Windows Server 2016のHDDを丸ごとコピー(クローン)しましょう

ユーザーがWindows ServerでHDDのクローンを作成することは非常に一般的です。この記事では、Windows ServerクローンソフトウェアAOMEI Backupper Serverを紹介します。また、このサーバークローンソフトで安全かつ簡単にディスククローンを作成する方法を説明します。

ゆき

By ゆき 最後の更新 2023年10月31日

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 Windows Server 2016について

Windows Server 2016とは?

Microsoft Windows Server 2016(マイクロソフト ウィンドウズ サーバー 2016)とは、マイクロソフトがWindows NTファミリーのひとつとして開発し、2016年10月1日に発売したサーバー向けのオペレーティングシステム (OS) である。

                                                                      -出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

server 2016

Windows Server 2016でのHDDクローンはなぜ必要?

Windows Server 2016には、多くの新機能が搭載されました。また、以前の各種機能も大幅に改善、強化されました。例えば、Windows Server 2012 R2をベースにクラウド環境/ハイブリッド環境への対応をさらに進化させるとともに、オンプレミス環境で有用な機能(可用性、運用性、セキュリティなど)も着実に強化しました。そのため、ますます多くのユーザーは旧バージョンのWindows ServerからWindows Server 2016へアップグレードしようと思います。ユーザーがWindows Server 2016でのHDDクローンを作成する理由はいくつかあります:

1. データ損失への備え

どんな優れたシステム(OS)を使用してもデータの安全性・セキュリティは最も重要なことです。そういう点を考えなければなりません。

ハードディスク(HDD)が壊れた場合やWindows Server OSがクラッシュした場合、パソコンに保存されたデータを失う可能性があります。事前にWindows Server 2016でHDDクローンを行えば、紛失したデータやファイルを取り戻して継続的に使用することができます。

server

2. ハードディスクのアップグレード

Windows Server 2016が入っているHDDは容量不足になって、そこに新しいアプリをインストールしたり、大容量ファイルを保存したりすることができません。さらに悪いことに、パソコンが重くなり、その処理速度が低下してしまいます。こういう場合には、Windows Server 2016搭載のHDDを大容量HDDに換装して、空き容量を増やしたり、パソコンを高速化することができます。

また、パソコンの性能を上げるために、ハードディスク(HDD)をSSDにアップグレードしたい人も多いでしょう。お使いのHDDを別のHDD/SSDに交換したいですが、システムやアプリケーションなどを再インストール/再設定したくない場合、HDDクローンを作成することも必要です。

Windows Server 2016でHDDクローンを作成する方法

通常、Windows Server 2016のHDDをクローンするには2つの方法があります。一つは、Windows Server 2016でHDDのバックアップを作成してから別のディスクに復元することです。もう一つは、強力なサーバークローンソフトを利用してWindows ServerのHDDを直接クローンすることです。二番目の方法の成功率はより高いし、操作もより簡単だと思うので、パソコン初心者にも強くお勧めします。

方法1. Windows Server バックアップでHDDをクローンする

MicrosoftはWindows Serverのためにクローン(コピー)方法を提供します - Windows Server バックアップ(WSB)。これを使用して、Windows Serverのバックアップイメージを作成してから別のディスクに復元することができます。

  • Windows Server バックアップは、Microsoft管理コンソール(MMC)スナップイン、コマンドラインツール、およびWindows PowerShellコマンドレットで構成されています。日常的なバックアップと回復のニーズに適した包括的なソリューションを提供しています。それを使うと、Windows Server 2012(R2)/2016/2019/2022のHDDをクローンできます。

  • Windows Server バックアップは、サーバー全体(すべてのボリューム)、個別のボリューム、システム状態、または特定のファイルやフォルダをバックアップできるし、ベアメタル回復に使用するバックアップも作成できます。そのほか、イメージバックアップからボリューム、フォルダやファイル、特定のアプリケーション、またはシステム状態を回復できます。

  • HDD故障・クラッシュのようなトラブルが発生した場合、ベアメタル回復を実行できます。ベアメタル回復を行うには、サーバー全体のバックアップ(或いはOSが含まれているボリュームのバックアップ)およびWindows回復環境が必要です。

