.xlsxファイルが開けない?原因と解決方法を詳しく解説
.xlsxファイルが開けない原因はさまざまですが、多くの場合、ファイルの破損、ソフトウェアの問題、互換性の問題が関係しています。このページでは、考えられる主な原因と、それぞれのケースに応じた具体的な解決策を詳しく解説します。
Excelは、仕事でもプライベートでもよく使われる便利なツールです。データの整理や分析、レポート作成など、日常的に欠かせない存在です。ところが、突然.xlsxファイルが開かなくなることがあります。大事なデータにアクセスできなくなったり、作業が止まってしまったりすると、焦ってしまいますよね。
心配しないでください。この記事では、.xlsxファイルが開かなくなる主な原因をわかりやすく解説し、それぞれの状況に応じた具体的な解決策をご紹介します。どの方法を試せばいいのかがすぐにわかるように整理しているので、ぜひ最後までチェックしてください!
なぜxlsxファイルが開けないのか?
.xlsxファイルが開けなくなる原因はさまざまですが、適切な対処を行えば多くの場合は解決できます。考えられる原因は、大きく分けて「ファイルやソフトウェアの問題」「システム環境の問題」「セキュリティ関連の問題」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
▌ファイルやソフトウェアの問題
まず、.xlsxファイルそのものやExcelのソフトウェアに問題があるケースです。
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.xlsxファイルが破損していると、Excelが正常に読み込めず開けないことがあります。破損の原因としては、保存中に電源が落ちたり強制終了したりした場合、不完全なコピーによるデータ欠損、ネットワーク経由でのダウンロード時のデータ破損、クラウドストレージとの同期エラーなどが考えられます。
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Excelのバージョンが古いと、新しい.xlsxファイルを正常に開けないことがあります。特にOffice 2007より前のバージョンでは.xlsx形式がサポートされておらず、最新のExcelでもアップデートが適用されていないと不具合が発生することがあります。
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Excelの設定が影響してファイルが開けないケースもあります。たとえば、保護ビューの設定によってインターネットからダウンロードしたファイルがブロックされたり、一部のアドインがExcelの動作を妨げたりすることがあります。
▌メモリ不足やシステム環境の問題
Excelやファイル自体に問題がなくても、システム環境によって.xlsxファイルが開かなくなることがあります。
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PCのメモリが不足していると、Excelがフリーズしたり、ファイルを開く途中でエラーが発生したりすることがあります。
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OSのアップデート後、Excelが正常に動作しなくなるケースがあります。特に、大規模なWindows Updateのメジャーアップデート後に発生しやすいです。これは、ExcelとOSの互換性の問題や、一時的なバグが原因となることが多いです。
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バックグラウンドで動作している他のアプリケーションがExcelの動作を妨げることがあります。例えば、クラウドストレージアプリ(OneDriveやDropbox)では、同期中のファイルがロックされて開けなくなることがあり、PDFリーダーや他のOfficeソフトでは特定の設定によってExcelファイルを別のアプリで開こうとしてエラーが発生する場合があります。
▌セキュリティ関連の問題
Excelファイルが開けない原因として、セキュリティ設定やウイルス感染の影響も考えられます。
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.xlsxファイルがウイルスに感染している場合、セキュリティソフトがファイルをブロックすることがあります。また、マルウェアによってファイルが暗号化されてしまい、開けなくなることもあります。
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セキュリティソフトが.xlsxファイルを誤検出し、開封を制限している可能性があります。特に、インターネットからダウンロードしたファイルやメールの添付ファイルとして受け取ったExcelファイルはブロックされやすく、企業のネットワーク内では特定のセキュリティポリシーによってアクセスが制限されることもあります。
xlsxファイルが開けない問題を解決する方法
.xlsxファイルが開けないときは、慌てずにいくつかの方法を試すことで解決できることがほとんどです。以下の手順で、原因に応じた解決策を試してみましょう。
▌方法1. Excelの設定を確認・修正する
まずはExcelの設定を確認して、問題が設定によるものかどうかをチェックしましょう。
①Excelのセーフモードで開く
Excelをセーフモードで開くと、通常時に読み込まれるアドインや拡張機能を無効化した状態でExcelを起動できます。これにより、アドインや設定が原因でファイルが開けない場合に解決できます。
セーフモードでの起動方法は2つがあります。
