詳細解説:VirtualBoxにWindows 11をインストールする方法

この記事では、VirtualBoxにWindows 11 ISOをインストールする方法を紹介します。また、仮想マシンのデータを失わないために、仮想マシンを無料でバックアップする方法も説明します。

By @Machi 最後の更新 2023年01月18日

VirtualBoxについて

VirtualBoxはドイツのInnotek社が開発し、Sun Microsystems社が製造したオープンソースの仮想マシンで、2010年1月にSunがOracleに買収された後、正式にOracle VM VirtualBoxと改名され、現在に至っています。

VirtualBoxは使いやすく、商用と個人的な使用に適しており、Windows、Linux、Macのシステムホストをサポートしています。仮想化可能なシステムは、すべてのWindowsシステム、Mac OSX(32ビットおよび64ビット)、Linux(2.4および2.6)、OpenBSD、SolarisおよびIBMOS2です。

VirtualBoxを使用すると、現在のシステム上で物理的なPCを仮想マシンに変換し、この仮想マシンにシステムやソフトウェアをインストールし、実際のPCと同じように操作することができます。慣れないOSを実際のPCにインストールするシミュレーションを行い、学習と習得を促進するためによく使われます。ハードディスクのパーティションを使ってインストールする必要がないので、パソコンにとっても安全で、記憶容量も多く取らないのが特徴です。

さて、「VirtualBoxにWindows 11をインストールする場合、どのように設定し、どのようにWindows 11のISOファイルを入手すればよいのか?」といったことが気になるかと思います。以下のコンテンツで一つ一つお答えしていくので、ご安心ください。

Windows 11をVirtualBoxにインストールする必要性

Windows 11をVirtualBoxにインストールする方法を紹介する前に、なぜそうする必要があるのかを把握する必要があります。

1. コンピュータをウイルスから守るため

割れソフトの機能を重視し、ウイルス対策ソフトでウイルスが報告されても、妥協してインストールする人が多いですが、実は割れソフトはウイルスの温床になることが多いです。コンピュータのセキュリティのために、提供元不明のソフトウェアをVirtualBoxにインストールすることをお勧めします。

2. いろいろなシステムを体験するため

一般的に使用されているシステムは、Windows、Linux、Macですが、この3種類のシステムを体験するためには、仮想マシンにインストールするのが最適な選択です。

3. 仕事のため

ソフトウェア開発者はしばしば古いシステムでソフトウェアの互換性をテストする問題に直面し、テストを容易にするために様々な古いバージョンのシステムを仮想マシンにインストールする必要があります。

VirtualBoxをインストールすることの重要性を知った後、VirtualBoxにWindows 11をインストールする方法を学びましょう。

Windows 11をVirtualBoxにインストールする方法

このセクションでは、VirtualBoxでWindows 11を仮想環境にインストールする方法を詳しく紹介します。Windows 11システムイメージファイルは通常、Windows 11オペレーティングシステムファイル、ブートファイル、パーティションテーブル情報などを含んでおり、システムのインストールや修復のために使用されます。

1. まず、Microsoftの公式サイトから最新版のWindows 11 ISOファイルをダウンロードします。ISOファイルのサイズは約5GBです。

2. Windows 11をインストールするために、VirtualBoxで新しい仮想マシンを作成する必要があります。VirtualBox マネージャーをダウンロードし、インストールして開き、「仮想マシン」→「新規」を選択します。

3. 仮想マシンに名前を付け、仮想マシンを保存する場所を選択し(少なくとも20GBの空き容量がある)、タイプを「Microsoft Windows」、バージョンを「Windows 11(64-bit)」、仮想マシンに少なくとも「4096」MBのメモリ(多いほど良いですが、物理マシンには残しておいてください)を設定します。「作成」をクリックします。

4. 次に、仮想ハードディスクを作成する必要があります。Windows 11の要件は、少なくとも64GBのディスクスペースです。ここでは、80GBに設定します。「作成」をクリックします。

5. これで仮想マシンが作成されました。VirtualBoxで、「起動」をクリックして、新しい仮想マシンを起動します。

6. 「追加」をクリックして、ダウンロードしたWindows 11のISOファイルを選択します。確認した後、「選択」をクリックします。「起動」をクリックしてWin 11 ISOディスクで仮想マシンを起動します。

7. Windowsのセットアップ画面が表示されたら、「Shift」+「F10」キーを押して、「コマンドプロンプト」を開きます。

8. コマンドプロンプトで、「regedit」と入力し、「Enter」キーを押します。「レジストリエディター」で、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup」に移動します。「Setup」フォルダを右クリックして、「新規」→「キー」を選択し、「LabConfig」という名前のキーを作成します。

9. 次に、右の空白部分で右クリックし、「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択し、以下の名前のDWORD値を3つ作成します。作成されると、一つずつダブルクリックし、それらの「値のデータ」を「1」に設定します。

BypassTPMCheck

BypassRAMCheck

BypassSecureBootCheck

「レジストリエディター」を閉じ、「コマンドプロンプト」を終了します。

10. インストールする言語などを選択し、「次へ」をクリックします。次の画面で、「今すぐインストール」をクリックします。

11. 「プロダクトキーがありません」をクリックします。インストールするWindows 11のバージョンを選択し、「次へ」をクリックします。ライセンス条項に同意し、「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を選択します。

