMBRのデータを事前にバックアップする

MBRディスクからGPTディスクへのクローン化を行う前に、ソースディスク(MBR)のデータを事前にバックアップすることは、非常に重要なステップとなります。これは、クローン化のプロセス中に何らかの問題が発生した場合でも、重要なデータが失われることを防ぐためです。

バックアップは、外部ストレージデバイスやクラウドストレージサービスを使用して行います。外部ストレージデバイスを使用する場合は、USBメモリスティック、外部ハードドライブ、またはネットワークアタッチストレージ(NAS)などが一般的です。これらのデバイスは、大量のデータを安全に保存することが可能です。

ターゲットディスクGPTの空き容量を確認する

MBRディスクからGPTディスクへのクローン化を行う際には、ターゲットとなるGPTディスクの空き容量を確認することが重要です。これは、データをクローンするために必要な空き容量がターゲットディスクに存在することを確認するためであり、これによりデータ移行がスムーズに行われ、エラーや問題が発生するのを防ぎます。

GPTディスクの空き容量を確認する方法は、通常、オペレーティングシステムのディスクの管理ツールを使用することです。Windowsの場合は、「このPC」を開き、ドライブの下に表示される空き容量を確認します。また、ディスクの管理ツールを開くことで、より詳細な情報を得ることができます。

この確認は、クローン化を行う前に行うべき重要なステップです。もし空き容量が不足している場合は、不要なファイルを削除したり、データを別のストレージに移動したりすることで、必要な空き容量を確保する必要があります。

また、空き容量が十分にある場合でも、ディスクの全体的な健康状態を確認することも重要です。ディスクエラーが存在する場合は、それがデータ移行の問題を引き起こす可能性があるため、クローン化を行う前にこれらのエラーを修正することが推奨されます。

MBRディスクからGPTディスクにクローンする方法

GPTパーティションスタイルはMBRパーティションスタイルよりも優れています。GPT形式を採用すると、プライマリパーティションの数を増やしたり、大容量ディスクの全領域を利用することができます。多くの人々はMBRディスクをGPTディスクにクローン・複製する方法を知りたいです。

MBRディスクからGPTディスクに高速かつ安全にクローンするために、AOMEI Backupper Professionalという優秀なHDDクローンソフトが必要です。これは、ディスクをMBR形式とGPT形式の間で変換せずにMBRディスクとGPTディスクの間で直接クローン作成できます。

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注意:Windows Server 2012/2016/2019/2022に対応したい場合、Server版を使うことができます。企業で台数無制限のPCを守りたい場合、Technician版を選ぶことができます。企業で台数無制限のPCとサーバーを守りたい場合、Technician Plus版を選ぶことができます。AOMEI Backupper(AB)バージョンの比較

システムディスクのクローンを実行する前に、システムは64ビット版か、パソコンはUEFIブートモードをサポートしているか確認する必要があります。次は、AOMEI Backupper Professionalを使い、MBRシステムディスクからGPTディスクにクローンするやり方をご紹介しましょう~

ステップ 1. このディスククローンソフトをインストールして、起動します。

ステップ 2. 「クローン」タブで「ディスククローン」をクリックします。

ディスククローン

ステップ 3. 次の画面でOSが入っているMBRディスク(システムディスク)をクローン元として指定して「次へ」をクリックします。

ソースディスク

ステップ 4. そして、GPTディスクをクローン先として指定して「次へ」をクリックします。

ターゲットディスク

注:クローン中、ターゲットディスク上のデータは全て削除されるので、重要なファイルがあれば、事前にバックアップを取っておいたほうがいいです。

注意事項

ステップ 5. 操作概要を確認して問題なければ「開始」をクリックして、クローン操作を実行します。

開始

★ヒント:
「パーティションを編集」を使うと、「パーティションのサイズを変更せずコピー」、「各パーティションに未使用領域を追加」(推薦)、「パーティションのサイズを手動で変更」を選択できます。最後の二つの機能を利用したい場合は、有料版にアップグレードしてください。
「セクター単位のクローン」の機能を利用して、使用されたかどうかに関係なく、ソースディスクの全てのセクターをターゲットディスクにコピーします。ターゲットディスクのサイズはソースディスクと同じ、あるいはソースディスクよりも大きい場合しかこれを選択できません。
クローンしたGPTディスクから起動できるように、MBRシステムディスクを外してGPTシステムディスクに入れ替えた後、BIOS設定をLegacyモードからUEFIに変更してください。
MBRディスクからGPTディスクにクローンするタスクはバックグラウンドで実行されるので、パソコンで他の仕事を行うことができます。
また、AOMEI Backupperはバックアップ&復元ソフトなので、MBRディスクをバックアップしてからGPTディスクに復元することもできます。

パーティションを編集

クローンしたディスクが起動しない - 修正方法

クローンしたディスクでコンピュータを起動できないという報告が多く寄せられています。ご心配なく!下記を参照して、解決してみてください。

1. ブートモードをBIOSからUEFIに変更します。MBRシステムディスクをGPTにクローンした後、BIOSで起動し、GPTディスクから起動するためにレガシーをUEFIブートモードに変更する必要があります。これが一番簡単な修正です。

2. Windows回復環境からスタートアップを修復します。インストールディスクから起動し、「コンピュータの修復」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「自動修復」(Windows 8/8.1/10/11の場合)と進みます。Windows 7を使用している場合は、コンピュータの修復に移動し、オペレーティングシステムを選択し、スタートアップの修復をクリックします。

3. インストールディスクを使ってbootrec.exeコマンドラインを試してください。「Shift +F10」を押してコマンドラインを開き、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

  • bootrec /fixmbr

  • bootrec /fixboot

  • bootrec /scanos

  • bootrec /rebuildbcd

まとめ

MBRをGPTディスクにクローンすることは、GPTディスクをMBRに変換し、OSをGPTディスクにクリーンインストールするよりもはるかに簡単です。でも、信頼性が高く強力なディスククローンソフトウェアが必要です。AOMEI Backupper Professionalは、ディスクを変換せずにMBRからGPTにディスクをクローン化し、安全な起動を保証します。

この記事があなたを助けることができるならば、それは素晴らしいと思います。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは[email protected]です。

最後までありがとうございます。

Akira
Akira· 編集者
Akiraは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。