Windows PEまたはLinuxブータブルメディアの作成方法
AOMEI BackupperはWindows PEまたはLinuxに基づいてブータブルメディアを楽に作成することができます。
ブータブルCD/DVD/USBについて
いつも通りにWindowsが起動しなくなった場合など、レスキューディスク(ブータブルディスク)を利用して、CD/DVDやUSBフラッシュドライブ(またはUSBメモリ)からOSを起動させ、Windowsのデータを救出することができます。しかし、ブータブルCD/DVDまたはブータブルUSBとは何ですか?
- Weblio辞書によりますと:✎...
- ブータブルCDとはシステムのブート(起動)をそのCD-ROMだけで実行可能なCDのことである。ブータブルCDには、システムを起動させるためのプログラムが一通り収録されている。PCがCDからのシステム起動に対応している必要があるが、電源を投入することでシステムを立ち上げることができる。
- ブータブルUSBとはUSBによってPCと接続し、PCの起動(ブート)を行う機能のことである。または、そのような機能を搭載した記憶装置(ハードディスクや、USBフラッシュメモリなど)のことである。PCの起動ディスクに異常が生じ、システムが起動しなくなった場合でも、ブータブルUSBを利用すれば起動することができる。
ブータブルUSBを起動ディスクの代わりとして常に使用し、同時にPC内の外部記憶装置へのアクセスを禁止するように設定することで、PC内への情報の保存を抑止し、情報漏洩を防止するシンクライアントを実現するソリューションなども提供されている。ブータブルCDと比較すると、ブータブルUSBは、ブート時のログを記録したり、内容を更新したりといった動作を比較的手軽に行えるといった利点がある。
上述のように、Windowsのパソコンに何らかの不具合(例えば、システムクラッシュ、HDD故障)が起きてパソコンが起動しなくなった場合、ブータブルCDで復元を実行して、システムを以前の正常な状態に戻すことができます。
AOMEI Backupperは、Windowsが正常に起動しないなどの緊急時に利用できるレスキューディスクを作成できます。ブータブルCD/DVDとブータブルUSB、2種類のブータブルディスクを作成することもできます。そのほか、ISOファイルとして保存することもできます。
AOMEI Backupperは、Windows PEまたはLinuxに基づいてWindows PEベースのブータブルメディアまたはLinuxベースのブータブルメディアを作成できますが、Windows PEブータブルメディアを作成する時にWindows ADK(Windows 10の場合)またはAIK(Windows 7)をMicrosoft公式サイトから手動でダウンロードする必要があるかもしれません。
Linuxブートブルディスクには、いくつかの欠点があります。例えば、ハードウェアRAIDはサポートされていないこと、やソフトウェアの一部の機能は使えないことがあります。そのため、ここではWindows PEブータブルCDを作成することを強くお勧めします。2つの種類(Windows PE&Linux)のブートブルCD間の違いは以下のとおりです。
機能 | Windows PEブータブルCD | LinuxブータブルCD |
ファイル/フォルダ、ディスク、パーティションのバックアップ | ||
システムバックアップ | ||
システム復元 | ||
ファイル/フォルダ、ディスク、パーティションの復元 | ||
ディスク、パーティションのクローン | ||
イメージファイルのマウント | ||
ハードウェアRAIDに対応 |
Windows PEに基づいてブータブルCDを作成する方法
AOMEI BackupperはWindows ADKまたはAIKのダウンロードが必要かどうかを自動判断できます。通常、システムにWindows PE環境がない場合や破壊される場合にはWindows ADKまたはAIKをダウンロードする必要があります。次はWindows PEブータブルCDを例として、AOMEI Backupperでブータブルメディアを作成する手順について説明します。
ステップ 1. AOMEI Backupperをダウンロードし、インストールし、起動します。「ツール」タブ>「ブータブルメディアの作成」をクリックします。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「Windows PE-Windows PEに基づいてブータブルメディアを作成」を選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 使いのPCのブートモードがレガシBIOSかUEFIか(つまり、起動ディスクはMBRかGPTか)により、「UEFIブータブルディスクを作成します」と「レガシーなブータブルディスクを作成します」からWindows PEのブートモードを1つ選択します。
※ヒント:システムイメージを異なるハードウェアに展開する時にブータブルCDを利用する必要があるかもしれません。こういう場合には、互換性を考えて、UEFIブートモードに基づいたタブルディスクを作成したほうがいいです。
ステップ 4. 次の画面で「DVDドライブ」を選択して「次へ」をクリックします。
※注:ブータブルCDを作成するにはDVD/CD書き込みソフトが必要です。またDVD-ROMドライブに挿入CDを挿入する必要があります。さもないと「DVDドライブ」が利用できません
ステップ 5. 最後は「開始」をクリックしてWindows PEブータブルCDの作成を実行します。
ブータブルCDの作成が完了した後、コンピュータを再起動し、BIOS設定でCD-ROMドライブをBoot Orderの最優先にします。作成したブータブルCDからWindows PEを起動させ、AOMEI Backupperでバックアップまたは復元を行うことができます。
そのほかのブータブルメディアを作成する方法
☆ブータブルUSBメモリの作成
CD/DVDを持っていませんが、USBメモリを持っている場合は、CD/DVDの代わりUSBメモリを使用してブータブルUSBを作成することができます。作成方法は、ブータブルCDとほぼ同じです。次のスクリーンショットを参照して「USBブートデバイス」を選択してから「次へ」をクリックします。
☆LinuxブータブルCDの作成
LinuxブータブルCDの作成方法はWindows PEブータブルCDとほぼ同じです。唯一の違いは、Linuxブータブルメディアを作成する時にどんな環境でもWindows ADKまたはAIKのインストールが必要とされないことです。Windows PEと比べてLinuxのブータブルCDの互換性が少し低いです。ブータブルメディアの種類を選択する時に、次のスクリーンショットを参照して「Linux」をクリックします。
補足:もし、CDを持っていない場合は、「USBブートデバイス」を指定してLinuxブータブルUSBを作成することもできます。後は、USBからシステムを起動させ、復元を実行することができます。
注意:Linuxブータブルメディアは、EFI/UEFIブートをサポートしていません。現在の起動モードがUEFIである場合、次のスクリーンショットのようにBIOSに入ってブートモードをUEFIからLegacyに変更してください。あるいは、マザーボードのマニュアルを参照して、ブートモードの設定を変更することもできます。
☆ブータブルISOファイルの作成
CD/DVDまたはUSBメモリ両方を持っていない場合、またはブータブルCDに問題がある場合、ブータブルISOイメージファイルを作成することができます。そして、Neroのような書き込みソフトウェアを利用してISOファイルをCDやDVDまたはUSBに焼く(書き込む)ことができます。
ブータブルISOファイルを作成するには、「ツール」下の「ブータブルメディアの作成」を選択し、「Windows PE」または「Linux」を選択し、次のスクリーンショットを参照して「ISOファイルをエクスポート」を選択し、「次へ」をクリックします。
ブータブルISOファイルの作成が完了した後、「完了」をクリックします。
上述のように、ISOファイルを作成した後、サードパーティ製のツールを使用してISOファイルをCDまたはUSBに簡単に書き込むことができます。また、Windows 7の標準ツールでISOファイルの書き込み操作を完了することもできます。作成したISOファイルを右クリック→プログラムから開く→Windowsディスクイメージ書き込みツールを選択するという方法です。