[Windows 10]バッチファイルを使用して自動バックアップを実行する方法

Windows 10でバッチファイルを使って重要なファイルを自動的にバックアップし、繰り返し操作を避けたいと思うことがあるかもしれません。この記事では、その方法と、より簡単な代替方法をご紹介します。

Machi

By Machi 最後の更新 2023年04月06日

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バッチファイルとは?バックアップに使える?

バッチファイル

バッチファイルとは、コマンドプロンプトで実行するコマンドラインからなるスクリプトファイル(拡張子は.bat)です。通常、バッチ処理に使用されます。日常的な作業を自動化し、繰り返しの手作業をなくすことができます。そのため、定期的にバックアップする重要なデータがある場合、バッチファイルはかなりの解決策になります。

次に、Windows 10でバックアップ用バッチファイルを作成する詳細な手順と、バックアップタスクを自動化する他の方法について紹介します。

Windows 10でバッチファイルで自動バックアップを実行する方法

まず、バックアップコマンドを入力するためのテキストエディタを用意し、拡張子.batで保存します。こうすることで、スクリプトファイルをダブルクリックするたびに、これらのコマンドが自動的に実行されるようになります。さらに、タスクスケジューラを使用して、定期的にタスクを実行することもできます。

この場合に適用されるコマンドのうち、copyはファイルのみ、xcopyはファイルとフォルダの両方ともバックアップできるので、一般的に後者が使われています。また、xcopyより多くの機能を提供するrobocopyがあります。xcopyとrobocopyの比較については、こちらをご参照ください。

copy

▶ 注意:バッチファイルを使って、重要なファイルやフォルダをコピーまたは同期することはできますが、どのコマンドもイメージバックアップを作成することはできませんし、複数バージョンのバックアップを保持することもできません。もし、この方法はニーズに満たさないなら、次の方法をご参照ください。

Windows 10でバックアップ用のバッチファイルを作成する方法

手順 1. デスクトップ上で右クリックし、「新規作成」→「テキスト ドキュメント」を選択し、新しいテキストファイルを作成します。

テキストドキュメント

手順 2. バックアップスクリプトを入力します。操作の完了後に何かテキストを表示させたい場合は、ECHOの後ろにそのテキストを入力します。

@ECHO OFF
ECHO [任意のテキストを入力]
PAUSE

「PAUSE」は、コマンド実行後にウィンドウが開いていることを保証します。そうでない場合は、スクリプトの実行が終了するとすぐに閉じられます。

そして、「PAUSE」の前にバックアップコマンドを入力します。xcopyでバックアップ用のバッチファイルを作成する場合、基本的なコマンドは、xcopy [source] [destination]です。

以下のように、必要なパラメーターを追加することができます。

/F:コピー中にコピー元とコピー先のファイル名をすべて表示します。
/U:コピー先のファイルを更新します。このオプションを指定すると、コピー元とコピー先に同じファイルがある場合、コピー元が古い場合はコピーされません。
/S:コピー元に含まれるディレクトリ・サブディレクトリもコピーします。/Eを指定しない場合は空のディレクトリをコピーしません。
/E:コピー元に含まれるディレクトリ・サブディレクトリもコピーします。この際、コピーしようとするディレクトリが空であってもコピーします。「/S /E」は「/E」と同じ指定とみなされます。
/T:ディレクトリだけを作成し、ファイルはコピーしません(コピー元と同じディレクトリツリーを作成します)。「/E」を指定しない場合はコピー元に存在する空のディレクトリは作成されず、「/E」を指定した場合は空のディレクトリも作成されます。
/H:コピー元に隠しファイル・システムファイルが含まれている場合、それらもコピーします。
/Z:ネットワークファイルを再起動可能モード(restartable mode)でコピーします。通信不良などが発生してコピーに失敗した場合、同じファイル名を用いればコピーを再開することができます。
より多くのパラメーターについては、こちらをご覧ください。

ここでは、例を挙げます(必要に応じてパラメーターを変更できる):新しく変更または追加されたすべてのファイル(サブディレクトリとシステムファイルを含む)をコピー元からコピー先にコピーします。すべてのファイル名が表示され、バックアップが完了した後、ウィンドが開いている状態に保ちます。

@ECHO OFF
ECHO Backup completed!
xcopy /f /s /h /d C:\Users\Delia\Desktop\copy D:\copy
PAUSE

手順 3. 「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックして名前を付け、拡張子を.batに変更します。

bat

手順 4.あとは、スクリプトファイルをダブルクリックして、正常に実行できるかどうかを試みてください。

バッチファイル

Windows 10でバッチファイルの自動実行をスケジュールする方法

バックアップ用のバッチファイルを作成したところで、それを自動化するにはどうしたらいいのでしょうか?詳細については、読み続けてください。

手順 1. 「Win」+「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」で「taskschd.msc」を入力し、「Enter」キーを押します。

手順 2. 「タスクスケジューラ」が表示されます。「基本タスクの作成」をクリックします。

基本タスクの作成

手順 3. タスクの名前と説明を入力し、実行する方式を設定します。頻度とイベントの両方が利用可能です。

実行する方式

手順 4. 「プログラムの開始」を選択し、「次へ」をクリックします。「参照」をクリックし、先に作成された.batファイルを選択します。

プログラムの開始

参照

手順 5. 確認後、「完了」をクリックすると、スケジュールタスクが作成されます。その後、「タスク スケジューラ ライブラリ」でこのタスクを見つけることができます。