手順 1. まずパソコンに「Windows Server バックアップ」ツールを追加します。タスクバーの「サーバーマネージャー」をクリックで開きます。サーバーマネージャーの右上にある「管理」メニューをクリック→「役割と機能の追加」を選択して役割と機能の追加ウィザードを起動します。後はウィザードに従って、「Windows Server バックアップ」ツールの追加を完成させます。

役割と機能の追加

手順 2. そして、「サーバーマネージャー」を開き、「ツール」メニューで「Windows Server バックアップ」⇒「ローカル バックアップ」を選択します。Windows Server バックアップは「単発バックアップ」と「バックアップスケジュール」を提供します。ひとつを選択してください。どちらも「サーバー全体」と「カスタム」2種類のバックアップを提供します。ここでは、HDDクローンを作成するために「カスタム」を選択します。そして「項目の追加」をクリックしてWindows Server 2016のディスク全体をバックアップします。

バックアップ種類

Windows Server バックアップ

🌟ヒント:

Windows Serverの自動バックアップを実行したい場合は、「Windows Server 2016で自動バックアップを設定する方法」の記事を参考してください。

手順 3. 最後は、回復を実行して、HDDのイメージファイルを別のHDD/SSDに復元することでWindows ServerのHDDクローンを完成させます。

しかし、Windows Server バックアップには多くの制限があります。例えば、異なるマザーボードまたは異なるプロセッサを搭載した別PCのHDDにWindows Serverをクローンするのは、失敗するかもしれません。こういう時に、サーバOS向けクローンクソフトAOMEI Backupper Serverを利用して、Windows Server 2016のHDDをクローンすることを非常にお勧めします。

方法2. AOMEI Backupper ServerでHDDをクローンする

AOMEI Backupper ServerはWindows Server及びWindows PCのOSに対応する素晴らしいHDDクローンソフトウェアです。このソフトを使用すれば、ほんの少しの手順でWindows ServerのHDDクローンを実行できます。

  • Windows Server 2003/2008(R2)/2011/2012(R2)/2016/2019/2022/SBS 2003/2008/2011、Windows 11/10/8.1/8/7/XP/Vistaに対応します。NTFS、FAT32またはexFATなどのファイルシステムをサポートします。

  • Windowsを再インストールせずWindows Server 2016をクローンすることができます。ディスク全体、OSのみ、データパーティション、3つのクローンモードがあります。必要に応じて一つを選んでよいです。

  • セクター単位のクローン、インテリジェントクローン(デフォルト)、2つのクローン方法を提供しています。インテリジェントクローンは使用済みセクターのみクローンするので、大容量HDDから小容量HDDへのクローン作成が可能です。また、不良セクターによるクローン失敗も避けられます。

  • コマンドラインでHDDクローンを作成することができます。

  • Windows Server 2016をSSDにクローンする場合、SSDの性能を向上させるためにパーティションアライメントを調整することができます。Windows 10/11をM.2 SSDに移行する時にもこの機能が役立ちます。

  • ユーザーフレンドリーなインターフェースを採用しているので、パソコン初心者でも簡単に操作できます。

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ステップ 1. このソフトウェアをダウンロード、インストール、起動します。「クローン」→ 「ディスククローン」をクリックします。

ディスククローン

🌟ヒント:
  • クローン後、ターゲットディスクにあるすべてのデータが上書きされるので、中には重要なファイルがある場合、あらかじめ他の安全な場所(外付けHDDやクラウドストレージ)に移動してください。
  • Windows Server 2016でHDDを外付けHDDにクローン/コピーしたい場合、前もって外付けHDDをパソコンに接続して 認識できることを確認してください。
  • Windows Server 2016のOSのみをクローンしたい場合、「システムクローン」を選択します。

