Windows 7/10/11で破損ファイルを修復する方法4つ

この記事では、Windows 7/10/11で破損したファイルを修復する方法をご説明します。重要なデータが破損した後、修復できないことがあるので、データの損失を防止するには、あらかじめバックアップすることをお勧めします。

By @Machi 最後の更新 2024年03月22日

破損したファイルは、突然動作不能または使用不能になるコンピュータファイルです。

実際、システム上のすべてのファイルは特定の構造と内容を持っています。したがって、正しい情報がファイルの正しい部分にあれば、正常に動作します。しかし、間違った情報がファイルに書き込まれたり、情報が間違った場所に書き込まれたりすると、データが文字化けしたり、スクランブルされたりして、破損した状態になってしまいます。

一般に、破損したファイルはまったく開かなくなるか、開こうとするとエラーメッセージが表示されます。しかし、そのファイルが元のプログラムには影響を与えません。つまり、あるWordファイルが破損しても、他のWordファイルを開いたり、Wordを通常通り使用したりすることは可能です。

Windows 7/10/11でファイルが破損した原因

破損ファイルの修復方法を紹介する前に、ファイルが破損した原因を知る必要があります。その代表的な原因は、次の3つに要約されます。

1. 保存中にファイルが破損しました。たとえば、ファイルを保存しているときに、コンピュータは電源が切れたり、クラッシュしたりすると、ファイルが破損する可能性があります。

2. HDDまたはその他のストレージデバイスには不良セクタがあります。

3. HDDやその他のストレージデバイス上でウイルスマルウェアがあります。

4. コンピュータに間違ったアップデートをインストールしました。

Windows 7/10/11で破損ファイルを修復する方法

方法1. エラーチェックで不良セクタを修復

Windows 7の場合:

手順 1. 「コンピュータ」を開き、不良セクタがあるかどうかをチェックしたいドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

手順 2. 「プロパティ」ウィンドウの「ツール」をクリックします。

手順 3. 「チェックする」をクリックして、ポップアップウィンドウで「開始」をクリックします。

手順 4. 対象ドライブが使用されている場合、次の画面が表示され、「ディスク検査のスケジュール」をクリックします。クリックした後、パソコンを再起動して、エラーチェックが実行されます。完了すると、パソコンは自動的に再起動します。

Windows 10/11の場合:

手順 1. 「PC」を開き、システムドライブを右クリックして「プロパティ」を選択します。

手順 2. 「ツール」タブをクリックします。

手順 3. 「エラー チェック」の下にある「チェック」オプションをクリックします。

手順 4. スキャン結果を確認し、エラーが検出された場合、「ドライブの修復」をクリックします。

手順 5. 修復の完了を待ちます。「お使いのドライブは正常にスキャンされました」が表示されると、「閉じる」をクリックします。

方法2. システムファイルチェッカーで破損したシステムファイルを修復

Windows 7/10/11にはシステムファイルチェッカーというツールが搭載されています。このツールでは、システムファイルの欠落や破損をスキャンして修復することができます。詳しい手順は下記をご覧ください。

手順 1. 検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果で「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

手順 2. コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力し、

sfc/scannow

「Enter」キーを押します。

手順 3. 操作を完了するまで少し待ってください。

🌟スキャンした後、次のいずれかのメッセージが表示されます:
  • Windowsリソース保護により、破損したファイルが検出され、正常に修復されました。
  • Windowsリソース保護は整合性違反を検出しませんでした。このメッセージは、システムファイルが見つからないか破損していないことを示します。
  • Windowsリソース保護は要求された操作を実行できませんでした。このメッセージは、コマンドの実行中に問題が発生したことを示しています。
  • Windowsリソース保護は破損したファイルを検出しましたが、一部のファイルを修復できませんでした。このメッセージは、破損したファイルを見つけ、手動で置き換える必要があることを示しています。詳細を見るには、「CBS.Log %WinDir%\Logs\CBS\CBS.log.&」にアクセスしてください。

方法3. DISMコマンドラインで破損したブートファイルを修復

DISMコマンドラインはSFCコマンドラインの代替ツールで、特にSFCが機能しない場合に役立ちます。例えば、SFCコマンドを実行した後、「Windowsリソース保護は破損したファイルを検出しましたが、一部のファイルを修復できませんでした」というエラーメッセージが表示された場合、DISMコマンドを実行する必要があります。詳細な手順は、以下を読み進めてください。

