方法4つ:システムで予約済みのパーティションを別のドライブに移動する

Windows 11/10/8/7をインストールした後、OSとシステムで予約済みのパーティションが異なるHDDにあることを見つけましたか?このチュートリアルでは、システムで予約済みのパーティションを安全かつ簡単に適切なドライブに移動する方法を学びましょう。

Akira

By Akira 最後の更新 2023年07月27日

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システム予約済みのパーティションとは?

システムで予約済みのパーティションを移動する前に、システムで予約済みのパーティションとは何かを理解する必要があります。

システムで予約済みのパーティションとは、Windows7、8、10、11をクリーンインストールした際に、システムパーティション(通常はC:ドライブ)の前に配置されるパーティションです。Windowsは通常、システム予約済みパーティションにドライブ文字を割り当てないので、エクスプローラーには表示されません。ディスクの管理などのユーティリティーを開いたときにのみ表示されます。

システムで予約済み

システム予約済みのパーティションの仕組み

システム予約済みパーティションにはコンピューターの起動に重要なものが2つ含まれています:

1. ブートマネージャーとブート設定データ

コンピューターが起動すると、Windowsブートマネージャが起動し、ブート構成データ(BCD)からブートデータを読み取ります。その後、コンピューターはシステム予約済みのパーティションからブートローダを起動します。最後に、Windowsはシステムドライブから起動します。

2. BitLockerドライブ暗号化に使用されるスタートアップファイル

ハードドライブをBitLockerドライブ暗号化で暗号化することにした場合、システム予約済みパーティションには、コンピューターを起動するために必要なファイルが含まれています。コンピューターは暗号化されていないシステム予約済みパーティションを起動し、暗号化されたメインドライブを復号化し、暗号化されたWindowsシステムを起動します。

システムで予約済みのパーティションを移動する原因

Windows 11/10/8/7では、システム予約済みのパーティションの移動は推奨されていませんが、システム予約済みのパーティションが間違ったドライブにある場合、またはディスクにスマートエラーが発生している場合は、移動する必要があります。では、これらの状況を詳しく見てみましょう。

状況1:間違ったドライブにあるシステム予約済みのパーティション

ディスクのクローンやWindows 11/10/8/7をインストールする時、余分なハードディスクを取り外すのを忘れることがあります。その時、Cドライブがディスク1に、システム予約済みのパーティションがディスク2にあることがあります。ディスク2を取り外すと、コンピューターが起動できなくなります。したがって、ディスクが正しく起動できるように、システム予約パ済みのーティションをディスク1のCドライブと結合する必要があります。また、ディスク1のシステム予約パ済みのーティションに何もない場合もあります。

状況2:ディスクにスマートエラーが発生している

スマートエラーが発生した場合、「SMART機能でエラーが検出されました。すぐにデータをバックアップし、ハードディスクドライブを交換してください。故障が発生する可能性があります。」というエラーメッセージが表示されることがあります。この場合、すぐにシステム予約済みのパーティションを他のディスクに移動する必要があります。

システム予約済みのパーティション

次に、システム予約済みのパーティションを他のディスクに安全に移動する4つの方法を紹介します。

システムで予約済みのパーティションを別のドライブに移動する方法

ここでは、システム予約済みのパーティションを別のドライブに移動する方法4つを学びます。Windows 11/10/8/7でシステム予約済みのパーティションを変更することは危険で、システム障害を引き起こす可能性があるので、念のため、システムバックアップやディスクバックアップを作成してください。では、一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. ディスクの管理でシステム予約済みのパーティションを移動

最初の方法は、Windows内蔵ツールの「ディスクの管理」を使って間違ったドライブ上のブートパーティションを移動することです。では、さっそく始めましょう。

ヒント:以下の操作は予期しない問題を引き起こす可能性があります。したがって、最初に修復ディスクを作成する必要があります。コンピューターが正常に起動できなくなったら、それを使用してコンピューターのトラブルシューティングを行うことができます。

ステップ 1. 「ディスクの管理」でディスク0に新しいシンプルパーティションを作成します。

「ディスクの管理」を開くには、「Win+R」をクリックし、実行ボックスに「diskmgmt.msc」と入力することができます。その後、未割り当ての領域を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。ディスク0に未割り当ての領域がない場合は、先にパーティションを縮小してください。

ディスクの管理

ステップ 2. 次は、新しいシンプルボリュームウィザードに従って、ボリュームサイズの指定、ドライブ文字の割り当て、パーティションのフォーマットを1つずつ実行します。

※ヒント:Windows 7でのシステム予約済みパーティションのサイズは100MB、Windows 8では350MB、Windows 10では500MBです。また、パーティションをフォーマットする時に新規作成したパーティションに「システム予約済み」というラベルを付けることができます。

