- クローンについての質問:
- Windows 10でHDDをクローンするにはどうすればいいですか?
- クローンしたHDD/SSD(OSを含む)からパソコンを直接起動できますか?
- Windows 10環境でディスク上のデータを新しいHDDに丸ごと移行するソフトがありますか?
今回は、Windows 10環境でHDDを安全かつ効率的に新しいHDDを無料でクローンするソフトとその使い方をご紹介します。
Windows 10のディスククローンについて
ディスククローンとはハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)上のすべての内容をそっくりそのまま、別のHDDやSSDにコピー/移行することです。
ディスククローンは、コピー&貼り付け(ペースト)または切り取りと大きく違っています。コピー&ペースト(または切り取り)でディスクを移行することはエラーを起こしやすいです。例えば、コピー&ペースト後にいくつかのシステムファイルへのアクセスを許可しませんが、クローンならこのような問題が発生しません。
また、ディスククローンは、イメージファイルを作成せず、ディスク全体(丸ごと)を直接移行、コピーします。ターゲットディスクへクローンしたデータは、復元せずに直接使えます。ブートディスクのクローンを作成したあと、クローンしたHDDやSSDが起動できるようになります。
- ★補足:クローン操作VS単なるコピー操作
- コピーは、単一のファイルのみを他の場所に複製することです。
- クローンは、ディスクのセクタ及びセクタに保存されているデータを別のディスクに複製することです。つまり、HDDクローンにより、ファイルだけでなく、プログラム、レジストリ情報、OSなども複製されます。
Windows 10のディスククローンはなぜ必要?
事例:
Windows 10のパソコンに内蔵されているハードディスク(500GB)を長年使った後、ストレージが容量不足になるため、より大きなHDDにアップグレードしようと思います。古いHDDを新しいHDDと交換した後、Windows 10のクリーンインストールを実行できますが、OSやアプリなどの再インストールは少し面倒で、時間と手間がかかります。HDDアップグレードのためにもっといい方法がありますか?
こういう場合には、ディスククローンが必要です。OSやアプリケーションを再インストールせずにディスク上のすべてのデータを別のHDDやSSDにコピー/移行/複製することができます。
そのほか、お使いのHDDが故障して重要なデータが失われることに備え、ディスククローンをバックアップとして別の場所に作成しておくこともできます。クローンしたデータを使用する際に、復元する必要がないので、バックアップファイルを復元する時の二次被害を防ぐことができます。
✍ 参考記事:クローンとバックアップの違い
Windows 10向けのHDDクローンフリーソフト
Windows 10でディスククローンをより簡単かつ迅速に作成できるために、ここではサードパーティ製の無料のHDDクローンソフト「AOMEI Backupper Standard」をお勧めします。
✿AOMEI Backupper Standardの特徴とメリット
- 分かりやすい画面の指示に従えば、誰でも簡単に使えます。
- Windows 11、10、8.1/8、7、XP、Vistaに対応しています。
- セクター単位のクローン機能で、ソースディスクの1:1複製を実現できます。
- MBRからGPT/MBR、GPTからGPT/MBRのクローンをサポートしています。
- クローンしたディスクから、OSを正常に起動/実行できます。
- 大容量HDDから小容量SSDへのクローンもサポートしています。
- Samsung、Cruialなどのすべてのブランドのディスクをサポートしています。
- 大切なデータを常に守ります。クローンに加えて、バックアップ&復元、同期など様々な機能を備えています。
- ……
しかし、AOMEI Backupper Standardが、データディスク(システムが入っていないディスク)のクローンのみサポートしているので、起動/システムディスクをクローンする場合、個人PC向けProfessional版またはビジネスPC向けWorkstation版にアップグレードしてください。また、サーバーで使用可能なServer版や企業の台数無制限のパソコン向けTechnician Plus版もあります。➨もっと詳しい
Windows 10でディスククローンを作成する方法
AOMEI Backupper Standardを使ってWindows 10でディスククローンを実行する前の注意点:
●容量の小さいディスクを容量の大きいディスクにクローンできますが、クローン先の容量はクローン元の使用済み容量と同じまたはより大きい必要があります。
●クローンの作成中にターゲットディスクのデータがすべて上書きされるため、中には重要なデータがあれば、事前にバックアップを取っておいてください。
