初期化したパソコンから失われたデータを簡単に復元する方法

誤ってパソコンを初期化して大切なデータが消えてしまった場合でも、適切な方法を使えば復元できる可能性があります。この記事では、初心者でも簡単にWindowsパソコンから失われたデータを復元する方法を解説します。大切なデータを取り戻したい方、ぜひご覧ください。

Machi

By Machi / 最終更新日 2025年04月18日

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初期化したパソコンからデータを復元することは可能か?

パソコンを初期化したら、大切な写真や書類がすべて消えてしまった……」という経験をされた方は意外と多いかもしれません。Windowsの「このPCをリセット」機能は、動作の不具合やウイルス感染などを解消するのに便利ですが、事前に十分な準備をせずに実行してしまうと、大切なデータも一緒に削除されてしまうリスクがあります。

しかし、安心してください。パソコンを初期化したからといって、すべてのデータが完全に消えてしまうわけではありません。

たとえば、「すべて削除する」で初期化しても、多くの場合、データはまだパソコン内に残っていて、見えなくなっているだけです。簡単に言えば、ファイルそのものはしばらく残り、「目次」が消えた状態になっているのです。

すべて削除する

この状態なら、HDD(ハードディスクドライブ)ではデータ復元ソフトで、写真や書類を取り戻せる可能性があります。

一方、SSD(ソリッドステートドライブ)では削除データが自動的に上書きされやすく、復元が難しいこともありますが、完全に消えたとは限らないので、試す価値はあります。

ただし、初期化時に「データのクリーニングを実行する」オプションを選んだ場合は注意が必要です。この設定では、データが意図的に上書きされるため、復元は非常に困難または不可能になる可能性があります。

データのクリーニングを実行する

初期化されたデータの復元率を高めるためのポイント

パソコンを初期化した直後に「大切なデータが消えてしまった!」と気づいた場合、その後の対応が復元の成功率を大きく左右します。以下のポイントを押さえておけば、データを復元できる可能性を少しでも高めることができます。

● 1. パソコンの使用をすぐに停止

初期化後にパソコンを使い続けると、新たなデータが消えたファイルの場所に上書きされてしまい、復元の可能性が大きく下がります。

● 2. 別のデバイスから復旧ツールをダウンロード

復元ソフトを初期化済みのパソコンに直接インストールすると、データが上書きされるリスクがあります。 可能であれば、別のPCやUSBメモリを使って復旧ツールを準備し、そこから実行しましょう。

以上のポイントを確認したら、次に紹介する方法でデータ復元を試してみましょう。

方法1:データ復旧ソフトAOMEI FastRecoveryで初期化後のデータを復元する【初心者向け・推奨】

初期化後のパソコンから消えてしまったデータを自分で復元したいなら、専用のデータ復旧ソフトの利用が最も手軽で効果的です。

なかでも「AOMEI FastRecovery」は、初心者でも簡単に操作できることで人気のツールです。

AOMEI FastRecoveryは、初期化、フォーマット、誤削除など様々なデータ損失シナリオに対応します。写真、動画、文書など幅広いファイル形式をサポートします。

スキャン方法は「クイックスキャン」と「ディープスキャン」の2種類があり、わずか数秒〜数分でファイルを見つけられることが可能です。

最も大切なのは、スキャンと復元中に失われたデータにさらなる損傷を与えないことです。たとえデータを復元できなくても、元のデータがさらに壊れてしまうことはないので、安心して試すことができます。

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👀注意:

復元したいデータが上書きされないようにするためには、AOMEI FastRecoveryをUSBメモリや外付けHDDなどの外部デバイスにダウンロード・インストールして使用するのがおすすめです。

手順 1. 初期化されたドライブをスキャン

AOMEI FastRecoveryをUSBメモリや外付けHDDにダウンロードし、インストールして起動します。マウスを初期化されたドライブに移動し、「スキャン」をクリックします。

スキャン開始

手順 2. 検索範囲を絞り込む

AOMEI FastRecoveryは自動的に復元可能なデータをスキャンします。

ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルター」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、検索バーで直接検索することができます。

検索ボックスとフィルター

手順 3. ファイルとフォルダを復旧

復元したいファイルおよびフォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存場所を選択して復元します。復元したいファイルが見つからなかった場合、左下にある「ディープスキャン」をクリックし、ディープスキャンを行ってください。

復旧

👀注意:
  • スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
  • 他のドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
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方法2:Windows File Recoveryを使ってコマンドで復元する【中・上級者向け】

お使いのシステムがWindows 10(バージョン2004以降)とWindows 11で、少しパソコン操作に慣れている方であれば、Microsoft公式の無料ツール「Windows File Recovery」を使って、コマンドラインからデータを復元する方法もあります。

ただし、このツールはGUI(マウス操作画面)がなく、コマンドプロンプトでの入力が必要なため、やや中~上級者向けです。

手順 1. Microsoft Storeを開き、「Windows File Recovery」を検索してインストールします。

入手

手順 2. スタートアイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。

手順 3. では、復元コマンドを入力します。

基本構文:winfr ソースドライブ: 宛先ドライブ: /モード /スイッチ

例えば、初期化されたCドライブのJPG画像ファイルをDドライブに復元する場合、次のようなコマンドを入力します。

winfr C: D: /extensive /n *.jpg

  • 「C:」=スキャン対象(初期化されたドライブ)
  • 「D:」=復元先(別のドライブ)
  • 「/extensive」=深いスキャンを実行
  • 「*.jpg」=jpgは他のファイル形式に置き換えることができる
  • もっと詳しくについては「Windows File Recoveryの使い方を詳しく解説」をご参照ください。

状況に応じてコマンドを作り、「Enter」キーを押して実行します。

手順 4. 「Continue?」が表示されると「Y」キーを押してスキャンと復元を確認します。

処理完了後、Dドライブ内に「Recovery_[日付]」フォルダが作成され、復元されたデータが保存されます。

方法3:プロのデータ復旧サービスを利用する

自分で復元を試みてもデータが取り戻せない場合や、ディスクが物理的に損傷している場合は、プロのデータ復旧サービスに依頼するのが有効です。

A1データやバッファローなどの信頼できる業者が、特殊な設備を使って初期化されたディスクや壊れたHDD/SSDからデータを復元します。無料診断を提供する業者を選び、状況を説明して見積もりを確認後、復元を依頼しましょう。

費用は数万円~数十万円かかる場合がありますが、高い成功率が期待できます。

まとめ

この記事では、初期化されたパソコンから失われたデータを復元するための3つの方法をご紹介しました。

復元を成功させるポイントは、初期化後にディスクの使用を最小限に抑え、早めに対処することです。初心者の方には、操作が簡単で扱いやすいAOMEI FastRecoveryの利用が特におすすめです。技術に自信がある方は「Windows File Recovery」のようなコマンドラインツールを試してみるのも良いでしょう。もし自分では難しいと感じた場合は、無理せず専門のデータ復旧サービスに依頼するのも賢明です。

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3ステップでデータを復旧

データ復元後は、同じトラブルを繰り返さないよう、定期的にバックアップを取る習慣をつけましょう。外付けHDDやクラウドサービスを活用し、大切なデータをしっかり守ることが大切です。

Machi
Machi · この記事を書いた人
Technology会社の編集者としてAOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、映画、音楽、色々なことに趣味があります。