ステップ 3. 移動元のシステム予約済みパーティションをエクスプローラーに表示させるように、ドライブ文字を割り当てます。そして、古いシステム予約済みのパーティションからブートマネージャーコード、ブート構成データベースなどを含むすべてのデータを新しいパーティションにコピーします。

ステップ 4. 新しいシステム予約済みパーティションのドライブ文字を削除してから、「パーティションをアクティブとしてマーク」でそのパーティションを起動可能にします。

ステップ 5. パソコンを再起動して正常に起動する場合、安心して移動元のシステム予約済みパーティションを削除することができます。もし、正常に起動しないなら、事前に用意したシステム修復ディスクを使用して、スタートアップ修復を行うことができます。

ご覧のように、この方法でシステム予約済みを移動するのは少し複雑です(特に「ディスクの管理」ツールに慣れていないユーザーにとって)。ここでは、もっと便利な方法がありますか?後で述べた方法を見てみましょう!

2. システムクローンでシステム予約済みのパーティションを移動

ここでは、Windows 11/10/8/7でシステム予約パーティションを変更する最も簡単な解決策を学び、それはAOMEI Backupper Professionalの「システムクローン」機能を使用することです。

AOMEI Backupper Professionalの「システムクローン」機能を利用して、システム予約パーティションを含むすべての起動ドライブをクローンし、HDDやSSDなどの他のドライブに移動します。
クローン後、アクティブなシステム予約パーティションをプライマリパーティションとして設定し、そのドライブ文字を隠すことにより、不要な削除を避けることにより、安全な起動を確保することができます。
「ディスククローン」と「パーティションクローン」をサポートし、システム及びデータを一つのディスク/パーティションから別のディスク/パーティションに転送できます。MBRからMBRへ、GPTからGPTへ、MBRからGPTへ、GPTからMBRへのクローンをサポートします。

システム予約済みのパーティションを移動する前の準備:

♦ 新しいSSDを準備し、それが検出できることを確認します。

♦ AOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールします。Server 2012/2016/2019/2022などのシステム予約済みのパーティションをCドライブと結合するには、AOMEI Backupper Serverを試してください。

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ステップ 1. AOMEI Backupper Professionalのメインページで、「クローン」をクリックして、「システムクローン」を選択します。そして、Windowsを起動するために必要なオペレーティングシステムとシステム予約パーティションを自動的に選択します。

システムクローン

注:システム予約済みパーティションを備えたハードドライブ上のすべてのデータを移行する場合は、「ディスククローン」でハードディスクをSSDまたは別のHDDにクローンできます。

ステップ 2. 認識されたSSD(または未割り当て領域)を宛先パスとして選択し、「次へ」をクリックします。

宛先パス

※注意:ターゲットディスクの上に既存のパーティションがある場合、パーティションの削除が要求されます。重要なデータがあれば、まず「いいえ」をクリックし、操作をキャンセルしてパーティションをバックアップしておいてください。

ステップ 3. 「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れて、SSDの書き込みと読み出し速度を加速して、寿命を延長します。そして、「開始」をクリックして、システム予約済みのパーティションの移動を実行します。

開始

※ヒント:
セクター単位のクローン:未使用、使用済みに関わらず、ソースパーティション上のすべてのセクターをクローンします。そのため、もっと多くの時間がかかります。ターゲットパーティションのサイズがソースパーティションのサイズよりも必ず大きいか又は等しいです。
クローン作成後、起動可能なメディアを作成しておくことをお勧めします。これにより、起動できない場合でもコンピューターを起動できます。

起動可能メディアの作成

その後、「ディスクの管理」を開き、新しいシステム予約済みパーティションを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「全般」タブで「システム予約済み」という名前を付けます。

全般

次に、クローンされたSSDからコンピューターを正常に起動できるかどうかを確認する必要があります。

  • コンピューターを再起動し、パソコンのメーカーによって特定のキー(通常はF2、F11、ESCなど)を押してBIOSに移動します。
  • 「Boot」タブを選択し、クローンされたSSDを最初のブートオプションとして設定します。

bios

  • F10などのプロンプトキーを押して、再起動してください。
  • 問題なければ古いシステム予約済みパーティションを削除してください。

システムクローンに加えて、このソフトウェアはHDDからSamsung SSDへのクローン作成、NVMe SSDのクローン作成など、あらゆる種類のHDDおよびSSDのクローン作成をサポートします。

3. バックアップ&復元でシステム予約済みのパーティションを移動

AOMEI Backupperのシステムクローンを除いて、「システムバックアップ」と「復元」を利用して、システム予約済みのパーティションを別のドライブに移動することができます。まずは、外付けハードドライブにシステムをバックアップして、それから、別のドライブに復元します。そして、バックアップイメージを一時的に保存するために余分なドライブが必要になります。

