Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行する方法 | 再インストールせず

OSを再インストールせずにM.2 SSDに移行したいですか?この記事では、最高のOS移行ソフトを利用して、Windows 10/11 OSをHDD/SSDからM.2 SSDに移行する方法を紹介します。データの安全を確保しながら、快適なSSD移行を実現しましょう。

By @ゆき 最後の更新 2024年04月09日

M.2 SSDについて

Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行する前に、まずM.2 SSDとは何かを理解しましょう~(●'◡'●)

SSD(Solid State Drive)は、従来のHDDに代わる高速で信頼性の高い記憶媒体として、現在急速に普及しています。特に近年、コンピュータの性能向上や省スペース化を目指す中で、M.2という新しいインターフェースが注目を集めています。

M.2は、コンピュータの拡張カードにおける接続端子規格を指し、小型化と高速化を両立させた規格です。これは、従来のmSATA規格の進化版として開発されました。Intel 9シリーズ以降のマザーボードで広く採用され、Serial ATAやPCI Expressなど様々な規格に対応しています。

M.2 SSDは、この規格を利用したSSDのことであり、特にNVMe(Non-Volatile Memory Express)規格に対応したものが一般的です。これらのSSDは、ケーブルを使わずに直接マザーボードに差し込むスロット方式を採用しています。そのため、パフォーマンスの向上と省スペース化を同時に実現することができます。

基盤の種類によって3種類の長さのものに分けられます。

基盤のタイプ M.2 type2280 M.2 type2260 M.2 type2242
サイズ(mm) 22 × 80 22 × 60 22 × 42

👉 M.2 SSDについて最も詳しい情報

Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行する原因

現在、多くの人々がシステムの性能を向上させるためにHDDをSSDに換装(交換)しようとします。その中で、従来の接続方式「SATA」や「mSATA」などと比較したら、M.2には以下のようなメリットがあるので、Windows 10/11 OSを再インストールせずM.2 SSDに移行するのは最良の選択になります。

🌟M.2 SSDが持つメリットについて:
  • 従来のSSDより小さい:M.2 SSDは、従来の2.5インチSSDやモバイル型ノートPCに採用されてきたmSATAよりも、更にコンパクトなサイズのSSDです。mSATAは約30mmの幅がありますが、M.2の幅は約22mm、より小型化されています。小型化が要求されるモバイルノートPCやタブレット端末はもちろんですが、マザーボードのベイを占有しないなどのメリットもあるため、近年はデスクトップPCでM.2 SSDが採用されることも少なくありません。
  • データ転送速度が高速:M.2 SSDのメリットとして、インターフェイス次第でデータ転送速度を向上させられる点も挙げられます。内部インターフェイスにPCIe(PCI Express)を用いて、PCIeを効率よく制御できる「NVMe(NVM Express)」という仕組みを採用したM.2 SSDの最大転送速度は「理論上は40Gbps」と、高速なデータ転送が可能です。M.2以前の従来規格であったSATA3の転送速度の上限は「理論上は6Gbps」とされています。

そのため、Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行します。

Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行する方法

一般的に、Windows 10/11 OSをHDD/SSDからM.2 SSDに移行するには2つの方法があります。Windows 10/11の標準機能とサードパーティ製のクローンソフトウェアです。次は、この2つの方法をご紹介しましょう。

方法 1. M.2 SSDクローンソフトを使用する

まず簡単な方法を紹介しましょう。

Windows 10/11 OSをM.2 SSDに簡単に移行したいユーザーには、包括的かつ強力なクローンソフト「AOMEI Backupper Professional」を使用することをお勧めします。この専門ソフトで、数回のクリックだけでWindows 10/11 OSをM.2 SSDにコピーすることができます。

システムクローンに加えて、ディスククローン、パーティションクローンも可能です。異なるニーズを満たすことができます。また、このソフトは以下のメリットがあります:

  • 異なるサイズのHDDのクローンを作成:HDDをより大きなHDDまたはより小さなSSD(HDDの使用済み容量より大きければよい)にクローンすることができます。

  • クローン先ディスクのパーティションサイズを調整:ディスクをより大きなディスクにクローンする場合に、「パーティションを編集」機能を使用し、クローン先のディスクの表示容量が実容量より少ない問題が避けられます。

