2025年おすすめディスククローンソフト5選【比較付き】

生活や仕事の中で、パソコンの買い替えやHDDのアップグレードは避けられません。どうすれば古いディスクから新しいディスクにデータを素早く移行しますか?この記事では、5つのディスククローンソフトについて詳しく紹介します。比較してから、自分のニーズに合ったものを選びましょう。

By @Machi
最後の更新 2025年09月01日

現在無料でHDD→SSDへデータクローンできるソフトを探してます。いいのあったら教えてください。
システムクローン(WindowsごとクローンしてSSDからWindowsを起動できるもの)ができるものでお願いします。なければ有料でなるだけ安いもの教えてください。

--Yahoo!知恵袋からの質問

ディスククローン(またはディスクコピー)とは、HDDやSSDのファイルだけでなく、OS、パーティションレイアウト、個人データなどディスクの内容を丸ごとコピーすることです。ディスク交換の場合に適しています。

ディスククローンソフトが必要な場合、どのソフトを使えばよいのか、どのソフトは自分のニーズに合っているのかと迷っている方は、心配しないでください。

この記事では、信頼性の高いクローン作成ソフト5つを詳しくご紹介します。また、クローンソフトを選ぶ際に意識すべきのポイントも挙げているので、この5つの中から自分に合ったものを選ぶ際の参考にしてください。

ディスククローンソフトを選ぶ時に意識すべきのポイント

1. 無料?有料?

ほとんどのユーザーはクローンソフトを選ぶときに、最初に考えるのが費用でしょう。無料で済むなら最高ですけど、ほとんどの無料ソフトは有料ソフトより操作性が悪いので、初心者に向きません。したがって、クローンを簡単に作成したい初心者には、有料ソフトをお勧めします。

2. 操作性?

初心者に対しては、これは最も重要なポイントの1つかもしれません。操作性の悪いソフトを使えば、操作時にわからないところが多くあるでしょう。したがって、初心者の方がクローンをスムーズに行うには、操作が簡単で、直感的なインターフェースを採用しているソフトが必要です。

3. 日本語対応?

英語に苦手な方または、初心者の方は、日本語対応のクローンソフトを使えば、各ステップをよりよく理解することができます。

4. 対応しているWindowsのバージョン?

ほとんどのクローンソフトはWindows 10/8.1/8/7に対応しています。しかし、新しくリリースされたWindows 11やWindows Vista/XPのような旧バージョンを使っている場合、ソフトはそのバージョンに対応しているかを確認することが必要です。

5. MBRクローン?GPTクローン?MBRからGPT/GPTからMBRクローン?

ディスクはMBRとGPTの2種類のパーティションスタイルがあります。

一部のクローンソフトは、クローン先とクローン元のディスクが同じパーティションスタイルである必要があるので、このようなクローンソフトでクローンを行う前に、ディスクのパーティションスタイルを確認する必要があります。同じでない場合、クローン先のディスクをクローン元のディスクのパーティションスタイルに初期化する必要があります。

しかし、異なるパーティションスタイルのディスクのクローンをサポートしているソフトもあるので、手間を節約したい場合、このようなソフトを選ぶのをお勧めします。

🚩参考記事:

6. 高度な機能?

基本的な機能だけでなく、高度な機能もクローンソフトの良し悪しを測る重要な指標となります。多くの高度な機能を備えたソフトは、ユーザーがクローンの前後に費やす労力を少なくすることができます。

ディスククローンソフトのおすすめ

これから、ディスククローンソフトを詳しく紹介します。以上のポイントを押さえて自分のニーズに合ったソフトを選びましょう。

🏃‍♀️クイックアクセス:

1. Clonezilla

Clonezillaは、ディスクまたはパーティションの複製(クローニング)ならびにイメージ作成(イメージング)用の、DebianまたはUbuntuをもとにつくられたLinuxディストリビューションです。例えば、バックアップや、同じシステムデータを複数のマシンに展開することに使用可能です。

► 使い方については、「Clonezillaでディスクからディスクへクローンする方法」をご参照ください。

操作性

初心者にお勧めできません

日本語対応
対応OS GNU/Linux、Windows、macOS(Intelベース)、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、Minix、VMware ESX、Chrome OS(Chromium OS)
MBRクローン
GPTクローン
高度な機能 独自のクローン作成をカスタマイズ可能、各種ブートパラメータを使用
👍 長所
  • 無料で使用できる

  • ほとんどのOSに対応

  • クローン速度が高速(GUIなしなのでオーバーヘッドが少ない)

