リカバリー(回復)イメージを作成する方法とは?

回復(リカバリー)イメージが、パソコンに問題がある場合に、PCを以前の正常な状態に簡単に戻すことができます。では、作成するにはどうすればよいでしょうか?この記事では、2つの作成方法(Windows標準ツールまたはサードパーティー製のバックアップフリーソフト)をご案内します。ぜひ続けてご覧ください。

By @Machi 最後の更新 2023年04月27日

リカバリー(回復)イメージについて

Windows PCをしばらく使っていると、深刻な問題に遭遇するユーザーが多く、中には一般的な方法で修正できないものもあります。このような場合に備え、回復イメージをあらかじめ作成しておくことが必要があります。回復イメージがあれば、システムを以前の正常な状態に戻すことができます。

この記事では、Windows標準機能とサードパーティー製のバックアップソフトを使用して、回復イメージを作成する方法を紹介します。PCを様々な問題から守りたい方は、ぜひ読み進めてください。

リカバリー(回復)イメージを作成する方法

1. コマンドプロンプトで回復イメージを作成する

回復イメージを作成するためには、Windowsの回復環境(WinRE)に起動する必要があります。「Shift」キーを押しながら「再起動」ボタンをクリックすると、WinREに起動することができます。また、回復ドライブまたはインストールディスクから起動することもできます。

WinREを起動した後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。コマンドプロンプトを使用するために、アカウントのパスワードを入力する必要がある場合があります。

コマンドプロンプトで、次のようなコマンドを入力し、「Enter」キーを押して実行します。

Dism /Capture-Image /CaptureDir:C:\/ImageFile:D:\windows10\install.wim /Name:windows10 /description:2023-04

このコマンドは、現在のシステム状態をDドライブの「windows10」フォルダーにバックアップし、イメージファイル(install.wim)を作成することを意味します。必要性に応じて保存先のパスを変更する必要があります。

/Capture-Image:ドライブイメージを新しい.wimファイルにキャプチャします。
/CaptureDir:キャプチャするソースディレクトリを指定します。
/CaptureFile:イメージファイルの保存先を指定します。
/Name:名前を指定します。
/Description:説明文を指定します。複数の回復イメージを作成する場合は、イメージに説明を書き込むことで、どのイメージを復元すればよいかがわかるようになります。

新しいアプリやWindowsアップデートをインストールした後、/Append-Imageオプションを使用して、既存の.wimファイルに追加のイメージを追加することができます。新しく追加されたファイルだけをイメージファイルに取り込むので、増分バックアップのような働きをします。

例:

Dism /Append-Image /ImageFile:D:\windows10\install.wim /CaptureDir:C:\ /Name:windows10 /Description:2023-05

リカバリーイメージの作成が成功したら、コマンドプロンプト(管理者)で以下のコマンドを実行し、作成されたイメージを使用してパソコンを以前の日付の状態に復元することができます。

reagentc /setosimage /path D:\windows10 /index 1

/pathは回復イメージが保存されている場所に変更する必要があります。
復元が失敗した場合、コマンド「reagentc /info」を使用して、この回復イメージが利用可能かどうかを確認することができます。

コマンドプロンプトに慣れていない、またはこの方法が複雑すぎると思う場合は、直感的なインターフェースを持っているサードパーティー製のイメージ作成ソフトを使用して、回復イメージを作成することができます。詳細については読み進めてください。

2. 専門ソフトで回復用システムイメージを作成する

リカバリーイメージファイルを狙ったウイルスやランサムウェアが出始めていると報道されています。また、システムクラッシュなどにより、リカバリーイメージが破損することも少なくありません。したがって、リカバリーイメージが絶対に安全であるとは誰も保証できません。

災害復旧用のイメージをより安全なところに保存するために、サードパーティー製のバックアップソフト-AOMEI Backupper Standardを使用することをお勧めします。

このソフトは、システムイメージを内蔵HDD/SSDに加えて、外付けHDD/SSD、USBドライブ、CD/DVD、クラウドストレージ(OneDrive、Googleドライブ…)、NASなどのストレージデバイスにバックアップすることができます。イメージファイルのセキュリティを確保することができます。

また、そのインターフェースが直感的でわかりやすく、操作も簡単で、初心者でも気軽に使えます。

自動バックアップを有効にすると、設定された頻度に基づいて自動的に増分バックアップを実行します。これにより、ディスク容量を節約し、バックアップし忘れを避けられます。

さらに、ブータブルメディアを作成しておけば、システムを正常に起動できない場合でも、作成されたシステムイメージを復元できます。より深刻なシステム問題に対応できます。

次に、AOMEI Backupperを使用してシステムイメージを作成する方法をご案内します。開始する前に、まずAOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールしてください。

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▶ 注意:AOMEI Backupper StandardはWindows 11/10/8.1/8/7/Vista/XPに対応しています。Windows Serverのユーザーの場合、AOMEI Backupper Serverをご利用ください。

1. AOMEI Backupper Standardを開きます。そして、「バックアップ」→「システムバックアップ」をクリックします。

2. システムが含まれているパーティションは既に選択されます。バックアップ先だけを選択すればよいです。

► 下の3つのオプションでバックアップをカスタマイズすることができます:
オプション:コメントを書いたり、バックアップの圧縮レベルを選択したり、メール通知を設定したりすることができます。
スケジュール:デイリー(毎日)/ウィークリー(毎週)/マンスリー(毎月)/イベントトリガー(システム起動/シャットダウン、サインイン/サインアウト)/USB挿入の5つのモードから自動バックアップを設定することができます。
スキーム:フル/増分/差分バックアップ、古いバックアップの自動削除を設定することができます。ディスク容量を節約することができます(差分バックアップと古いバックアップの自動削除はAOMEI Backupper Professionalで利用可能)。

3. 問題がなければ、「開始」をクリックすると、システムがバックアップされます。

まとめ

パソコンに問題がある場合、回復イメージまたはシステムイメージを使用してシステムを以前の日付の状態に復元することができます。しかし、コマンドプロンプトによって作成された回復イメージが内蔵ドライブに保存されているので、システムクラッシュなどで破損する可能性があります。AOMEI Backupperで、より深刻なシステム問題に対応できる完全なシステムイメージを作成することをお勧めします。ダウンロードして、使ってみましょう~