[Windows 11/10]外付けHDDを起動ディスクにする方法3つ
この記事では、Windows標準機能-Window To Goとコマンドプロンプト、サードパーティー製のディスクソフト-AOMEI Backupperで、外付けHDDを起動ディスクにする3つの方法をご紹介します。また、作成されたブート可能な外付けHDDからパソコンを起動する方法もご案内します。興味のある方、ぜひご覧ください。
👆「目次」を展開し、知りたいことにすぐにアクセスできます
なぜ外付けHDDを起動ディスクにするのか?
現在、ブート可能な外付けHDDを作成し、そこからパソコンを起動したいユーザーが増えています。なぜ外付けHDDを起動ディスクにしたいのですか?その代表的な原因は、次の3つに要約されます。
1. コンピュータの使用不能を回避します。システムの破損、ハードドライブの故障、ウイルス攻撃などの災害により、コンピュータが正常に起動しない場合、作成した起動可能な外付けHDDを使用して、パソコンを簡単かつ迅速に起動することができます。
2. データを保護します。作成した起動可能な外付けHDDは、バックアップと同じで、コンピュータに何か問題が発生したときに、データが失われないように災害復旧に使用することができます。
3. いつでもどこでも自分のシステムを利用できます。外付けHDDを起動ディスクにすると、パソコンを持ち歩かなくても、いつでもどこでも自分のシステムを使用することができます。
Windows 11/10で外付けHDDを起動ディスクにする方法
ここでは、外付けHDDを起動ディスクとして使用したいユーザーは、主に次の2つのタイプに分けられます。
一部のユーザーは、OSを含む外付けHDDを作成し、持ち運び可能なシステムとして活用したいと考えています。この方法を利用すれば、どこでも自分の環境で作業できるため非常に便利です。その場合は、方法1(Windows 10の一部バージョンに対応)または方法2(Windows 10およびWindows 11に対応) をご覧ください。
もう一方のユーザーは、外付けHDDを修復ディスクとして作成し、万が一PCが起動しなくなったときに備えたいと考えています。この場合は、方法3を参照してください。
方法1. Windows To Goで外付けHDDを起動ディスクにする
最初の方法は、Windows標準機能-Windows To Goを使って、ブート可能な外付けHDDを作成します。しかし、この方法は、使用するWindowsのバージョンとUSBドライブに、以下のような制限があります。
◎ Windowsバージョンの要件:
- Windows 10を使用する場合、Windows 10はEnterprise、Education、Professionalのいずれかのエディションである必要があります。
- Windows 8/8.1 Enterpriseエディションにはこの機能があります。
- その他のバージョンやOSには、Windows To Go機能はありません。
◎ USBドライブの要件:
- Windowsのワークロードをスムーズに実行するための高いランダム読取り/書込み速度があります。
- Windows 7以降で認定されたハードウェアで起動および実行できるようにチューニングされています。
- メーカー保証があり、通常の使用条件下で動作し続けます。
正しいバージョンのWindowsを使用していて、認定された外付けHDDをお持ちの場合は、以下の手順に従って、ブート可能な外付けHDDを作成しましょう。
このプロセスでは、外付けHDDがフォーマットされるため、事前に重要なファイルをバックアップしておく必要があることにご注意ください。
ステップ 1. Microsoftから必要なバージョンのディスクイメージをダウンロードします。外付けHDDをパソコンに接続し、検出できることを確認します。
ステップ 2. 検索ボックスで「Windows To Go」と入力し、検索結果から「Windows To Go」をクリックして続行します。
ステップ 3. 外付けHDDを選択し、「このドライブを使用すると、Windowsのパフォーマンスに影響する可能性があります」という警告が出ますが、無視してもいいので、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 「検索場所の追加」をクリックして、ISOファイルを検索します。
ステップ 5. ISOファイルを選択して、「次へ」をクリックします。
ステップ 6. ニーズに応じてBitLockerのパスワードを設定します。設定しない場合は、「スキップ」をクリックして続行します。
ステップ 7. すべての設定を確認し、「作成」をクリックします。
プロセスが終了するのを待ちます。終了すると、ブート可能な外付けHDDが作成されます。
方法2. クローンソフトで外付けHDDを起動ディスクにする
外付けHDDを起動可能にする最も簡単で速い方法は、信頼性の高いディスククローンソフトAOMEI Backupper Professionalを使用することです。
このソフトを使用して、OSを含むディスク全体を外付けHDDにクローンすることが可能です。クローンした後、クローンした外付けHDDからパソコンを直接起動することができます。
これに加えて、このソフトには以下の利点があります:
-
インテリジェントクローン:デフォルトで、使用されるセクターのみをクローンします。そのため、大容量ディスクから小容量ディスクへのクローンが可能です。
-
バックグラウンドで実行可能:バックグラウンドでクローン作業を行えるので、クローン作業中、パソコンを普通に使用することができます。
-
様々なストレージデバイスに対応:外付けHDDに加えて、内蔵HDD/SSD、SDカードなどのストレージデバイスにも対応しています。
-
SSD 4Kアライメント:ターゲットディスクがSSDの場合、この機能を有効にすると、クローンした後、SSDの読み書き速度と読み込み速度を向上させます。
-
全Windows PCに対応:Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。
