IDE HDDをSATA SSDにアップグレードするための一番簡単な方法

現在IDE HDDをブートドライブとして使っていますが、時代は変わり、コンパクト化の流れに乗れなかったIDEは、SATAに取って代わられました。この記事では、強力なクローンソフト「AOMEI Backupper Professional」を使ってOSを再インストールせずIDE HDDをSATA SSDにアップグレードするための一番簡単な方法をご説明します。

Comnena

By Comnena 最後の更新 2022年09月21日

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IDE HDDとSATA SSDについて

HDD・SSD・光学ドライブには、IDEとSATAという2種類の接続規格があります。IDEインターフェースを採用したHDD(ハードディスクドライブ)はIDE HDDと呼ばれています。SATAインターフェースを採用したSSD(ソリッドステートドライブ)はSATA SSDと呼ばれています。

IDEとは?

IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェースはWestern Digitalとコンパックコンピュータによって開発され、ATA(Advanced Technology Attachment)またはパラレルATAとも呼ばれます。IDE HDDは1986年から、コンピュータに広く使用され、最大133MB/sのデータ転送速度があります。IDEは最初のHDDの標準インターフェースで、何十年も続いています。

SATAとは?

2003年以降に登場したSATA( シリアルATA)はケーブルや接続方法はシンプルになっていて、素早くIDEに取って代わります。SATAはクロック信号を埋め込んで稼働するので、誤りを訂正するのにもっと優れた能力があります。それはデータ転送の信頼性も高めます。

►補足:SATAには、SATA、SATAⅡ、SATAⅢの3つがありますが、主に使用されているのはSATAⅡ、SATAⅢです。互換性があるため、SATAⅢのHDDやSSDを SATAⅡのマザーボードに接続しても動作します。

IDEとSATAの違い

IDEとSATAの大きな違いは、データの転送方式です。旧式のIDEは、複数の線を利用してデータを並行して転送するという方式です(複数の伝送線がまとめられて、帯のような形をしています)。一方、SATAは1本の線のみで連続してデータの転送を行います(構造を単純にしたことで、より高いクロックでの動作が可能となり、IDEよりも転送速度が高速化され、使い勝手が良くなっています)。

また、IDEはホットプラグをサポートしませんが、SATAインターフェースはそれをサポートします。そのほか、差込口や取り付け部分またはマザーボードなども違います。

現在SATAは主流になっていますし、値段も性能もSATAがIDEに勝っていますので、PCを自作する場合は間違いなくSATAを選びましょう!

IDEとSATA

IDE HDDをSATA SSDにアップグレードする理由

上述のように、IDE HDDには「データ転送速度が遅い」「ホットプラグに対応しない」「Windows10や8などのWindows OSをサポートしない」「ジャンパー設定が必要で、正しく設定されていない場合はIDE HDDが認識されない」といったデメリットがあります。IDE HDDと比べてSATA SSDには「データ転送速度が速い」「ホットプラグに対応」「大容量」「省電力」「コンピューターと直接接続可」といったメリットがあります。

結論として、IDE HDDをSATA SSDにアップグレードすると得られる主な利点は次の通りです。
接続はより簡単になる
パフォーマンスが向上する
より高度な操作を実行できる
より多くのデータを保存できる
パソコン動作やデータ転送速度はより速くなる
オペレーティングシステムとの互換性はより高くなる

IDE HDDをSATA SSDにアップグレードする前の準備

➀Windows XP/Vista/7/8/10/11を実行しているPC

②IDE HDDを交換するためのSATA SSD

③マザーボードがSATAに対応するかどうかを確認してください。SATAに対応する場合は、SATAケーブルと電源ケーブルでSATA SSDをPCに接続しますが、SATAに対応しない場合は、SATA SSDをPCに接続するためのIDE-SATAアダプターが必要です。※ノートパソコンでIDEをSATAにアップグレードする場合は、SATA-USB変換ケーブルが必要です。

④IDE HDDをSATA HDDに交換・アップグレードするとき、OSやアプリなどを再インストールせずデータを丸ごと一度に引越しするために、サードパーティ製のクローンソフトでIDE HDDからSATA HDDへのコピーを作成することができます。※新規クリーンインストールを実行できますが、かなり複雑で面倒くさいです。

IDE HDDクローンソフトAOMEI Backupper Professional

ディスククローン機能でIDE HDD(ブートドライブ)をSATA SSDにコピー・複製した後、すべてのデータは移行され、SATA SSDからパソコンが正常に起動できます。インテリジェントクローン、セクター単位のクローン、大容量IDE HDDから小容量SATA SSDへのクローンもサポートします。
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IDE HDDをSATA SSDにアップグレードする方法

新しいSATA SSDを初期化

SATAケーブルと電源ケーブル、またはIDE-SATAアダプターでSATA SSDをコンピューターに接続します。新品のSATA SSDの場合は、まず「ディスクの管理」で「ディスクの初期化」を実行する必要があります。SATA SSDをMBRまたはGPTで初期化することができます。

ヒント:2TBを超えるSSDの場合は、GPTで初期化することをお勧めします。

SATAドライブをIDEモードに設定

BIOS設定画面でSATA接続のSSDをIDEモードに設定する方法は次の通りです。

手順 1. PCを再起動して、製造元のロゴが表示されている間にF12キーまたはDeleteキーを押して、BIOS設定画面に入ります。

手順 2. 「Main」メニューに移動し、「Configure SATA as」をAHCI/RAIDからIDEに変更し、IDEモードを選択します。

SATA SSDをIDEモードに設定

手順 3. 変更を保存してBIOSを終了します。通常モードでWindowsを再起動します。

AOMEI BackupperでIDE HDDをSATA SSDに丸ごとクローン

手順 1. AOMEI Backupperをインストールして起動します。「クローン」タブで「ディスククローン」をクリックします。

ディスククローン

手順 2. IDE HDDをソースディスクとして選択してSATA SSDをターゲットディスクとして選択します。

注意:クローン先のSSD上のデータがすべて上書きまたは削除されるので、重要なデータがあれば、前もってバックアップを作成してください。

ソースディスク

ターゲットディスク

手順 3. SSDの読み書き速度を向上させるために、画面の左下にある「SSD 4Kアライメント」チェックボックスにチェックを入れてください。また、ここではセクター単位のクローンを行うかどうかを選択できます。

操作概要

手順 4. 最後は「開始」をクリックしてIDE HDDからSATA SSDへのクローン・コピーを実行します。

ブータブルメディアを作成してWindows PEモードでIDE HDDをSATA SSDに丸ごとクローン・コピーすることもできます。

SATA SSDから起動

IDE HDDからSATA SSDへのクローンが完了した後、SATA SSDから起動するように、IDE HDDを取り外してSATA SSDを取り付けるか、BIOS設定画面でSATA SSDを一番上に移動し、起動順序を変更します。

ヒント:BIOS設定画面でIDEモードをAHCIモードに切り替えることを忘れないでください。

あとがき

AOMEI Backupperはバックアップ&復元ソフトウェアでもあります。IDE HDDをSATA SSDにクローンするほか、ディスクを外付けHDDやmSATA SSDなどに自動バックアップすることでデータを二重に守ることができるようになります。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

 
Comnena
Comnena· 編集者
Comnenaは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。