  • スマートなクローンを作成:デフォルトでは、このソフトウェアは使用済みセクターのみをクローンします。容量を節約できるし、不良セクターによるクローン失敗も避けられます。ソースディスクの1:1複製を作成したい場合に、「セクター単位のクローン」を利用することができます。

  • SSDのパフォーマンスを一層向上:「SSD 4Kアライメント」機能は、SSDがより高速な読み取りと書き込み速度、より長い耐用年数などのパフォーマンスを実現するように設計されています。

  • 全Windows PCに対応:Windows 11、10、8.1、8、7、XPを含むすべてのオペレーティングシステムと互換性があります。

次はWindows 10/11システムをM.2 SSDにクローンする方法を見てみましょう。

Windows OSをM.2 SSDに移行するグラフィック チュートリアル

👀クローン開始前に注意すべきところ:
  1. M.2 SSDをPCに接続するために、ドライバー、M.2 SSD外付けケースなどを前もっと準備してください。
  2. ターゲットM.2 SSDの容量が古いドライブの使用容量と同じまたはより大きいであることを確認してください。
  3. クローン作成後、ターゲットディスクのデータはすべて上書きされます。 そのため、ターゲットM.2 SSDに重要なデータがある場合は、事前にバックアップをとっておいてください。

その後、以下の手順に従って、Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行しましょう~

手順 1. クローンソフトをダウンロードし、「システムクローン」を選択します。

AOMEI Backupper Professionalをダウンロードし、インストールし、起動します。「クローン」タブ→「システムクローン」をクリックします。

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手順 2. クローン先のディスクを選択します。

クローン完了後、ターゲットディスクから起動できるのを確保するには、Windowsの起動に必要なドライブが既に選択されます。M.2 SSDをターゲットディスクとして選択すればよいです。「次へ」をクリックします。

手順 3. ニーズに応じて高度な機能を有効にしてクローンを始めます。

M.2 SSDを最適化するために「SSD 4Kアラインメント」にチェックを入れてください。最後は問題なければ「開始」をクリックしてシステムクローンを実行します。

ご覧のように、AOMEI Backupperを使えば、ほんの数回のクリックでWindows 10/11をM.2 SSDにクローンして移行することができます。

クローンが完了した後

手順 1. パソコンの電源を切り、電源ケーブルとその他の接続されているケーブルを外します。そして、背面パネルのネジを外して、OSディスクにアクセスするために背面パネルを取り出します。古いドライブを約30~45度持ち上げて、引き抜きます。その場所にM.2 SSDを設置し、背面パネルを装着します。

手順 2. パソコンを再起動し、メーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキーを押して、BIOS設定にアクセスします。矢印キーで「Boot」に移動し、Windows 10/11パソコンでM.2 SSDを最初に起動するドライブとして設定し、「F10」キーを押して、設定を保存します。これで、パソコンはクローンしたM.2 SSDから起動します。

ビデオチュートリアル

とてもシンプルでしょう? でも、どうしても上のグラフィックチュートリアルが理解できない場合は、以下のビデオチュートリアルもご覧ください。

方法 2. Windows 10/11の標準機能を使用する

Windows 10/11の標準機能を使用するする場合、「バックアップ」と「復元」の2つのパートを行う必要があり、クローンより手間かかります。

手順 1. タスクバーのフォームに「cont」と入力し、「コントロールパネル」を起動します。「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。左メニューの「システムイメージの作成」をクリックします。

手順 2. バックアップの保存先(外付けHDDはおすすめ)を選択し、「次へ」をクリックします。

👀注意:

バックアップの対象には、システムドライブ(通常Cドライブ)とシステムで予約済みのパーティションがデフォルトで含まれています。

手順 3. バックアップの設定を確認し、問題なければ「バックアップの開始」をクリックします。

手順 4. Window10の「メディア作成ツール」をダウンロードし、起動可能なUSBドライブを作成します。

手順 5. 完了後にパソコンをシャットダウンして、M.2 SSDを接続します。再起動時にBIOS画面にアクセスし、USBドライブを最初に起動するドライブとして設定します。

