自力で破損したHDDを修復してデータを取り出す方法【詳細解説】

破損したHDDからデータを復旧する方法を知っていますか?この記事では、破損したHDDを修復してデータを取り出す方法について詳しくご説明します。重要なファイルを取り出したい場合、ぜひ続けてご覧ください。

Machi

By Machi / 最後の更新 2024年04月10日

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破損したHDDからデータを復旧するにはどうすればよいか?

 

「パソコンの内蔵HDDが壊れたので、取り外しました。しかし、中には重要なファイルが入っています。それらのファイルを取り出す可能性があります?具体的にどうすればよいでしょうか?」

 

Broken Hard Drive

HDDが物理的に破損しているか、それとも論理的に破損しているか?

HDDには多くの問題が発生する可能性があります。壊れたHDDの状態を区別することは重要です。なぜなら、各シナリオごとにデータの取り出し方法が異なるからです。通常、破損したHDDには次の2つの状態があります:物理的に損傷しているか、論理的に損傷しているかです。次に、それぞれが何を指し、それぞれの損傷の原因を見てみましょう。

物理的に損傷したハードディスク

HDDの物理的損傷は、次の理由による可能性があります:

  • 振動や衝撃。HDDが落下したり、振動や衝撃にさらされると、内部の部品や磁気ディスクが損傷する可能性があります。
  • 極端な温度(過熱または過冷却)。高温環境下での使用や適切な冷却がない場合、HDDの内部機構が熱によって変形し、正常な動作が妨げられることがあります。
  • 液体被害。液体がHDDに浸み込むと、電子回路や磁気ディスクに損傷を与え、データの読み書きができなくなる可能性があります。
  • 間違った取り扱い。HDDを不適切に扱うことによっても物理的な損傷が発生することがあります。例えば、適切な静電気対策を講じずに内部部品に静電放電を引き起こすと、HDDが故障する可能性があります。

物理的に損傷したHDDからのデータ復旧は非常に困難です。どうしても復元したい場合は、専門的なデータ復旧サービスに頼ることをお勧めします。

🌟小さなアドバイス:データの損失を防ぐために、AOMEI Backupperを使用して別のデバイス(USBメモリやクラウドストレージなど)に重要なファイルをバックアップすることをお勧めします。

Fix Broken Hard Drive

論理的に損傷したハードディスク

HDDの論理的損傷は、次の理由によるものがあります:

  • 電力の問題。安定した電力供給がHDDの正常な動作に重要です。電力サージ、停電、電圧の低下などの問題が発生すると、HDDに論理的な損傷が生じる可能性があります。
  • ファイルシステムのエラー。HDDのデータを管理するファイルシステムが破損したり、エラーが発生したりすることによって、論理損傷が生じることがあります。
  • 不良セクター。不良セクターは、ディスク上の領域のうち、読み書きが正常に行えないエリアを指します。論理的な問題による不良セクターの原因は、データの書き込みや読み取りのエラー、ファイルシステムの異常、ストレージドライバーの問題などが考えられます。これによって、データが正しく格納されなかったり、アクセスが遅くなったり、データの欠損が生じることがあります。
  • ウイルスの攻撃。ウイルスやマルウェアは、HDDにアクセスしてデータを破壊する可能性があります。これによって、論理損傷が生じることがあります。例えば、ウイルスがファイルシステムの構造を改変する、重要なシステムファイルを削除する、データを暗号化するなどが考えられます。

幸いなことに、論理的な破損はHDDに致命的ではありません。通常、専門のデータ復旧ツールの助けを借りて、論理的に破損したHDDからデータをある程度まで復旧することができます。

論理的に破損したHDDを修復する方法

壊れたHDDからファイルを取り出す前に、論理的に破損したHDDを修復するための3つの方法をご紹介します。

方法1. ディスクチェックを使用してHDDを修復する

まず、HDDの状態をチェックする必要があります。

ステップ 1. 「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。

ステップ 2. HDDを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「ツール」タブ→「チェック」ボタンをクリックします。

ステップ 3. 「ドライブのスキャン」をクリックします。

ドライブのスキャン

これでスキャンが開始されます。HDDに不良セクタやクラスタがある場合、報告されます。

方法2. CHKDSKコマンドを使用して壊れたHDDを修復する

また、コマンドプロンプトでコマンドを使用して破損したHDDの修復を行うこともできます。この方法は、いくつかの不良セクタとエラーを修復するのに役立ちます。

ステップ 1. 「Win」+「X」キーを押して「コマンドプロンプト(管理者)」をクリックします。

ステップ 2. 「chkdsk」と入力し、「Enter」キーを押します。

input-chkdsk

ステップ 3. その後、「chkdsk d: /f」または「chkdsk d: /r」(dを破損したHDDのドライブレターに置き換えてください)と入力し、「Enter」キーを押して実行します。