12. 最後に、Windows 11をインストールするディスクを選択します。これでWindows 11が仮想マシンにインストールされます。

13. インストールした後、仮想マシンが再起動します。セットアップウィザードの間に、Microsoftアカウントでサインインするオプションが表示されます。すると、VirtualBoxを使ってWindows 11を起動することができるようになります。

AOMEI Backupperで仮想環境上のWindows 11をデータ損失から保護する

仮想化サーバーの増加に伴い、仮想マシンのバックアップは重要なことになってきました。それはなぜでしょうか?ここでは、3つの原因をまとめています。

  • 仮想マシンに大きな変更を加える前にバックアップを作成しておくと、変更を元にしたい場合や問題が発生した場合に、仮想マシンを簡単に以前の状態に復元できるようにします。
  • 重要なデータを失わないようにします。数百台の仮想マシンがあり、一度もバックアップを取ったことがないと仮定すると、ウイルス攻撃、ディスク障害、ハードウェア障害、システムクラッシュなどの事故が発生した場合の損失は計り知れないものになります。
  • 再インストールの時間を短縮します。迅速な災害復旧は、ビジネスにとって非常に重要です。仮想マシンが利用できなくなり、短時間で復旧できない場合、再ダウンロードには労力と時間がかかります。

VirtualBoxのバックアップが必要な理由はお分かりいただけたかと思います。VirtualBox上の重要なデータを保護するために、強力なバックアップソフトが必要です。ここでは、AOMEI Backupper Standardという無料で使えるバックアップ&復元ソフトをお勧めします。このソフトを使って仮想マシンのシステムのバックアップを作成し、データを損失から保護することができます。また、次のメリットがあります。

仮想マシン上でWindows 11をバックアップする最適な方法として、内蔵/外付けHDD/SSD、NASデバイス、USBメモリなど、様々なストレージデバイスにバックアップすることが可能です。
システムバックアップ、ディスクバックアップ、パーティションバックアップ、ファイルバックアップの4つのバックアップモードをサポートしています。
自動バックアップをサポートしています。毎日/毎週/毎月などの実行頻度を提供しています。
Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP(32ビットと64ビット)に対応しています。Windows Serverユーザーの場合、AOMEI Backupper Serverをご検討ください。

次に、Windows 11を実行している仮想マシンを外付けハードドライブにバックアップする方法を詳しく案内します。開始する前に、まずAOMEI Backupper Standardを仮想マシンにダウンロードして、インストールしてください。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

1. 外付けドライブをコンピュータに接続し、VirtualBoxで仮想OSに認識されるように設定します。AOMEI Backupperを起動し、「システムバックアップ」をクリックします。

2. ソフトが自動的にWindows 11の起動に必要なドライブを選択するので、外付けハードドライブをバックアップの保存先として設定すればよいです。

☎ オプション、スケジュール、バックアップスキームをクリックして、ニーズに応じてバックアップをカスタマイズすることができます。

▶ オプション:バックアップイメージの圧縮、暗号化(AOMEI Backupper Professionalで利用可能)、イメージファイルの分割などを設定することができます。

スケジュール:毎日/毎週/毎月の頻度から自動バックアップの実行を設定することができます。また、Professional版にアップグレードすると、イベントトリガー(サインイン/サインアウト、システム起動/シャットダウン)、USB挿入の2つのより柔軟的なモードが利用可能です。外付けHDDがバックアップ先なので、USB挿入に設定することをお勧めします。こうすれば、毎回外付けHDDがパソコンに挿入すると、バックアップが自動的に実行されます。

▶ バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップを設定することができます。また、バックアップ先に十分な空き容量があるのを確保するために、バックアップの自動クリーンアップを有効化にすることができます(差分バックアップとバックアップの自動クリーンアップがProfessional版で利用可能)。

3. すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックすると、VirtualBox上のWindows 11がバックアップされます。

これでシステムバックアップイメージが作成しました。何か不具合があった場合、再インストールや再設定をすることなく、これを使ってパソコンを以前の状態に復元することができます。

◎ バックアップを復元する方法:

「復元」→「タスクを選択」または「イメージファイルを選択」をクリックします。その後、画面の指示に従って、バックアップの復元を完了します。

さらに、万が一パソコンが故障した場合に備えて、「ツール」→「ブータブルメディアの作成」でブータブルUSB/CD/DVDを作成することをお勧めします。USBやCD/DVDをお持ちでない場合は、回復環境(Professionalで利用可能)を作成することを選択できます。そうすれば、デバイスなしで、システム起動時にAOMEI Backupper回復環境に直接アクセスし、バックアップを復元することができます。

まとめ

以上は、VirtualBoxにWindows 11をインストールする方法とデータ損失からシステムを保護する方法でした。

AOMEI Backupperを使用して、いくつかのクリックで仮想マシン上のシステムをバックアップすることができます。さらに、自動バックアップをカスタマイズし、外付けHDD、USBメモリ、NASなどほとんどのストレージデバイスをバックアップ先として設定することができます。

さらに、増分または差分バックアップ、ブータブルメディアの作成、ユニバーサル復元(システムバックアップを別のPCに復元することができる)など、より実用的な機能を備えています。障害が発生してから後悔するのではなく、今すぐ仮想マシンのバックアップを作成しましょう!