BIOS/UEFIのせいでシステムイメージを復元できない【エラー修復方法】

BIOSまたはUEFIのせいでシステムイメージを復元できないエラーの修復方法は何ですか?この記事では、AOMEI Backupperは、異なるファームウェアを使用するPCにシステムを復元することができます。

Akira

By Akira 最終更新日 2025年09月04日

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エラー:ファームウェアが異なるコンピューターにシステムイメージを復元できませんでした

システムのフルバックアップ(システムイメージ)は、ディスクの物理的な故障はもちろん、ソフトウェアの問題でPCが不調になってしまったとき(Windows Updateの副作用など)、元の正常な状態を取り戻すことができる保険になります(新しいデータは一部失われます)。

しかし、Windows 10の「システム修復ディスク」や「回復ドライブ」でパソコンを起動してシステムイメージからバックアップを復元するとき、「システムイメージを復元できませんでした」と表示されてしまったことがありますか?

具体的に、エラーメッセージの内容は以下の通りです:

「コンピューターイメージの再適用

システムイメージを復元できませんでした。

ファームウエアが異なるコンピュータにシステムイメージを復元することはできません。このシステムイメージはEFIで使用するコンピュータ作成されましたが、このコンピュータはBIOSを使用しています。」

システムイメージ 復元できない

特に、異なるハードウェアを搭載した別のコンピューターにシステムイメージを復元する時に上の状況が発生します。次に、このエラーが発生する原因と状況について詳しく解説します。

原因:BIOS/UEFIのせいでシステムイメージ復元に失敗

システムイメージの復元に失敗する主な原因の一つとして、BIOSまたはUEFIの設定の不一致や誤りが挙げられます。これらの設定が正しく構成されていない場合、システムイメージの復元プロセスが正常に進行しないことがあります。

◎UEFIとBIOSの違い

エラーメッセージに表示されるUEFI(EFI)とBIOSは、両方ともOSの全段階で起動するプログラムで、ハードウェアの制御に関する情報をOSに提供するためのものです。

  • BIOS - 古い技術をベースとしており、マスターブートレコード(MBR)形式をサポートします。

  • UEFI - 最新技術に基づいて設計されており、GUIDパーティションテーブル(GPT)形式をサポートします。

古いコンピュータやサーバーでは依然としてBIOSが使用されていますが、UEFIはBIOSに代わる新しい標準として広く普及しています。特に、2010年代以降に発売されたコンピュータの多くはUEFIを採用しており、新しいハードウェアやソフトウェアとの互換性が高いのが特徴です。

◎復元できない2つの状況

❶異なるパソコンの間でシステムイメージが復元できないことがあります。

UEFI(EFI)ベースとしてインストールしたWindowsから、BIOSベースのコンピュータにシステムを復元することができないというわけです。その逆も同じで、BIOSベースからEFIベースのパソコンにシステムは復元できません。

❷一方で、同じパソコンでもシステムイメージが復元できないことがあります。

UEFI(EFI)とBIOSは、基本的に互換性がありませんが、最近UEFI BIOSは、Legacy BIOSとUEFI2つのブートモードをサポートします(デフォルトでUEFIモードで起動します)。

それは、最新のEFIは古いBIOSと互換性を持たせるため、設定を変えることでBIOSベースにしたりUEFI(EFI)ベースにしたりすることができます。

つまり、同じパソコンで作成したバックアップから、UEFI(EFI)/BIOS問題でシステムを復元できない場合には、UEFI(EFI)の設定を誤り、BIOSベースの設定にしてしまった可能性が考えられます。

システムイメージの復元に失敗する場合の対処法

以下、「システムイメージを復元できませんでした」というエラーを解決するための3つの方法を説明します。

最も簡単な方法は、AOMEI Backupperを使用してシステムを直接復元することです。また、両方のPCが同じファームウェア(UEFIまたはBIOS)を使用しているか、さらに両方のディスクが同じパーティションスタイル(GPTまたはMBR)であることを確認する必要があります。