  • 複数のディスクやパーティションの同時クローンが可能

👎 短所
  • 大きいディスクを小さいディスクにクローンできない
  • ディスクに不良セクターがある場合、クローンに失敗する可能性が高い
  • クローンを作成するために、Clonezilla LiveのISOイメージで起動メディアを作成する必要がある

2. AOMEI Backupper

AOMEI BackupperはWindows向けのバックアップおよびクローン作成ソフトです。初心者でも使いやすいインターフェースを持ち、バックアップ、復元、クローン、同期、ディスク消去など複数の機能を1本に統合しています。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

使い方

操作性
日本語対応
対応OS Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP
MBRクローン
GPTクローン
高度な機能

無料:MBRからGPT/GPTからMBRクローン、クローン中のパソコン操作、インテリジェントセクタークローン(不良セクターのスキップ、大きいディスクから小さいディスクへのクローンが可能)、セクタ単位クローン、SSD 4Kアライメント

有料:パーティションサイズを編集

価格

AOMEI Backupper Professional 年間更新版 5,280 円/1台のPC

AOMEI Backupper Workstation 年間更新版 6,780 円/1台のPC

AOMEI Backupper Server 年間更新版 19,980 円/1台のServer

(AOMEI Backupperは年間更新版、年間更新+1TBクラウド、無期限版の3つのプランがあります。より多くのプランについては、公式ストアにてご確認ください)

👍 長所
  • インターフェースが直感的で分かりやすく、操作が簡単

  • 新品ディスクを初期化しなくてもクローンできる

  • クローン元より小さいディスクへのクローンが可能

  • クローン先の不良セクタをスキップでき、不良セクタによるクローン失敗が避けられる

  • 有料版はダイナミックディスクのクローンを作成できる

👎 短所
  • 無料版はデータディスクのクローンのみサポートしている
  • Windows OSのみ対応

3. Macrium Reflect 8

Macrium Reflect 8はディスクバックアップおよびクローンソフトです。開発会社はイギリスで2006年に設立されたParamount Software UK Limitedです。業務用途にも対応しており、高度なクローン設定やバックアップ管理機能を備えています。

操作性

初心者にお勧めできません

日本語対応
対応OS Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP
MBRクローン
GPTクローン
高度な機能 パーティションサイズの自動調整、Legacy XPのパーティションアライメント
価格

Macrium Reflect 8 Home 9,367 円/1台のPC

(より多くのプランについては、公式サイトにてご確認ください)

👍 長所
  • ほとんどの機能が30日間無料で使用できる

  • クローン先ディスクのサイズ変更・レイアウト編集が可能

👎 短所
  • クローンする前に、クローン先のディスクを初期化する必要がある
  • HDDセクタエラーがあった場合、異常終了してしまう
  • インターフェースが直感的ではなく、初心者に向かない

4. Acronis True Image

Acronis True Imageは2002年に初リリースされたバックアップおよび管理ソフトウェアです。クローン機能に加え、サイバー保護やクラウド連携なども可能な多機能ソリューションとして知られています。

► 使い方については、「Acronis True Imageでクローンを作成する方法」をご参照ください。

操作性
日本語対応
対応OS Windows、macOS、Android、iOS
MBRクローン
GPTクローン
高度な機能 起動中のディスクのクローン作成、パーティションサイズの自動/手動調整、ディスクを現状のままで移行、クローンを作成しないファイルやフォルダを指定
価格

Essentials 年間サブスクリプション 5,580 円/1台のPC

Advanced 年間サブスクリプション+50GBのAcronis Cloud 6,140 円/1台のPC

Premium 年間サブスクリプション+1TBのAcronis Cloud 13,980 円/1台のPC

(より多くのプランについては、公式サイトにてご確認ください)

👍 長所
  • 多くのOSに対応

  • インターフェースが直感的で分かりやすく、操作が簡単

  • クローン中でもPCを操作可能なホットクローン対応

👎 短所
  • 不良セクタがある場合は、クローン作成はできない、クローン作成後も状態が悪いことがある
  • 異なる論理セクタサイズのディスクへのクローンはサポートされていない
  • ベーシックディスクのみクローンが可能で、ダイナミックディスクのクローンを作成できない
  • 外付けUSBハードドライブにディスクのクローンを作成する場合、クローンしたUSBハードドライブから起動できない場合がある
  • ソフトのサイズが大きい(ほぼ1GB)

5. HD革命/CopyDrive Ver.8

HD革命/CopyDrive Ver.8は、Windowsパソコンの環境をOSやデータ、インストール済みのアプリケーションも丸ごと別のハードディスクやSSDにそのままコピーできるハイクラスコピーソフトです。日本製ソフトとして国内ユーザーから根強い支持があります。