次に、以下の手順でシステム予約パーティションをSSDに移動します。

ステップ 1. 外付けハードドライブにシステムをバックアップします。

AOMEI Backupperを起動し、「バックアップ」をクリックして、「システムバックアップ」を選択します。保存先パスを選択し、「開始」をクリックします。

システムバックアップ

ステップ 2. システムバックアップイメージを別のドライブに復元します。

1. 新しいSSDをパソコンに接続してください。メインページで「復元」をクリックし、「イメージファイルを選択」を選択して、外付けドライブにあるシステムバックアップイメージを探します。

イメージファイルを選択

2. 「このシステムバックアップを復元」を選択し、「次へ」をクリックします。

このシステムバックアップを復元

3. 新しいSSDの宛先パーティションを選択します。安全のために、最初のパーティションを選択することをお勧めします。そして、「次へ」をクリックします。

4. 「復元」をクリックして、システム予約済みのパーティションとシステムパーティションを新しいSSDに移動します。

復元

ヒント:
システムイメージが別のハードウェアで作成されている場合は、「ユニバーサル復元」にチェックマークを付けることを忘れないでください。
ターゲットディスクがSSDの場合、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れると、4kアライメント技術によりSSDの書き込みと読み込みの速度が加速されます。

4. コマンドラインでシステム予約済みのパーティションを移動

「ディスクの管理」を除いて、内蔵のコマンドラインを利用して、システム予約済みのパーティションを別のドライブに移動するのに役立ちますが、この方法はWindows 7とWindows 8でしかうまくいきません。では、次のステップでシステム予約パーティションを変更する方法を学びましょう。

ステップ 1. cmdを管理者として開き、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

bcdboot C:\windows /s C:

コマンド

ステップ 2. 「ディスクの管理」を開き、Cドライブを右クリックして「パーティションをアクティブとしてマーク」を選択します。

ステップ 3. システム予約済みのパーティションを選択し、「パーティションを非アクティブとしてマーク」をタップします。

ステップ 4. コンピューターを再起動し、正常に起動できることを確認します。

ステップ 5. システム予約済みのパーティションを右クリックして、「ドライブ文字とパスの変更」を選択し、画面の指示に従ってこのパーティションに文字を割り当てます。

ステップ 6. システム予約パーティションを再び右クリックして、「ボリュームの削除」をクリックして、システム予約済みのパーティションを削除します。

注:コマンドラインに慣れていない場合、AOMEI Backupper Professionalまたは内蔵の「ディスクの管理」を使用することをお勧めします。

FAQ:システムの予約済みのパーティションの移動

1. システムの予約済みパーティションを元に戻すにはどうすればよいですか?

システム予約済みパーティションが他のドライブにある場合、例えばAOMEI Backupperなどのディスククローンソフトでシステム全体のクローンやバックアップを選択することができます。

2. システム予約済みのパーティションをフォーマットするのは安全ですか?

コンピューターが正常に動作する場合、デフォルトでは、システム予約済みのパーティションをフォーマットすることはお勧めしません。もし他のドライブにある場合、またはディスクにスマートエラーが発生する場合、この記事で提供する4つの方法でシステム予約済みのパーティションを移動し、フォーマットしてより多くのスペースを取得できます。

3. システムの予約済みパーティションを大きくするにはどうすればよいですか?

システムの予約済みパーティションを大きくするには、「ディスクの管理」を使用して未割り当て領域に拡張できます。手順としては、システム予約パーティションを右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択し、画面上の指示に従って残りの手順を完了します。

4. Cドライブをシステム予約済みのパーティションと結合できますか?

答えは「はい」ですが、お勧めしません。BIOSシステム上のシステム予約済みのパーティションはWinREとブートファイルを格納するためのものです。UEFIではWinREのみを収容するようになっています。したがって、C: パーティションが破損すると、WinREが影響を受け、コンピューターの問題を解決するためにWinREで起動することができなくなります。

まとめ

Windows 11、10、8、7、XP、Vistaを使用している場合でも、上記の方法を実行すれば、システム予約済みのパーティションを別のドライブに簡単に移動することができます。間違ったドライブにシステム予約済みパーティションを再度表示したくない場合は、ディスクのクローンやWindowsのインストール中に余分なデバイスを削除する必要があります。

また、システムクローン(例:Windows 10をSSDに移行する)或いはシステムバックアップでシステムの正確なコピーを作成することも良い方法であり、安全な場所に保存してください。AOMEI Backupperの「SSD 4Kアライメント」で性能を向上させ、ディスクスペースを最大限に利用してシステムパーティションを拡大するなど、様々な便利な機能を利用できます。

Akira
Akira· 編集者
Akiraは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。