方法1. AOMEI Backupperでシステムイメージを復元する

ここでは、高機能なバックアップソフトAOMEI Backupper Professionalを強くお勧めします。このソフトを使用し、BIOSベースのコンピューター(MBRディスク)からUEFIベースのコンピューター(GPTディスク)にシステムを簡単に復元できます。

もちろん、その逆もできます!同じパソコンでGPTディスクからMBRディスクにシステムイメージを復元する場合、システムはLegacy BIOSとUEFI両方のブートモードをサポートすることを確認します。

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次は異なるファームウェアを搭載したコンピューターにシステムを復元することを例に解説していきます。

1. このバックアップソフトウェアをダウンロードし、インストールします。「バックアップ」→「システムバックアップ」でシステムイメージを作成します。

システムバックアップ

2. 復元先としてのコンピューターでAOMEI Backupperを起動します。コンピューターが起動しない場合、AOMEI Backupperによって作成されたブータブルメディアから起動します。

3. 「復元」をクリックして、復元するバックアップタスクまたはイメージファイルを選択します。

タスクを選択

システムイメージ

4. 「このシステムイメージを復元」を選択し、「次へ」をクリックします。

このシステムイメージを復元

5. ターゲット(復元先)パーティションを指定し、「次へ」をクリックします。選択したパーティションは上書きされるため、大切なデータが保存されている場合は、事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。

復元先

5. 異なるハードウェアのコンピューターに復元する場合は、「ユニバーサル復元」にチェックを入れてください。必要なドライバーが自動で適用され、復元後も正常に起動できるようになります。最後に、「開始」をクリックして復元を実行します。

開始

🌟補足:
  • SSD 4Kアライメント:復元先のディスクがSSDの場合、このオプションにチェックを入れることで、SSDの書き込み・読み取り性能を最適化できます。特にパフォーマンスを重視する場合やSSDの寿命を延ばしたい場合に有効です。

AOMEI Backupperを使用すれば、ファームウエアが異なるコンピュータにシステムイメージを復元できないというエラーに悩まされることはありません。また、AOMEI Backupperはクローン機能も備えており、小容量SSDに大容量HDDをクローンしたり、OSを別のHDDに移行することも可能です。

方法2. 両方のPCが同じファームウェアを使用していることを確認

システム復元を行う際、バックアップ元と復元先のPCが異なるファームウェア(UEFIまたはBIOS)を使用していると、復元が失敗する可能性があります。そのため、まずはPCがどちらのモードを使用しているのかを確認することが重要です。

一般的に、UEFIモードではEFIパーティションが作成され、システムはGPTディスクにインストールされます。一方、BIOSモードではシステムがMBRディスクにインストールされる仕様になっています。この違いを確認するためには、ディスク管理ツールを使用すると便利です。

もしバックアップがBIOSモードのPCで作成された場合は、復元先のPCの起動モードをLegacy(BIOS)に変更します。逆に、バックアップがUEFIモードのPCで作成された場合は、復元先の起動モードをUEFIに設定する必要があります。

以下に、復元元と復元先のPCで同じブートモードを使用するよう設定する方法を解説します。

1:BIOSセットアップ画面を開く

PCの電源を入れ、ディスプレイに何か表示されたらすぐにキーボードでF2/F11/F12/Delキー(PCモデルによって異なります)を連打します(1秒間に1~3回程度)。これによりBIOSセットアップ画面が表示されます。

2:ブートモードの設定画面に移動する

  • BIOS画面の上部メニューから「Main」または「Boot」タブに移動します。

  • ここで、現在のブートモードがLegacyまたはUEFIのどちらになっているか確認します。

3:ブートモードを変更する

  • Boot Mode」または「UEFI/BIOS Boot Mode」オプションを探し、選択してEnterキーを押します。

  • 表示される選択肢から、目的のモード(例:UEFIまたはLegacy)を選び、もう一度Enterキーを押します。

UEFI BIOS

4:変更を保存して再起動する

  • 設定後、F10キーを押して変更を保存します。

  • PCが再起動し、新しいブートモードで動作するようになります。

【関連記事】Windows 11/10/8/7でLegacy BIOSをUEFIブートモードに変更する方法

方法2. 両方のディスクが同じパーティションスタイルであることを確認

上記から、MBRディスクにはシステム予約パーティションがあり、GPTディスクにはEFIパーティションがあることが明確に分かります。そこで、ディスクの管理で両方のディスクがMBRかGPTかを確認することもできます。