では、AOMEI Backupperを使って、外付けHDDを起動ディスクにする方法をご紹介します。開始する前に、まずAOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールしてください。
クローン作成時、ターゲットディスクのデータがすべて消去されるため、何か重要なファイルがあったら、あらかじめバックアップしておいてくださいね。
ステップ 1. 外付けHDDをパソコンに接続し、検出できることを確認します。AOMEI Backupperを開きます。「クローン」→「ディスククローン」をクリックします。
ステップ 2. システムを含むディスクをソースディスクとして選択します。
ステップ 3. 外付けHDDをターゲットディスクとして選択します。
外付けHDDの容量がソースディスクの全データを保存するのに足りない場合は、「システムクローン」を選択できます。システムクローンはWindowsの起動に必要なシステムパーティションのみをクローンします。
ステップ 4. すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。
- パーティションを編集:クローン先のディスクはクローン元のディスクより大きい場合、容量を最大限に活用するには、このオプションで、「パーティションのサイズを手動で変更」または「各パーティションに未使用領域を追加」の2つオプションから、パーティションのサイズを調整できます。クローン完了後、クローン先のディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。
- SSD 4Kアライメント:外付けハードディスクがSSDの場合、このオプションにチェックを入れると、クローンした後、SSDの性能を向上させることができます。
- セクター単位のクローン:このオプションにチェックを入れると、使用されているかどうかにかかわらず、空白セクターであっても、不良セクターであっても、すべてのセクターをターゲットディスクにクローンします。ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じかより大きいことが必要です。*「パーティションを編集」と同時に使えません。
方法3. コマンドプロンプトで外付けHDDを起動ディスクにする
コマンドプロンプトの操作に慣れている方であれば、この方法を選ぶことも可能です。ただし、方法2と比べて手順が複雑なため、実行には十分な注意が必要です。
コマンドの入力を一つでも誤ると、データの損失やシステムファイルの破損など重大なトラブルにつながる恐れがあります。作業前には必ず重要なデータのバックアップを取り、正確な手順に従って進めてください。
ステップ 1. 外付けハードディスクをコンピュータに挿入し、認識できることを確認します。「スタート」アイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 2. コマンドプロンプトで、次のコマンドを順番に入力し、「Enter」キーを押してそれぞれ実行します。
diskpart
list disk
select disk 1(1を外付けHDDのドライブレターに置き換えます)
clean(指定したハードディスクを消去します)
create partition primary
select partition 1
active
format fs=ntfs(ディスクをNTFSファイルシステムとしてフォーマットします)
assign letter=g(gは現在使われていない任意の文字に置き換えます)
exit
ステップ 3. Windows 10/11のインストールDVDをパソコンに挿入し、再度CMDを実行します。
ステップ 4. 以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押して実行し、インストールファイルを外付けHDDに書き込みます。
d:(dはWindowsのインストールDVDのドライブレターです)
cd boot
bootsect /nt60 G:(Gは外付けハードディスクのドライブレターです)
Xcopy d:\* . * g:\ /e /f /h(dはインストールDVDのドライブレター、gは外付けHDDのドライブレターです)
この方法は少し複雑だと思う場合、方法2で紹介したAOMEI Backupperを使用して、いくつかのクリックだけで、同じブータブルメディアを作成できます。
外付けHDDからパソコンを起動する方法
ステップ 1. 外付けHDDをパソコンに接続し、パソコンを再起動します。
ステップ 2. パソコンメーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを連打して、「BIOS」に入ります。
ステップ 3. 「Boot」タブをクリックします。「Boot Option #1」 の右にあるドロップダウンメニューをクリックし、メニューから外付けHDDを選択します。「F10」キーを押して設定を保存して終了し、パソコンが自動的に外付けHDDから起動されます。*BIOSの種類によって方法が異なる場合があります。
これで、パソコンは外付けHDDから起動します。
まとめ
この記事では、Windows標準機能-Window To Goとコマンドプロンプト、サードパーティー製のディスクソフト-AOMEI Backupperで、ブート可能な外付けHDDを作成する3つの方法を紹介しました。Window To Goを使用する方法は、システムのバージョンとUSBドライブにいくつかの要件があります。また、パソコンに精通していないユーザーには、コマンドプロンプトを使用する方法がちょっと複雑で、データ損失のリスクもあります。
したがって、AOMEI Backupperを使用する方法をお勧めします。このソフトで、いくつかのクリックだけで、外付けHDDを起動ディスクにすることができます。システムのバージョンとUSBドライブについての要件がありませんし、データ損失を心配する必要もありません。
また、このソフトはシステムクローンとパーティションクローン機能もサポートしています。ユーザーの異なるニーズを満たすことができます。今すぐダウンロードし、体験しましょう!
最高のディスク移行ツール
エラーを回避しながら効率的にクローンを作成