ステップ 2. この例でディスク 0をソースディスク(クローン元)として選択します。「次へ」をクリックします。

クローン元

ステップ 3. バックアップを保存する場所(クローン先、ターゲットディスク)を選択します。ここでディスク 2を選択して「次へ」をクリックします。

クローン先

ステップ 4. 操作概要のページに移動して情報を確認します。問題がないなら、「開始」をクリックします。

開始

👇下の3つのオプションでクローンをカスタマイズできます:
  • セクター単位のクローン:ソースディスクの1:1複製を作成したい場合、このオプションにチェックを入れてください。こうすれば、空白セクターや不良セクターを含むソースディスクのすべてのセクターがターゲットにクローンされます。しかし、少なくともソースディスクと同じサイズのHDDを準備しなければなりません。

  • SSD 4Kアライメント:SSDにクローンする場合、チェックを入れてください。そうすると、クローン後にSSDの読み書き速度と読み込み速度を一層向上させます。

  • パーティションを編集:ターゲットディスクの容量がソースディスクより大きい場合に、この機能を使用してターゲットディスクのパーティションサイズを手動か自動で調整することができます。クローン後にターゲットディスクに使えない未割り当て領域が作成されません。*「セクター単位のクローン」と同時に使えません。

パーディションスを編集

ステップ 5. 進行状況が100%に達すると、「完了」をクリックします。

🌟ヒント:
  • 一般的に、GPTディスクからMBRディスクへクローンを作成する時、プライマリパーティションが4つ以下であることを確認する必要があります。そうではない場合、まずはMBRをGPTに変換する必要があります。しかし、このソフトは自動的にプライマリパーティションを論理ドライブに変換するので、手間を節約します。
  • Windows Server 2016のほか、このソフトを利用してWindows Server 2012、Windows Server 2019、Windows Server 2022、Windows 10/11をNVMe SSDにクローンすることができます。

追加:サーバーでHDDをクローンした後どうすればよいか?

WindowsシステムのハードドライブをSSDまたはHDDにクローンした後、新しいハードドライブをブートドライブとしてセットアップする必要があります。以下は、この操作を実行するための詳細な手順です。

ステップ 1. コンピュータを再起動し、パソコンメーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードメーカーに応じてBIOS起動キー(通常はF2またはDel)を押し続けてBIOSセットアップ画面に入ります。

bios

ステップ 2. 矢印キーを使用して「Boot」タブに移動し、ターゲットディスクとしてのSSDまたはHDDをブートドライブリストの最初に移動します。*BIOSの種類によって手順が異なる場合があります。

ステップ 3. 「F10」キーを押して変更を保存し、BIOSが終了します。

これで、新しくクローンされたドライブからPCを起動できるはずです。

Windows Serverのディスククローンについてよくある質問

HDDをクローンするか、バックアップするか、どちらのほうがいいですか?
 
問題が発生する時、パソコンを速やかに復元したり、失われたデータをすぐに取り戻すためにクローン作成を選択した方がいいです。クローンしたディスクから起動してその上のデータを直接使用することが可能です。

変更されたデータもすべてディスクに保存したい場合やServerを新しいハードウェアにクローンしたい場合、バックアップイメージを作成した方がいいです。AOMEI Backupperはより多くのバックアップオプションを提供しています。例えば、バックアップスケジュール、ユニバーサル復元、増分と差分バックアップなどです。

参考記事:AOMEI Backupperでシステムイメージを作成する方法
Windows Server 2012を新しいハードウェアにクローンできますか?
 
ドライバーにいくつかの非互換性の問題があるため、Windows Server 2012を新しいハードウェアに直接クローンすることができません。この問題を解決するために、バックアップ&復元を利用することができます。復元時に「ユニバーサル復元」にチェックを入れることを確認してください。
ドライブのクローンを作成したら、全てのデータは削除されますか?
 
HDDのクローンは、ターゲットディスク上の全てのデータを削除して、ソースディスク上の全てのデータ(OS、インストール済みプログラム、個人データなど)をそこに移行します。

結論

Windows Server バックアップの代わりに、AOMEI Backupper Serverクローンソフトを使用したら、Windows Server 2016のHDDクローン作成はより簡単、シンプル、柔軟になるでしょう。また、AOMEI BackupperはOSのみを移行することができます。必要ならば、Windows Server バックアップと同じくHDDをバックアップしてから、復元することでHDDをコピーすることもできます。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

ゆき
ゆき· 編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。