操作性
日本語対応
対応OS

Windows 11 2022 Update(バージョン 22H2)64bit

Windows 11(バージョン 21H2)64bit

Windows 10 2022 Update(バージョン 22H2)32/64bit

Windows 10 November 2021 Update(バージョン 21H2)32/64bit

すべては日本語版のみ対応

(2023年3月15日現在の対応OSとなります。最新情報は、「革命シリーズのOS別対応状況」でご確認ください)

MBRクローン
GPTクローン
高度な機能 拡大/縮小コピー、パーテイションサイズの自動/手動変更、MBRからGPT/GPTからMBRクローン、隠し領域のコピー、コピー中のパソコン操作、コマンドラインでのコピー
価格

HD革命/BackUp Next Ver.5 Standard 通常版 4,510円(税込)/1台のPC

(より多くのプランについては、公式通販ショップにてご確認ください)

👍 長所
  • 多くの詳細設定が利用可能

  • 異なるサイズのディスク間でも調整付きでクローン可能

👎 短所
  • 対応OSが少ない、しかも日本語版のみ対応している
  • クローンだけをサポートしていて、バックアップ&復元、同期などの機能を備えない
  • 新しいバージョンがリリースしたら、改めて購入する必要がある

AOMEI Backupperでディスククローンを作成する方法

ここでは、AOMEI Backupperでディスククローンを作成する方法をご案内します。

データディスク(システムが入っていないディスク)をクローンする場合、AOMEI Backupper Standardをダウンロードしてください。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

システムディスク(システムが入っているディスク)をクローンする場合、AOMEI Backupper Professionalをダウンロードしてください。

Proの無料体験版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

ステップ 1. AOMEI Backupperを開きます。「クローン」→「ディスククローン」をクリックします。

ステップ 2. まずクローン元のディスクを選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 3. そして、クローン先のディスクを選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 下の3つのオプションでクローンをカスタマイズします。すべての設定を確認し、問題がなければ「開始」をクリックします。

  1. パーティションを編集(Professional版で利用可能):クローン先のディスクはクローン元のディスクより大きい場合、容量を最大限に活用するには、このオプションで、パーティションのサイズを調整できます。クローン完了後、クローン先のディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。

  2. SSD 4Kアライメント:クローン先のディスクがSSDの場合、このオプションにチェックを入れると、クローン完了後、SSDの読み書き速度を向上させることができます。

  3. セクター単位のクローン:この機能はクローン元のディスクの1:1複製を作成したい方に適しています。使用されているかどうかに関わらず、すべてのセクターをクローンします。空白のセクターや論理的に不良セクターもクローンされます。この機能によって、暗号化されたディスクを解除せずにクローンすることができます。*「パーティションを編集」と同時に使えません。クローン先のディスクは容量がクローン元のディスクと同じまたはより大きい必要があります。

クローンが完了するまで待ちます。この間、PCをそのまま使い続けても、操作せずに置いておいても構いません。ただし、シャットダウンやロック画面への切り替えはしないでください。

🌟ヒント:

システムが入っているディスクをクローンした後、ディスクを交換するか、BIOSで起動ドライブを変更することで、クローン先のディスクからシステムを起動することができます。

豆知識:クローンとバックアップの区別

多くの人はクローンとバックアップの区別がよく分かりません。次に、クローンとバックアップの区別をご紹介します。自分の状況に応じて方法を選択しましょう。

バックアップバックアップとは、データ(ファイル、テキスト、画像、ドキュメントなど)のコピーを作成し、万が一に備えて、そのコピーを他のストレージデバイスに保存しておくことです。バックアップによって作成されたコピーは、複数のデータがイメージファイルに圧縮されます。その中のいずれかのデータにアクセスしたいなら、まずイメージファイルを復元する必要があります。

クローンクローンとは、ソースパーティション/ディスクに保存しているOSやアプリケーションなどを、設定を含むまったく同じ状態でターゲットパーティション/ディスクに丸ごとコピーすることです。クローンによって作成されたコピーは、復元せずにいつでもいずれかのデータにアクセスできます。しかし、クローンした後、ターゲットパーティション/ディスクにある元のデータはすべて上書きされます。

まとめ

この記事では、5つのディスククローンソフトについて詳しく紹介しました。フリーソフト、無料版ありの有料ソフト、有料ソフトの3種類もあるので、ニーズに合ったものを選びましょう!