【解説】Win 10/11のOS入りのHDDを別のPCにコピー・起動する方法

新しいパソコンを購入した際、旧PCのWindows 10/11が入ったHDDやSSDをそのまま新PCで利用したいと考える方は多いでしょう。しかし、物理的に付け替えるだけでは起動エラーやライセンス認証の問題が発生する可能性があります。この記事では、OS入りHDD/SSDを新しいPCにコピーし、ハードウェアの互換性やライセンス認証の問題を回避しながら、安全に起動させる方法を詳しく解説します。

Machi

By Machi 最終更新日: 2025年08月26日

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実例:OS入りのHDDを別のPCに移して、そのまま起動できるか?

先日、新しくPCを購入しました。
これまで使っていたPCのHDD(Windows 10がインストールされています)をそのまま新PCに移して使おうとしたのですが、うまくいきません。起動時にブートエラーが出たり、Windowsがアクティベーションされなかったりします。
できれば再インストールやフォーマットは避けたいと思っています。
Windows OSが入ったHDDを別のPCに移して、そのまま起動する方法はあるのでしょうか?
もし同じような経験がある方やアドバイスがあれば、教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。

--あるユーザーからの質問

一般的に、OS入りHDDやSSDを別のPCに接続して起動することは、同一PC内でのストレージ換装(クローン)とは大きく異なります。理由は以下の2点に集約されます:

  • ハードウェア構成の違い(ドライバやBIOSの互換性)

  • Windowsライセンスの種類と認証方式

このため、単純にHDDやSSDを取り外して別のPCに接続しただけでは、起動できなかったり、ライセンス認証に失敗することが多々あります。

OS入りのHDDを別のPCにコピー

Windows OSを別のPCにコピーする時の注意点

前述したように、2台の異なるPC間でHDDを移動する場合は、2つの重要なポイントに注意する必要があります。以下で、それらについて詳しく解説します。

異なるハードウェア構成

OS入りのHDDを別のPCに移動する時に、やり方のほかにドライバの互換性も考えておくべきです。もし、新しいPCは古いPCと同じハードウェアを使用しているなら、操作が簡単になります。起動の問題を心配せずに古いHDDを新しいHDDに直接クローンすればいいです。

しかし、新しいPCは古いPCと異なるハードウェアを使用している場合には、「クローンしたHDDが起動しません」という問題が発生することがあります。

🚩関連記事:マザーボードとCPUを交換してもOSを再インストールしなくて済む方法

異なるライセンス種類

Windowsライセンス認証は、OS入りのHDDを新PCに移行する時のもう一つの問題になります。ハードウェアの問題を解決したとしても、Windows10/11のプロダクトキーを新しいPCに移動できるか、ライセンス認証が通るかを検討する必要があります。

通常、OEM版パッケージ版(リテール)ボリュームライセンス、3種類のWindowsライセンスがあります。

リテール版とボリュームライセンスはインターネットに接続すると自動的に認証されます。一度Windowsをインストールしたパソコンのライセンス認証を解除し、改めて他のパソコンにインストールし直すといったことが可能です。

一方、OEM版のライセンスは、購入したパソコン本体のみに使用可能なので、別のPCに移行されません。新しいパソコンでOEM版のライセンス認証を行うために、マイクロソフトに電話する必要があります。

何の問題もなくOS入りのHDDをコピーして起動する方法

次は、ハードウェアやライセンス認証などの問題もなく、Windows10/11のインストールされたHDDのデータを現パソコンから新パソコンのHDDに丸ごと引っ越し・移動する方法について解説しましょう。

Win 10/11の入ったHDD/11を別のPCに移動して起動できるために、強力なバックアップ&復元ソフト「AOMEI Backupper Professional」を強くお勧めします。

その「ユニバーサル復元」機能を使用すれば、異なるハードウェア構成であろうと、異なるライセンス種類であろうと、何の問題もなく現PCのHDDから新PCのHDDへ全てのデータを簡単に移行することができます。

また、このソフトは以下のようなメリットがあります:

  • ディスククローン(HDD全体のクローン)、システムクローン(OSのみのクローン)、パーティションクローン(特定のパーティションのクローン)をサポートします。

  • Samsung、Cruial、WD、東芝などのすべてのブランドのディスクをサポートします。

  • また、「システムバックアップ」「ディスクバックアップ」「パーティションバックアップ」などのバックアップ機能を提供し、バックアップを異なるハードウェアへ復元できる「ユニバーサル復元」機能をサポートします。

  • Windows PEまたはLinuxに基づいてブータブルメディアを簡単に作成することができます。

  • Windows 11/10/8/7に対応しますが、サーバ(Windows Server 2025、2022、2019、2016、2012など)で利用可能なAOMEI Backupper Server、台数無制限のPCで利用可能なAOMEI Backupper Technicianなどの有料版もあります。

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方法1. OS入りのHDDを別のPCにバックアップ・復元

OS入りのHDDから別のPCのHDDへ移行して起動できるには、旧PCでディスクバックアップとブータブルメディアを作成してから、新PCにイメージファイルを復元します。次は、詳しい手順を解説していきましょう:

手順 1. AOMEI Backupper Professionalを古いPCにダウンロードし、インストールし、起動します。「バックアップ」タブ→「ディスクバックアップ」をクリックし、ウィザードの指示に従ってディスクバックアップの作成を完成させます。

🌟ヒント:

バックアップイメージを外付けHDDや共有フォルダ/NASに保存してください。

ディスクバックアップ

手順 2. そして、同じパソコンでAOMEI Backupper Professionalを使ってブータブルCD/DVDまたはUSBを作成します。

🌟ヒント:

ブータブルメディアを作成する際は、空のCD/DVDまたはUSBメモリをご用意ください。すでにデータが保存されている場合、そのデータは作成中にすべて消去されてしまいます。大切なファイルは、あらかじめ他の安全な場所にバックアップしておきましょう。

ブータブルメディアの作成

手順 3. バックアップイメージが保存されている外付けHDDと、作成できたブータブルメディアを新しいPCに接続します。PCに電源を入れて「BIOS」でブータブルメディアを最初に起動するドライブとして設定し、そこからPCを起動します。👉BIOSで起動ドライブを変更する手順

UEFI BIOS

手順 4. AOMEI Backupperのメイン画面が表示され、「復元」をクリックします。

復元

手順 5. 「復元するイメージを選択」をクリックし、復元するバックアップファイルを選択します。

ディスクバックアップ

手順 6. 「ディスク全体を復元」を選択して「次へ」をクリックします。

🌟ヒント:

「ディスク上のパーティションを復元」を選択すると、特定のパーティションだけを復元することができます。

ディスク復元

手順 7. ここでは、ディスクバックアップイメージの復元先(新PCのHDD)を選択して、「次へ」をクリックします。

復元先

手順 8. 次の画面で「ユニバーサル復元」にチェックが入っていることを確認します。問題なければ、「開始」をクリックします。

開始

⚠️ヒント:
  • 復元先のディスク上のパーティションのサイズを変更したい場合は、「パーティションを編集」をクリックすることができます。

  • 復元先はSSDである場合は、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れるのをお勧めします。

ビデオ・チュートリアル(英語版):

復元後、古いパソコンと新しいパソコンの両方は通常通りに使用できるはずです。

方法2. OS入りのHDDを別のPCにクローン

また、システムを別のPC(そのハードウェアが元のPCと同じである必要があります)に直接クローンできます。具体的な手順は以下です:

手順 1. ターゲットディスクを元のPCに接続し、検出できることを確認します。AOMEI Backupper Professionalを起動して、「クローン」→「システムクローン」をクリックします。

システムクローン

💭注意:

元のHDD/SSD全体を別のPCにクローンしたい場合、「ディスククローン」をご利用ください。

手順 2. デフォルトで、Windowsの起動に必要なドライブが既に選択されるので、接続されたHDD/SSDをクローン先として選択すればよいです。「次へ」をクリックします。

ターゲットディスク

手順 3. すべての設定を確認し、問題がなければ、「開始」をクリックします。

開始

🌟下の2つのオプションをクリックし、クローンをカスタマイズできます:

SSD 4Kアライメント:ターゲットディスクがSSDである場合、このオプションにチェックを入れると、SSDの読み取りと書き込みの速度をさらに向上させ、寿命を延ばせます。

セクター単位のクローン:デフォルトで、使用されているセクターのみクローンします。このオプションにチェックを入れると、すべてのセクターをターゲットディスクにクローンします。しかし、ターゲットディスクの容量はソースディスクと同じまたはより大きい必要があります。

クローンしたHDD/SSDから別のPCを起動する

クローンした後、クローンしたHDD/SSDをPCから取り外して、別のPCに取り付けます。その後、PCを起動し、BIOSで起動ドライブを取り付けばかりのHDD/SSDに変更しましょう。詳細については、読み続けてください。

手順 1. コンピュータを再起動します。メーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを押し続けて、BIOSに入ります。

特定キー

手順 2. 「Boot」タブをクリックし、「Boot Option #1」の横にあるロップダウンメニューをクリックし、メニューからHDD/SSDを選択します。「F10」キーを押して、変更を保存し、PCが自動的にHDD/SSDから再起動されます。BIOSの種類によって手順が異なる場合があります。

UEFI BIOS

OS入りのHDDを別のPCにコピーする際によくある質問

1. クローン後のHDDは自動的に新しいPCで認識されますか?
 
クローン後のHDDは、通常新しいPCで認識されますが、BIOS設定やドライバのインストールが必要になる場合があります。クローンソフトウェアの「ユニバーサル復元」機能を使用することで、新しいハードウェア環境に適応させることができます。
2. 新しいPCのストレージ容量が異なる場合、クローン作業に影響はありますか?
 
新しいPCのストレージ容量がクローン元のHDDより小さい場合、クローン作業は失敗することがあります。AOMEI Backupperなどのソフトウェアは、インテリジェントクローン機能を提供しており、使用されているセクタのみをクローンすることで、容量の小さいディスクにも対応することができます。

最後に

以上は、AOMEI Backupperを使用して、Win 10/11のOS入りのHDDを別のPCに移行して起動する方法です。Windowsやすべてのアプリケーションを再インストールし、ライセンス問題に煩わされることに比べて、あなたは大量の時間を節約することができます。また、AOMEI Backupperは古いハードディスクをSSDにクローンすることもできます。

もしあなたがビジネスの世界にいて、無制限の数のコンピュータを保護したい場合、AOMEI Backupper Technicianを使用することができます。内蔵のAOMEI Image Deployツールにより、サーバー側コンピュータのシステムイメージファイルをネットワーク上の複数のクライアント側コンピュータに展開することができるようになります。また、このソフトのポータブル版を作成することで、最初にインストールすることなく、異なるコンピュータ上でバックアップ、復元、クローンを実行することができます。

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Machi · この記事を書いた人
5年以上にわたるデータ保護およびデータ移行の経験を経て、2021年にAOMEIに入社しました。これまでに1,000本以上のチュートリアル記事を翻訳・執筆しており、得意分野はデータの保護・移行・復旧です。モットーは「困難より方法は多い」です。