▶「Ctrl」キーを押しながらExcelを起動します。すると、「Ctrlキーが押されたままになっています。Excelをセーフモードで起動しますか?」と表示され、「はい」をクリックします。
▶スタートアイコンを右クリックし、リストから「ファイル名を指定して実行」を開きます。そして、「excel /safe」と入力して「Enter」キーを押します。
セーフモードで正常に開けた場合、問題の原因は設定やアドインにある可能性があります。
② Excelのアドインを無効化する
Excelのアドインが干渉してファイルが開けないことがあります。Excelの「オプション」から「アドイン」の設定を確認し、不要なアドインを無効にすることで改善することがあります。アドインを無効にする手順は以下の通りです:
1. 「ファイル」タブを開き、「オプション」を選択します。
2. 「アドイン」セクションに移動し、「管理」ドロップダウンから「COMアドイン」を選び、「設定」をクリックします。
3. 不要なアドインのチェックを外し、「OK」をクリックします。
▌方法2. ファイルの修復を試みる
次に、ファイルそのものが破損している場合の修復方法を見ていきましょう。
①Excelの「開いて修復」機能を利用
Excelには「開いて修復」機能が搭載されており、破損した.xlsxファイルを開こうとする際に修復を試みることができます。手順は次の通りです:
1. デスクトップの「スタートボタン」から「Excel」を起動します。
2. 「ファイル」メニューをクリックし、「開く」を選択します。
3. 開けないファイルを選択し、右側の矢印をクリックして「開いて修復する」を選びます。
②新しい.xlsxファイルにデータをコピーする
ファイルが修復できない場合、データ自体が失われていないこともあるため、新しい.xlsxファイルを作成し、破損したファイルからデータを手動でコピーして保存することができます。まず、新しいExcelファイルを作成し、破損したファイルからシートをコピーする手順です:
1. 新しいExcelファイルを開きます。
2. 破損したファイルをExcelで開ける場合、シートをコピーして新しいファイルに貼り付けます。
▌方法3. システムや環境を見直す
システムの環境に起因する問題を見直すことも重要です。
①Windowsの再起動を試す
シンプルですが、PCを再起動することで解決する場合もあります。システムのキャッシュやメモリがリセットされ、動作が安定することがあります。
②Excelの最新バージョンに更新する
古いバージョンのExcelでは、新しい.xlsxファイルに完全に対応できないことがあります。ExcelやOfficeを最新バージョンにアップデートすることで、問題が解決することがあります。Excelを開き、「ファイル」>「アカウント」>「更新オプション」から「今すぐ更新」を選んで、アップデートを実行してください。
③セキュリティソフトの設定を確認し、一時的に無効化する
セキュリティソフトが.xlsxファイルの開封をブロックすることがあります。特に、インターネットからダウンロードしたファイルに対して厳格な設定がされていることがあります。セキュリティソフトの設定を確認し、一時的に無効化することで開けるようになることがあります。
おまけ:紛失したxlsxファイルを復元する簡単な方法
.xlsxファイルを誤って削除してしまったり、システムのクラッシュや不具合によって紛失した場合、データ復元ソフトを利用して簡単に復元することができます。特に、データの復元に特化したツールを使えば、失われたファイルを迅速に取り戻すことが可能です。
ここでは、専門的なデータ復元ソフト「AOMEI FastRecovery」を紹介します。このソフトウェアは、誤って削除した.xlsxファイルを復元するために非常に効果的で、シンプルな操作で失われたデータを取り戻すことができます。

- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、png、mp4、mov、doc、xlsx、pdf、zip、rarなど1000種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
AOMEI FastRecoveryで失われた.xlsxファイルを復元する手順
1. AOMEI FastRecoveryをダウンロードし、インストールして起動します。失われた.xlsxファイルが保存されているドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
2. AOMEI FastRecoveryは、自動的に復元可能なファイルをスキャンします。消失したエクセルファイルを素早く見つけるために、「フィルター」オプションをクリックし、「種類」を「ドキュメント」に設定するか、検索バーに「.xlsx」を入力して直接検索します。
3. 復元したいエクセルファイルを選んで、「復元」ボタンをクリックします。*スキャンが完了する前でも、ファイルの復元を開始できます。
新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
まとめ
xlsxファイルが開けない問題は、突然のトラブルとして誰にでも起こり得るものです。しかし、原因が分かれば、適切な対策を講じることでほとんどの場合は解決できます。Excelの設定を確認したり、ファイルの修復を試みたり、システム環境を見直すことで、再びスムーズに作業を進めることができます。
もし、誤ってファイルを削除してしまったり、システムの不具合でデータが失われた場合でも、AOMEI FastRecoveryなどのデータ復元ツールを使えば、簡単にファイルを取り戻すことが可能です。あなたの作業がスムーズに進むことを願っています。