●クローン先のディスクがダイナミックディスクである場合、事前にダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する必要があります。
ステップ 1. AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。メイン画面で「クローン」タブをクリックして「ディスククローン」を選択します。
ステップ 2. ソースディスクとターゲットディスクを選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 注意事項を読んだ後に「はい」をクリックして続行します。
ステップ 4. 次の画面で「開始」をクリックして、ディスククローンを実行します。
💛便利なオプション:
✿ パーティションを編集(有料機能):ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じまたはより大きい場合、ターゲットディスクのパーティションサイズを調整できます。クローン完了後、ターゲットディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。
「ターゲットディスクをGPT/MBRからMBR/GPTに変換する」「パーティションサイズを変更せずにコピー」、「各パーティションに未使用領域を追加」、「パーティションのサイズを手動で調整」を選択できます。
👉この3つのオプションのうち、2番目のオプションが最もスマートで、すべてのパーティションに未使用領域を自動的に追加します。最後のオプションは、拡張したいパーティションを選択し、パーティションサイズを手動で調整する必要があります。
✿ セクター単位のクローン:使用されているかどうかに関係なく、古いHDD上のすべてのセクターのクローンを作成します。ターゲットディスクがソースディスクと同等かそれ以上の大きさであることが必要です。
✿ SSD 4Kアライメント:クローン先がSSDである場合、このオプションにチェックを入れると、SSDのパフォーマンスを一層向上させることができます。
ステップ 5. ディスククローンの進捗状況が100%に達すると、「完了」をクリックしてください。
AOMEI BackupperはSSDクローンソフトウェアでもあるので、SSDを新しいSSDにクローン、SATA SSDをクローン、NVMeをより大きなNVMe SSDにクローンなど、様々な用途に使用できます。
おまけ:HDDの処分と再利用について
ご存知のように、AOMEI Backupperはクローンに加えて、同期、ディスク消去、バックアップ&復元など他の機能も備えています。クローンした後、これらの機能が、古いHDDの安全処分・再利用、新しいHDD/SSDのデータ保護に役立ちます。詳細については読み進めてください。
1. 古いHDDと新しいSSDを併用する/HDDを廃棄・譲渡・売却する
一部のユーザーは、HDDとSSDのメリットを最大限に生かすには、SSDとHDDを併用したいです。この場合でも、AOMEI Backupperは助けになれます。その「ディスク消去」機能で、HDDのシステムパーティションまたはディスク全体を徹底的に消去し、データ用ドライブにします。
HDDとSSDの併用について、さらに詳しく知りたいなら、「SSDとHDDを併用:最適な選択?設定方法を詳しく解説!」をご覧ください。
また、「ディスク消去」で消去されたデータはプロのデータ復元ソフトを使っても、復元できないので、HDDを廃棄・譲渡・売却する場合にも役立ちます。重要なデータの流出を防止できます。
✍ヒント:古いディスクがSSDである場合、正常に再利用するために、「SSDのデータを消去する方法」をご参照ください。HDDである場合、または再利用の必要がないSSDである場合、このツールでOKです。
2. HDDをSSDのバックアップ保存用ディスクとして使用する
SSDのデータを守るには、古いHDDをSSDのバックアップ保存用ディスクとして使用するのをお勧めします。これで、パソコンに何か問題が発生した場合、作成されたバックアップを使って、パソコンを正常な状態に復元できます。データ損失も回避できます。
AOMEI Backupperは、ファイル/パーティション/システム/ディスクバックアップの4つのバックアップモードをサポートしています。ユーザーの異なるニーズを満たすことができます。
まとめ
AOMEI Backupper StandardというWindows 10向けの無料HDDクローンソフトを使うと、データを失うことなく、ディスク全体を別のHDDやSSDにコピーすることができます。HDDをアップグレードするために、AOMEI Backupper Standardでディスクをバックアップしてから、別のHDDやSSDに復元することもできます。また、パソコンが正常に起動しない場合でも復元を実行できるようにAOMEI Backupper Standardでブータブルメディアを作成することもできます。
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