手順 1. 検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果で「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。「コマンド プロンプト」に次のコマンドを入力し、

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

「Enter」キーを押して、DISMコマンドを実行します。

手順 2. 修復が完了するまで待ちます。完了した後、パソコンを再起動します。

方法4. ファイル形式を変更することで破損したファイルを修復

破損したファイルがWord/Excelファイルであれば、この方法で修復することができます。ここでは、Excelファイルの修復を例に説明します。

Windows 7の場合:

手順 1. 破損したExcelファイルを開き、「ファイル」タブをクリックし、「名前を付けて保存」をクリックします。「ファイルの種類」から「Web ページ」を選択します。

手順 2. 保存したファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「Excel」を選択します。正常に開かれた場合は、再度「名前を付けて保存」オプションを選択して、ファイルを「.xls」または「.xlsx」として保存します。

手順 3. 保存した後、破損したExcelファイルは修復されます。

Windows 10/11の場合:

手順 1. Excelを開き、「開く」タブ→「参照」をクリックします。

手順 2. 修復したい破損したExcelファイルを選択し、「開く」ボタンの隣にある「▼」アイコンをクリックし、「開いて修復する」オプションを選択します。

手順 3. データを可能な限り回復するためには、「修復」ボタンをクリックします。Excelファイルから値と数式を抽出するために「データの抽出」を選択することもできます。

おまけ:重要なファイルを保護するにはバックアップを作成しましょう

上記の方法で、破損したファイルを修復することができますが、一部の破損ファイルを修復することはできません。その修復できないファイルは非常に重要である場合、大変なことになるかもしてません。

したがって、データを守るために、あらかじめファイルをバックアップする必要があります。安全な場所に保存する限り、いつでもそのバックアップからファイルを復元できます。これで、重要なファイルが破損したり、紛失したりしても、心配する必要はありません。

バックアップを作成するには、信頼性の高いバックアップソフトが必要です。ここでは、AOMEI Backupper Standardという専門的なバックアップフリーソフトの使用をお勧めします。このソフトは:

  • ファイルを外付け/内蔵HDD/SSD、USBメモリ、SDカード、NAS、共有フォルダ、CD/DVD、クラウドドライブ(OneDrive、Googleドライブ…)にバックアップすることができます。

  • 毎日/毎週/毎月などの間隔でバックアップを自動的に実行することを設定できます。バックアップは常に最新バージョンを保持することができます。

  • 保存先の容量を節約するには、バックアップを圧縮することができます。

では、AOMEI Backupper Standardを使用してファイルをバックアップする方法をご紹介します。開始する前に、まずAOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールしてください。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

手順 1. AOMEI Backupper Standardを開きます。

手順 2. 「バックアップ」→「ファイルバックアップ」をクリックします。

🌟ヒント:
  • 音楽、ビデオ、Word/Excelファイルなど一般的なファイルについては、「パーティションバックアップ」(すべてのデータが特定のパーティションに保存されている場合)、または「ファイルバックアップ」でバックアップを作成することをお勧めします。
  • システムファイルやブートファイル(DLLファイル、CBS.LOGファイルなど)については、「システムバックアップ」や「ディスクバックアップ」でバックアップを作成することをお勧めします。

手順 3. 「ファイルを追加」または「フォルダを追加」をクリックし、バックアップしたいファイルまたはフォルダを選択します。

手順 4. 矢印下のボックスまたは逆三角形アイコンをクリックし、バックアップの保存先を指定します。

手順 5. 設定を確認して、問題がなければ、「開始」をクリックします。

💡下の3つのオプションでバックアップをカスタマイズできます:
  • オプション:バックアップを圧縮したり、使用されているセクタだけをバックアップするか、すべてのセクタをバックアップすることを設定したりすることができます。

  • スケジュール:自動バックアップを設定することができます。毎日、毎週、毎月、イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)、USB挿入の5つのバックアップモードをサポートしています。バックアップ先がUSBメモリや外付けHDD/SSDなどのリムーバブルドライブの場合、「USB挿入」に設定することをお勧めします。こうすれば、それをパソコンに接続するたびに、バックアップが自動的に実行されます。

  • バックアップスキーム:フル/増分/差分バックアップ、古いバージョンのバックアップを自動削除することを設定できます。増分バックアップと差分バックアップの2つの方法は、いずれもバックアップの効率を高めながら、バックアップ先の容量を節約することができます。しかし、増分バックアップは復元に手間がかかるため、差分バックアップをよりお勧めします(差分バックアップとバックアップの自動削除はProfessional版で利用可能)。