start-the-scanning-process

方法3. コントロールパネルを使用して壊れたHDDを修復する

コントロールパネルを介してスキャンを実行することも可能です。

ステップ 1. 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。

ステップ 2. 「システムとセキュリティ」→「セキュリティとメンテナンス」をクリックします。

セキュリティとメンテナンス

ステップ 3. 「メンテナンス」を展開し、「メンテナンスの開始」をクリックします。

メンテナンスの開始

破損したHDDからデータを取り出す方法

このセクションでは、壊れたHDD、特に論理的に破損したHDDからファイルを復元するための2つの方法をご紹介します。

方法1. 使いやすい専門ソフトで破損したHDDからファイルを復旧する

最初にお試しいただけるツールは、MyRecoverです。この無料で使える専門的なデータ復旧ソフトを使用して、3ステップだけで、ディスクフォーマット、ウイルス攻撃、誤った削除、システムクラッシュなど、さまざまな原因によって失われたファイルを簡単かつ迅速に取り戻すことができます。200種類以上のファイルの復元をサポートしているので、「この形式のファイルを復元できるのか?」と心配する必要がありません。これらに加えて、このソフトは次のようなメリットがあります:

  • 内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカードなどのさまざまなストレージデバイスからのファイル復元をサポートしています。

  • スキャンプロセス中にデータを復元することができ、ハードディスク全体のスキャンが完了するまで待つ必要はありません。

  • Windows 11/10/8/7、Windows Serverと互換性があり、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどの複数のWindowsファイルシステムをサポートしています。

では、この強力なソフトで破損したHDDからファイルを復旧する方法をご紹介します。開始する前に、まず下のボタンをクリックして、MyRecoverをダウンロードしてインストールしてください。

無料ダウンロードWin 11/10/8/7/Server
安全かつ高速

ステップ 1. MyRecoverを起動します。復元したいファイルおよびフォルダが元に保存されていたパーティションまたはボリュームを選択し、「スキャン」をクリックします。

スキャン開始

ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なデータをスキャンします。

ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、検索バーで直接検索することができます。

検索ボックスとフィルター

  • 種類:ドキュメント、画像、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
  • 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
  • サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。

ステップ 3. 復元したいファイルおよびフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。

復旧

👀注意:
  • MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
  • 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。

方法2. Windows File Recoveryで破損したHDDからファイルを復旧する

第二のオプションは、Microsoftから開発したツール-Windows File Recoveryを使用して壊れたHDDから失われたファイルを復旧することです。Windows File RecoveryはMicrosoftの公式ソフトですが、復旧を行うにはコマンドを使わなければなりません。専門知識のあるユーザーによりお勧めします。

👀注意:このツールはWindows 10バージョン2004以降のみで利用できます。

ステップ 1. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。

入手

ステップ 2. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。

管理者として実行

ステップ 3. コマンドプロンプトで次のコマンド形式でコマンドを入力します:

winfr {ソースドライブ}: {ターゲットドライブ}: [/モード] [/スイッチ]

  • ソースドライブ:復元したいファイルが元に保存されていた場所
  • ターゲットドライブ:復元するファイルを保存する場所*ソースドライブと同じ場所に設定しないでください。
  • モード:ファイルシステムとデータ損失の状況に応じて選択するもの
  • スイッチ:スキャン範囲を絞る

Enter Winfr Source Drive

次に、モードとスイッチを選択する方法をご紹介します。

①. モードを選択するために、まず復元するファイルが元に保存されていたドライブのファイルシステムを確認する必要があります:「Win」+「E」キーを押して「エクスプローラ」を開きます。ファイルが保存されていたドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択してそのファイルシステムを確認します。

ファイルシステムを確認

②. システムファイルを確認できたら、データ損失の状況を組み合わせて、復旧モードを選択しましょう:

ファイルシステム 状況 推奨モード
NTFS 最近削除した デフォルト(Default mode)
NTFS しばらく前に削除された まずセグメント(Segment mode)を、次にシグネチャー(Signature mode)を試す
NTFS ディスクをフォーマットした まずセグメントを、次にシグネチャーを試す
NTFS ディスクが破損した まずセグメントを、次にシグネチャーを試す
FATおよびexFAT すべての状況 シグネチャー

③. 次に、復元対象の範囲を縮めるために、スイッチを選択してください:

パラメータ/スイッチ 説明 対応モード    
/n

/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。

例:

/n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。

/n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。

/n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。

/n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。

デフォルト
/y: 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 シグネチャー
/p:

復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。

すべてのモード
/segment セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション セグメント
/signature シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション シグネチャー

たとえば、Cドライブから失われたPGNファイルをDドライブに復元したい場合、「winfr C: D: /n *.png」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。そして、「y」キーを押してスキャンを確認します。

WFR PNG

まとめ

この記事では、破損したHDDからデータを取り出す方法について主に紹介しました。物理的に破損したHDDである場合、記事で紹介した方法で自力で解決することができます。まず破損したHDDを修復し、その後ファイルを復旧します。物理的に破損したHDDである場合、HDD修理専門店に送るほうがよいでしょう。

Machi
Machi · 編集者
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。