もしイメージの入ったディスクがMBRであれば、移行先のPCのディスクをGPTからMBRに変換できます。イメージを含むディスクがGPTディスクの場合、変換先ディスクをMBRからGPTに変更してください。

1. 検索ボックスに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として実行します。

2. 次のコマンドを1つずつ入力し、それぞれの後にEnterキーを押して実行します。

  • diskpart

  • list disk

  • select disk n(nは保存先ディスクの番号)

  • convert gpt(またはconvert mbr)

コマンド

システムイメージを復元できないに関するよくある質問

質問1:システム復元でどこまで復元できますか?

システム復元機能を使うと、システム関連の設定や状態を特定の復元ポイントに戻すことが可能です。これには、以下の内容が含まれます:

  • アプリケーションやデバイスドライバーのインストール状況の変更

  • システム設定やレジストリ情報の修復

ただし、ユーザーが作成した文書や画像、音楽などの個人データには影響を与えません。これらのデータは復元の対象外であり、削除されることはありません。そのため、復元作業においても大切なデータが消える心配はありません。

一方で、すでに削除してしまったデータをシステム復元で元に戻すことはできません。データ復旧が必要な場合は、専用のデータ復元ソフトやバックアップを活用する必要があります。

質問2:「イメージでシステムを回復」が表示されない場合はどうすればいいですか?

「イメージでシステムを回復」オプションが表示されない場合、以下の手順を試してみてください:

  • 「その他の修復オプションを表示」をクリック - 画面下部にある「その他の修復オプションを表示」を選択すると、追加の回復オプションが表示される場合があります。

  • 回復キーの入力 - 「使用できる状態に戻すには回復キーを入力してください」と表示された場合は、回復キーを入力します。このキーは、Microsoftアカウントやパソコンの購入時に提供された情報から確認できます。正しいキーを入力後、「続行」ボタンをクリックします。

  • 別の回復メディアを使用する - 上記手順で解決しない場合は、別の回復メディア(USBドライブやDVD)を使用して、システムイメージ回復のメニューにアクセスすることを検討してください。事前に作成した回復ドライブが役立ちます。

  • 設定やデバイスを確認 - 必要なドライブや接続が正しく認識されていない場合があるため、PCの設定や外部デバイスの接続状況も確認しましょう。

質問3:回復ドライブとシステムイメージの違いは何ですか?

回復ドライブは、Windowsの修復や再インストールを目的としたツールを含むUSBドライブで、システムが起動しなくなったときに使います。

一方、システムイメージはPC全体(OS、アプリ、データなど)を丸ごとバックアップしたもので、特定の時点の状態に完全復元したいときに使用します。

比較表

項目 回復ドライブ システムイメージ
目的 Windowsの修復や再インストール ステム全体の復元
含まれる内容 OS、リカバリツール OS、アプリ、設定、データ
ストレージ容量 小容量(16GB〜32GB程度) 大容量(数十G~数百GB)
用途 起動や修復用 システム全体をバックアップ&復元
作成の難易度 簡単 やや複雑
復元後の状態 工場出荷時の状態 バックアップ時点の完全な状態

🤔簡単に言えば、回復ドライブは応急処置用システムイメージは丸ごと復元用です。

まとめ

BIOSまたはUEFIのせいでシステムイメージを復元できないエラーが発生する場合は、以上の方法を利用して簡単に修復できます。また、AOMEI Backupperを利用して、システムのバックアップと復元のほかに、ディスクのクローン、OneDriveへの同期なども実行できます。

ビジネス用のPCに対応したい場合、Workstation版を使うことができます。Windows Serverを守りたい場合、Server版を選ぶことができます。AOMEI Backupper様々なバージョンの比較についてはこちらへ

Akira
Akira · この記事を書いた人
2021年にAOMEIに入社しました。これまでに700本以上のチュートリアル記事を翻訳しており、得意分野はデータの保護・移行とPCのシューティングです。モットーは「歩け、歩け、続けることの大切さ」です。