Windows回復パーティションを安全に削除/復元/再作成する方法

Windows 11/10/8/7では、ディスク容量を確保するために回復パーティションを削除したいと考えることがあります。しかし、本当に削除しても問題ないのでしょうか?この記事では、回復パーティションを安全に削除する方法から、必要になった場合の復元・再作成の手順まで、わかりやすくご紹介します。

By @Akira
最後の更新 2025年07月09日

Windows回復環境について

Windows回復環境(WinRE)は、Microsoftによって作成され、Windows 11/10/8.1/8/7のデバイスのハードディスクまたはSSDにwinre.wimファイルとして保存されているイメージファイルです。これは、Windowsプレインストール環境に基づいており、さまざまな言語、デバイスドライバー、新しい診断ツールなどを追加することでカスタマイズできます。

通常、OEMパーティション、EFIシステムパーティション(ESP)、システムで予約済みのパーティション、Microsoft予約パーティション(MSR)に保存されます。コンピューターを起動できないときにインストール、アップグレード、再インストール、または修復できるさまざまな回復ツールが含まれています。

たとえば、起動の失敗、予期しないシャットダウン、安全な起動エラーなど、コンピューターに問題がある場合、スタートアップ修復は修復可能な問題を自動的に診断して修復します。

回復パーティションを削除しても大丈夫?

通常、Windowsの起動には回復パーティションは必要ありません。しかし、PCが起動しなくなった場合やシステムに問題が発生した際には、回復パーティションが非常に重要な役割を果たします。

ただし、以下の図のように、ディスク上に複数の回復パーティションが存在する場合は注意が必要です。

Windowsのアップグレードや機能更新のたびに新しい回復パーティションが作成され、古いものは使用されなくなることがあります。このような「機能していない」回復パーティションは、ディスク領域を節約するために削除しても問題ありません。

コマンドプロンプトで回復パーティションを安全に削除する方法

👀注意:
  • 必ず正しいパーティションを選択してください。間違えるとシステムが起動しなくなる可能性があります。
  • 削除前に重要なデータまたはディスク全体のバックアップを行いましょう。

ステップ 1. タスクバーに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選びます。

ステップ 2. その後、以下のコマンドを順に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押して実行します。

diskpart

list disk

select disk #(#を対象のディスク番号に置き換え)

list partition

select partition #(#を回復パーティションの番号に置き換え)

delete partition override

ステップ 3. 「Diskpartは選択されたパーティションを正常に削除しました。」が表示されて、回復パーティションが正常に削除します。

Windowsを再インストールせずに回復パーティションを復元・再作成する方法

パソコンの修復には回復環境が必要になることがあります。しかし、回復環境がない、または削除されてしまった場合は、どのように復元・再作成すればよいのでしょうか?ここでは、その方法をご紹介します。

1. インストールディスクから回復パーティションを手動でコピーする

👀注意:

万が一に備えて、作業を行う前にディスクのバックアップを取っておくことをおすすめします。誤操作によってWindowsが起動しなくなる可能性があります。

ステップ 1. Windows+Eキーを押して「エクスプローラー」を開き、上部の「表示」タブ→「オプション」→「表示」タブを順にクリックします。

ステップ 2. 「詳細設定」から「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れ、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外します。「適用」→「OK」をクリックします。

ステップ 3. Windowsのインストールメディアを挿入し、Windows+Eキーを押して「エクスプローラー」を開き、「sources」フォルダーを開きます(例:D:\sources)。

ステップ 4. 「sources」フォルダーにある「install.wim」ファイルを探します。該当ファイルをShiftキーを押しながら右クリックし、「パスのコピー」を選択します。このパスは後でコマンドに使用するため、メモ帳などに貼り付けて控えておくと便利です。

ステップ 5. タスクバーに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選びます。

ステップ 6. 以下のコマンドを順に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押します:

md C:\test

dism /mount-image /imagefile:"D:\sources\install.wim" /index:1 /mountdir:C:\test /readonly(D:\sources\install.wimのパスはご自身の環境に合わせて修正してください)

copy C:\test\Windows\System32\Recovery\winre.wim C:\Windows\System32\Recovery\

reagentc /setreimage /path C:\Windows\System32\Recovery

dism /unmount-image /mountdir:C:\test /discard

reagentc /enable

reagentc /info

これで、Windows REの再構成が完了です。

2. AOMEI BackupperでWindows回復環境を簡単かつ安全に作成する

回復パーティションをインストールディスクから手動でコピーする方法もありますが、操作が複雑で初心者にはリスクが伴います。

そこで、より手軽で安全に回復環境を作成できる方法として、信頼性の高いサードパーティ製バックアップ&復元ソフトAOMEI Backupper Professionalの利用をおすすめします。

このソフトは、回復環境とブータブルメディアの作成をサポートします。数回のクリックで完了するため、初心者の方でも手軽に使いこなせます。

これから、回復環境を作成する方法をご案内します。まずはAOMEI Backupperをダウンロードし、インストールしてから進めてください。

Proの無料体験版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

ステップ 1. AOMEI Backupperを起動します。次に、「ツール」をクリックし、「回復環境」を選択します。

ステップ 2. 「AOMEI Backupper回復環境を有効にする」にチェックを入れ、ブートメニューの表示時間を設定し、「次へ」をクリックします。

ステップ 3. 確認ダイアログが表示されるので、「はい」をクリックして回復環境の作成ページに移動します。その後、作成が開始されます。完了するまで待ちます。

👀注意:
  • このツールは今Windows 7とそれ以前のOSをサポートしません。
  • このツールは今ダイナミックシステムをサポートしません。
  • 「AOMEI Backupper回復環境の起動オプション」を有効にするをオフにすると、AOMEI Backupper回復環境を簡単に削除できます。

これで、回復環境が作成されました。

次は、Windowsの起動に必要なブートドライブを含むシステムイメージまたはディスクイメージの作成を行いましょう。万が一、パソコンに不具合が発生した場合でも、作成したイメージを使って簡単に元の正常な状態へ復元することができます。

結論

以上、Windows回復パーティションの削除、復元、再作成の方法について解説しました。不要になった回復パーティションは、安全に削除することでディスクの空き容量を有効に活用できますし、必要に応じて回復環境を再構築することも可能です。

また、AOMEI Backupperを活用すれば、回復パーティションの作成だけでなく、システムやディスク、ファイルのバックアップ・復元も簡単に行えます。万が一のトラブルに備えて、日頃からバックアップを取っておくことをおすすめします。ぜひ一度お試しください。

Proの無料体験版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速