不良セクタのあるHDDをエラーなく安全にクローンする方法
「HDDに不良セクタが発生してパソコンの動作が不安定になってきたため、すべてのデータを新品のSSDにクローンしたい」——そんなお悩みはありませんか?この記事では、信頼性の高いクローン作成ソフトを使用して、不良セクタのあるHDD/SSDをエラーなく安全にクローン・コピーする方法を詳しく解説します。
不良セクタとは?
不良セクタ(不良ブロック)は、HDD内でデータの読み書きが不可能になった部分を指します。
これは記録面の磁力劣化が原因で、HDD全体ではなく一部に発生する部分的な故障です。使用を続けると磁力が弱まるため、HDDの宿命的な故障とも言えます。
HDDにはメンテナンス機能が備わっており、不良セクタが発生するとその部分を回避して動作しますが、限界を超えると正常に動作しなくなります。具体的にいうと、Windowsロゴで止まったり、自動修復やスタートアップ修復が失敗したり、フォルダが開けないなど現象が現れるかもしれません。
もし、不良セクタの劣化が進行すると、最終的にパソコンが完全に動作不能となり、データ復旧の救出率はだいぶ低下するかもしれません。
急激な悪化に備えて、「最近パソコンの調子が悪いな」と思ったら、不良セクタの発生初期かもしれませんけど、chkdskを実行して、エラーをチェックしてください。不良セクタがあることを確認した後、油断せずにまずは不良セクタのあるHDDを他のディスクにクローンしてください。
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不良セクタのあるHDD/SSDを安全にコピーできるソフト
それにしても、ディスククローンを作成する時に不良セクタがあると常にうまくいきません。多くのクローンソフトは、不良セクタのあるHDDをクローンする時にエラーを出します。あるいは、クローン作成後、クローン先のディスクに問題が発生します。
これらの問題を回避するために、優れたディスククローンソフトが必要です。強力なディスククローンフリーソフトAOMEI Backupper Standardを利用することをお勧めします。
AOMEI Backupper Standardは「インテリジェントクローン」という機能があります。この機能により、不良セクタをスキップし、エラーを回避しながらHDD全体を丸ごとクローン・コピーすることができます。不良セクタがあっても、クローンを効率的に作成することができます。
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ディスククローンのほかに、AOMEI Backupper Standardはシステム/ディスク/パーティションのバックアップ&復元、自動バックアップ、増分バックアップなどもサポートしています。
エラーなしで不良セクタのあるHDD/SSDをクローンする手順
次は、このHDDクローンソフトを使って不良セクタのあるHDDをクローンする手順を見てみましょう。
不良セクタのあるHDDをクローンするステップバイステップガイド
ステップ 1. USB変換ケーブルでクローン先のディスクをパソコンに接続します。AOMEI Backupper Standardを無料でダウンロード、インストール、起動します。「クローン」タブをクリックして、「ディスククローン」を選択します。
無料版はデータディスクのクローンのみをサポートします。システムディスク(システムが入っているディスク)をクローンしたい場合、有料版AOMEI Backupper Professionalをダウンロードしてアップグレードしてください。Professional版は、システムクローン、差分バックアップ、異なるハードウェアのPCへの復元など、もっと高度な機能を備えています。
ステップ 2. 不良セクタのあるHDDをソースディスク(クローン元)として選択します。
ステップ 3. 接続したディスクをターゲットディスク(クローン先)として選択します。
もし、ターゲットディスクにパーティションがあるなら、以下のような画面が表示されます。その上のデータを全て削除、上書きしても構わない場合、「はい」を直接クリックしてください。もし、重要なデータがあれば、「キャンセル」をクリックして、まずはバックアップを取っておいてください。
ステップ 4. デフォルトで、AOMEI Backupperは不良セクターをスキップする「インテリジェントクローン」でクローンを実行します。不良セクタを含むHDD全体をターゲットディスクにクローンしたい場合、「セクター単位のクローン」(クローン先のディスクの容量はクローン元のHDDと同じまたはより大きい場合のみに利用可能)にチェックを入れてください。
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クローン先がSSDである場合、「SSD 4Kアライメント」チェックボックスにチェックを入れてください。これは、SSDの読み書き速度を向上させたり、SSDの寿命を延ばすことができます。
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クローン先のディスクはクローン元のディスクより大きい場合、容量を最大限に活用するには、「パーティションを編集」で、パーティションのサイズを調整できます。クローン完了後、クローン先のディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。しかし、有料版だけで使用可能です。※「セクター単位のクローン」と同時に使えません。
ステップ 5. 最後は操作概要を確認して、問題なければ「開始」をクリックします。
クローンが完了した後、不良セクタのあるHDDをPCから取り外して、新しくクローン作製したHDD(またはSSD)を入れ替えます。クローンしたディスクからWindowsが正常に起動することができます。
もし、2つのディスクを併用したいなら、「BIOS」で起動順位を変更する必要があります:
パソコン起動時にメーカーのロゴが表示されると、パソコン/マザーボードのメーカーによって特定のキー(F2やDel)を連打し、「BIOS」に入ります。
そして、「Boot」をクリックします。「Boot Option #1」の横にあるドロップダウンメニューをクリックし、クローン先のディスクを選択します。「F10」キーを押して変更を保存し、パソコンが自動的にそのディスクから起動します。
BIOSの種類によって手順が異なる場合があります。レガシーBIOSの場合、「起動ドライブを変更する方法」をご参照ください。
不良セクタのあるHDDのクローンに関するよくある質問
不良セクタは修復できますか?
HDDのクローン作成後、不良セクタは新しいディスクに引き継がれますか?
不良セクタがあるHDDをクローンすると、データは完全に復元されますか?
結論
通常のクローンソフトを使えば、ディスクのクローン作業はさほど難しくありません。しかし、不良セクタを含むHDDを新しいHDDにクローンしようとすると、うまくいかないケースが多く、何度試しても失敗してしまうことがあります。
そんなときに頼りになるのが、高性能なディスククローンソフト「AOMEI Backupper」です。
その「インテリジェントクローン」機能により、不良セクタのあるディスクでもスムーズにクローンを作成することができます。下記のボタンから、上位版を30日間無料でお試しいただけますので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
そのほかのバージョン | AOMEI Backupper
1台のServer向けのServer版、台数無制限のPC向けのTechnician版、台数無制限のServer向けのTechnician Plus版もあります。Technician(Plus)版を利用して、クライアントに技術サポートを有償サービスとして提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう。