手順 6. USBから起動した後、「コンピューターを修復する」をクリックし、「オプションの選択」画面の「トラブルシューティング」 >「詳細オプション」画面の「イメージでシステムを回復」に進みます。

手順 7. 次は「コンピューターイメージの再適用」画面に移動し、「利用可能なシステムイメージのうち最新のものを使用する(推奨)」を選択し、「次へ」をクリックします。後は、画面の指示に従ってシステムイメージの回復処理を完成させます。

※AOMEI BackupperでWindows 10/11のシステムバックアップを作成してからM.2 SSDに復元することもできます。

Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行するよくある質問

なぜM.2 SSDからコンピュータを起動できないのでしょうか?
 
一般的には、操作の準備に従っていれば、起動に問題はないでしょう。しかし、時々、次の原因でSSDからの起動に失敗することがあります。  
  • BIOS/UEFI設定:BIOS/UEFI設定で、M.2 SSDが適切に認識されているかどうかを確認してください。また、起動デバイスとして設定されていることも重要です。

  • ドライバーの問題:インストールされているOSがM.2 SSDのドライバーを認識していない場合、起動できないことがあります。この場合、別のデバイスからドライバーをインストールする必要があるかもしれません。

  • ファームウェアの更新:M.2 SSD自体のファームウェアが最新版でない場合、起動の問題が発生することがあります。メーカーのウェブサイトから最新のファームウェアをダウンロードし、アップデートしてみてください。

クローンドライブが起動しない場合の解決策」で紹介した方法で解決してみることができます。それでも起動できない場合、当社のサポートセンターにお問い合わせください。
クローンする前に、クローン先のSSDを初期化する必要がありますか?
 
クローンする前に、クローン先のSSDを初期化する必要は一般的にありません。通常、SSDをクローンする場合、クローンソフトウェアが自動的にクローン先のドライブを初期化し、クローンされたデータで上書きします。
保存先ディスクが小さすぎた場合はどうすればいいでしょうか?
 
SSDのディスク容量が不足している場合、「保存先ディスクが小さすぎます」というメッセージが表示されます。このような場合の解決方法は二つあります。ひとつはアプリケーションやファイルを別のハードドライブに移すこと、もうひとつはより大きなSSDを購入することです。
クローンの時、なぜアプリケーションやファイルもクローンされるのですか?
 
「システムクローン」機能を使用すると、AOMEI Backupperはシステムパーティションとブートパーティションにあるすべてのコンテンツをクローンします。そのため、これらのパーティションにインストールしたプログラムや保存したファイルがある場合は、それらもM.2 SSDにクローンされます。
ノートパソコンの寿命はSSDでどのくらいですか?
 
SSDの寿命は、使用されるメモリーセルの種類(SLC、MLC、TLC、QLC)、書き込まれるデータの量、使用されるコントローラーなど、さまざまな要因によって異なります。一般的に、SSDはHDDよりも信頼性が高く、平均的には5年以上の使用が期待されます。しかし、これはあくまで平均的な寿命であり、実際には使用状況によって異なります。

まとめ

Windows 10/11 OSをHDDからM.2 SSDに移行することにより、パソコンの速度とパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。この記事では、Windowsやアプリケーションを再インストールせずに、Windows 10/11 OSをSSDに移行する2つの方法(Windowsの標準機能&サードパーティ製のソフトウェア)をご紹介します。

ここでは、システムクローンソフトAOMEI Backupper Professionalを使うのをお勧めします。誰でも簡単に操作できるし、バックアップ&復元を必要とせずWindows 10/11をM.2 SSDに直接クローンできるし、クローンしたM.2 SSDが正常に起動できます。時間と手間を節約します。

はい、以上です。この記事が役立つ場合は、友達と共有してください。何か質問や提案がある場合は、support@aomeitech.comまでご連絡ください。よろしくお願いします。