タスクスケジューラライブラリ

Windows 10でコピーを自動的に実行するより良い方法

Windows 10でバッチファイルを使用してファイルをバックアップする場合、実際にはファイルをソースからターゲットに同期しており、コピーされたファイルに直接アクセスして使用することができます。こうやってコピーされたファイル/ファイルは常に最新のバージョンを保持できますが、何か間違ったことを行うと、以前のバージョンのファイルを取得することは非常に困難です。

異なるユーザーのニーズを満たすために、Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP向けのバックアップ用フリーソフト-AOMEI Backupper Standardの使用をお勧めします。AOMEI Backupper Standardのバックアップ機能を使用すると、複数バージョンのバックアップを保持することができます。間違ったことを行っても、心配する必要もなく、前のバージョンに復元すればよいです。また、バッチファイルのように、以前のバージョンを保持せずにバックアップしたい方は、同期機能を利用することができます。

バックアップ:ファイル&フォルダー、パーティション、ディスク、システム、Outlookメールの自動バックアップをサポートしています。増分バックアップと差分バックアップもサポートしています。
同期:ファイル&フォルダの自動同期をサポートしています。AOMEI Backupper Professionalにアップグレートすると、リアルタイム同期(ソースフォルダに変更が検出されると、すぐにターゲットフォルダに同期)など他の3つのより高度な同期モードを利用できるようになります。

さらに、このソフトは、UIデザインがシンプルで分かりやすく、操作が簡単で、いくつかのクリックだけで、自動バックアップ/同期を実行することができます。初心者でも気軽に使えます。今すぐダウンロード、インストールしましょう:

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Windows 10でファイル/フォルダーを自動バックアップする方法

手順 1. AOMEI Backupper Standardを起動し、「バックアップ」→「ファイルバックアップ」をクリックします(ニーズに応じて他のオプションを選択できる)。

ファイルバックアップ

手順 2. 「フォルダを追加」または「ファイルを追加」をクリックし、バックアップしたいファイル/フォルダを選択します。そして、矢印の下にあるボックスをクリックし、保存先を選択します。このソフトは、内蔵/外付けHDD/SDD、NAS、CD/DVD、USBドライブ、共有フォルダ、クラウドドライブなど様々なストレージデバイスに対応しています。

フォルダを追加

手順 3. 「スケジュール」をクリックして、自動バックアップを設定します。毎日/毎週/毎月/イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)/USB挿入の5つのモードをサポートしているので、ニーズに応じて選択することができます。

スケジュール

✬ 他の設定項目
オプション:バックアップの圧縮レベル/分割/暗号化、バックアップ完了後のメール通知を設定することができます(暗号化はAB Proで利用可能)。
バックアップスキームフル/増分/差分バックアップと古いバージョンのバックアップの自動削除を設定することができます。ターゲットディスクに十分な空き容量があることを確保したい方は、バックアップの自動削除の有効化がおすすめです(差分バックアップとバックアップの自動削除はAB Proで利用可能)。

手順 4. 設定を確認した後、問題がなければ、「開始」をクリックします。

開始

また、AOMEI Backupperはクラウドストレージ-AOMEI Cloudを提供しています。クラウドストレージは実体がなく、物理的な損傷などによるデータ損失を回避できますし、インタネットがあれば、どこでもクラウドからデータを復元できるというメリットがあります。

クラウドバックアップ」機能を使用して、ファイル/フォルダをAOMEI Cloudにバックアップできます。元のファイル/フォルダが紛失・破損した場合、AOMEI Cloudからデータを復元することで、簡単に取り戻すことができます。AOMEI Cloud(1TB)は、15日間無料試用可能で、ぜひ使ってみてください。

クラウドバックアップ

Windows 10でファイル/フォルダを自動同期する方法

手順 1. 「同期」→「ベーシック同期」を選択します。

ベーシック同期

▶ 注意:Proなどの上位版にアップグレートすると、リアルタイム同期に加えて、ミラー同期(ターゲットディレクトリは常にソースディレクトリと同じに保持)、双方向同期(一方でファイルを変更すると、もう一方のディレクトリで同期)が利用可能です。

手順 2. 「フォルダを追加」をクリックして、同期したいフォルダ/ファイルを指定します。

フォルダを追加

手順 3. 矢印下のボックスまたは逆三角形をクリックし、同期先を指定します。バックアップと同様に、「スケジュール」をクリックして、同期の自動実行を設定することができます。

同期先を指定

▶ 注意:「リアルタイム同期」の場合、自動同期を設定する必要はありません。

手順 4. 設定を確認した後、問題がなければ、「開始」をクリックします。

まとめ

Windows 10でバックアップ用のバッチファイルを作成した後、タスクスケジューラでこのバッチファイルの自動実行を設定することができます。これで、バックアップを手動で実行する手間と時間を省けます。しかし、自分のニーズによってコマンドを変更する必要があるので、パソコンに精通していない方にはちょっと難しいかもと思っています。より簡単な方法を探している方には、AOMEI Backupperがベストな選択です。

このソフトを使用すれば、数回のクリックだけで、ファイル/フォルダを自動同期/バックアップすることができます。コマンド入力に苦手な方にも使えます。また、Windows Serverのユーザーであれば、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。今すぐアップグレートし、体験しましょう!

Machi
Machi· 編集者
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。