また、AOMEI Backupperはクラウドストレージ-AOMEI Cloudを提供しています。クラウドストレージは実体がなく、物理的な損傷などによるデータ損失を回避できますし、インタネットがあれば、どこでもクラウドからデータを復元できるというメリットがあります。

クラウドバックアップ」機能を使用して、ファイル/フォルダをAOMEI Cloudにバックアップできます。元のファイル/フォルダが紛失・破損した場合、AOMEI Cloudからデータを復元することで、簡単に取り戻すことができます。AOMEI Cloud(1TB)は、15日間無料試用可能で、ぜひ使ってみてください。

破損ファイルの修復に関するよくある質問

ファイルが破損したときに復元できない可能性はありますか?
 
はい、復元できない場合もあります。  
  • ファイルが完全に破損している場合は、復元が難しいか不可能なことがあります。
  • ファイルの重要な部分が破損している場合、正常に復元できない可能性があります。
ファイルがハードディスクの物理的な損傷によって破損した場合、修復する方法はありますか?
 
ファイルがハードディスクの物理的な損傷によって破損した場合、修復は非常に困難です。物理的な損傷はデータの読み取りを妨げるため、データ復旧サービスや専門家の助けが必要です。データ復旧サービスは高度な技術や機器を使用して、損傷したハードディスクからデータを回復しますが、成功は保証されません。最善の対策は、定期的なバックアップを取ることです。
特定のファイルが繰り返し破損する場合、それに対処する方法はありますか?
 
特定のファイルが繰り返し破損する場合、以下の方法を試してみることができます。繰り返し同じファイルが破損する場合は、そのファイル自体に問題がある可能性がありますので、それを修復する方法や対処策を考えることが重要です。 1. ファイルを別の場所に移動してみる 繰り返し破損するファイルを、別の場所に移動してみてください。別のディレクトリやドライブに移動することで、元の場所にある問題が関連している可能性があるかどうかを確認できます。 2. ファイルのバージョンを確認する ファイルが自動的に更新されるようなシステムやソフトウェアに関連している場合、新しいバージョンのファイルが破損する可能性があります。バージョンを確認し、古いバージョンや安定していたバージョンのファイルを使用することを検討してみてください。 3. ウイルスやマルウェアスキャンを実行する ファイルが繰り返し破損する場合、コンピュータにウイルスやマルウェアが侵入している可能性があります。信頼できるセキュリティソフトウェアを使用してスキャンし、悪意のあるプログラムを検出して除去してください。 4. ハードディスクのエラーチェックを行う ファイルが保存されているハードディスクに問題がある場合、それがファイルの破損を引き起こす可能性があります。コマンドプロンプトで「chkdsk」コマンドを使用して、ハードディスクのエラーチェックを行ってください。 5. ファイルの起動方法や使用されるプログラムを検討する 繰り返し破損するファイルが特定のプログラムで起動される場合、そのプログラムが原因である可能性があります。代替のプログラムを使用してファイルを開いてみたり、関連する設定を調整してみてください。 6. ファイルのインテグリティチェックを実行する 一部のアプリケーションは、ファイルのインテグリティをチェックするための機能を提供しています。この機能を使用して、ファイルの整合性を確認し、必要に応じて修復してください。 7. ファイルを再度ダウンロードまたは再作成する もし破損したファイルがインターネットからダウンロードしたものなら、再度ダウンロードしてみてください。また、ファイルを再作成することも検討してみてください。特にテキストファイルや文書など、再作成が比較的容易なものであれば、これが最も確実な解決策となります。 これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、ファイル自体に深刻な問題がある可能性があります。その場合は、別の代替ファイルを使用するか、ファイルの代わりに利用できる別のソリューションを検討することが必要です。

まとめ

これまでは、Windows 7/10/11で破損したファイルを修復する方法を説明しましたけど、以上の方法ですべての破損ファイルを修復できるとは言えません。

ファイル破損でデータを失いたくないなら、上記で紹介したバックアップソフト-AOMEI Backupper Standardを使用して、あらかじめデータをバックアップしたほうがいいです。そうすれば、コンピュータに保存されているファイルが破損しても、前に作成されたバックアップを使って気軽に復元することができます。今すぐダウンロードし、データを守りましょう!