解決済み:USBに保存されているファイルが表示されない!
Windows 11/10でUSBメモリに保存されているファイル/フォルダが突然表示されなくなりました!これはなぜでしょうか?この問題を修復するにはどうすればよいでしょうか?この記事では、原因により、修復方法とデータの取り戻し方をいくつか紹介します。ぜひ続けてご覧ください。
ユーザー事例:USBに保存されているファイルが表示されない!
昨日まで使用できていたUSBメモリーの中身が突然表示されなくなってしまいました。エクスプローラーから直接パスを入力しても、中身が表示されませんでした。プロパティで確認したところ、使用容量はあるものの、フォーマットされていないようです。
--ある掲示板からの質問
USBとは、様々なデバイス間でデータを保存/転送することができる携帯型ストレージデバイスです。
USBは非常に便利ですが、使用する時に「USBにファイルが見えない」「Windows 10でUSBのファイルが表示されないが、容量は使用済み」といった問題に直面することもあります。
では、なぜこのような問題が発生するのでしょうか?
なぜUSBの中身が表示されないのか?
その原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- USBメモリのファイルが隠れている:隠しファイル属性により、USBメモリに保存されているファイルまたはフォルダが見えなくなります。
- 削除:意図的な削除や誤った削除は、データ消失の最も一般的な原因です。
- 壊れた/損傷したファイルシステム:USBメモリのファイルシステムが壊れている場合、それらを開くことはできません。
- ウイルス感染または攻撃。
もし、USBメモリに保存されたファイルが消えた場合は、以下の方法に従って問題を修復してみましょう。
USBメモリに保存されているファイルが表示されない問題を修復する方法
状況1. USBメモリ内の非表示ファイルを表示する
先程のように、ファイル/フォルダが非表示になっていると、CMDを使用して、ファイル/フォルダを表示させることができます。CMDに慣れていない場合、エクスプローラを利用して、非表示ファイルやフォルダを表示することもできます。
◎方法1. エクスプローラを使用する
USBメモリをコンピュータに接続し、「Win」+「E」キーを押してエクスプローラを開きます。次に、USBに移動し、「表示」タブ→「オプション」→「表示」タブ→「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をクリックします。
◎方法2. attribコマンドを使用する
attribコマンドは、Windowsにおいて隠しファイルを表示したり非表示にするために設計されています。以下、このコマンドに関連する4つの一般的な属性を紹介します。
- ★ヒント:
- 読み取り専用(R):この種類のファイルにアクセスしたり、読み取ったりすることはできますが、変更することはできません。
- 隠しファイル(H):MS-DOSコマンド(attribまたはdir)やWindowsアプリケーション(エクスプローラなど)では、デフォルトでは隠しファイルを表示できません。
- システム(S):ファイル/フォルダを重要なファイルシステムとしてマークし、その優先度を設定する予定です。
- アーカイブ(A):最新のバックアップ以降に何か新しいものがある場合、バックアップツールは、完全/増分バックアップを作成した後、このバックアップを自動的に削除します。
ステップ 1. USBメモリをPCに接続します。「Win」+「S」キーを押して検索バーを開き、「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択して開きます。
ステップ 2. コマンドプロンプトウィンドウで、「attrib –h –r –s /s /d G:\*.*」を入力します。「G」をUSBのドライブ文字に置き換えてください。
ステップ 3. プロセスが完了すると、必要なファイルを保存する新しいフォルダーが作成されます。必要に応じて、形式を変更して別の場所に保存できます。
◎方法3. dirコマンドを使用する
同様に、dirコマンドを使用して隠しファイルを表示できます。その方法を説明しましょう。
- ★ヒント:
- dir /ah:現在のディレクトリにあるすべての隠しファイルと隠しディレクトリを表示します。
- dir /ah-d:現在のディレクトリにあるすべての隠しファイルを表示します(隠しディレクトリは表示されません)。
- dir /a:現在のディレクトリにあるすべてのファイルとディレクトリ(隠しファイルと隠しディレクトリを含む)を表示します。
ステップ 1. USBメモリをPCに接続します。「Win」+「S」キーを押して検索バーを開き、「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択して開きます。
ステップ 2. 「コマンドプロンプト」ウィンドウに「dir F: /a:h /b /s」と入力して、「Enter」キーを押してFドライブの隠しファイルを表示します。「F」をUSBのドライブ文字に置き換えてください。
プロセスが完了したら、USBドライブを開き、ファイル/フォルダが表示されるかどうかを確認します。
状況2. USBメモリ内の失われたファイルを復元する
上記の方法をすべて試してもファイルやフォルダーが表示されない場合は、USBメモリにあるファイルが紛失・削除された可能性があります。この場合、データ復旧ソフトを使用して取り戻すことをお勧めします。
◎方法1. Windows File Recoveryを使用する
Windows File Recoveryは、Microsoftが提供するWindows用のファイル復元ツールです。このツールを使うことで、誤って削除したデータや、フォーマットされたドライブからのデータ復元が可能になります。
メリット:
- 無料。
- 3つのモード(デフォルト、セグメント、シグネチャーモード)で、4つのファイルシステム(NFS、ReFS、exFAT、およびFAT32)をサポートしています。
デメリット:
- Windows File Recoveryは、Windows 10以降でのみ動作します。
- GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)はありません。
次に、このツールを使用してUSBメモリから失われたファイルを復元する方法をご案内します。
ステップ 1. USBメモリをパソコンに接続し、「Win」+「E」を押してエクスプローラを開きます。接続したUSBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。そのファイルシステムを確認します。
同様に、以下のフォームを参照してファイルシステムを確認することもできます。
ファイルシステム |
例 |
FAT/exFAT |
SDカード、USBドライブ(4GB未満) |
NTFS |
内蔵/外付けHDD/SSD、USBメモリ(4GB以上) |
ステップ 2. ファイルシステムとデータ損失の状況に応じてモードを選択します。
ファイルシステム | 状況 | 推奨モード |
NTFS | 最近削除した | デフォルト |
NTFS | しばらく前に削除された | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクをフォーマットした | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
NTFS | ディスクが破損した | まずセグメントを、次にシグネチャーを試す |
FATおよびexFAT | すべての状況 | シグネチャー |
ステップ 3. スイッチを選択してスキャン範囲を狭め、より速く復元するファイルを見つけます。
パラメータ/スイッチ | 説明 | 対応モード |
/n |
/n :ファイル名やパス、ファイル拡張子などを指定してスキャンします。条件を複数指定することもできます。 例: /n 見積り.xlsx → 見積り.xlsx という名前のファイルをスキャンします。 /n *.pdf → 拡張子.pdfのファイルをスキャンします。 /n \users\(ユーザー名)\Pictures\ → ピクチャフォルダー内のファイルをすべてスキャンします。フォルダーを指定する場合は、最後に必ず \ を入れてください。 /n "\users\(ユーザー名)\Documents\My Data\*議事録*" → ドキュメント内の My Data というサブフォルダに保存されていたファイルで、名前に 議事録 が含まれるファイルをスキャンします。ファイル名、またはパスにスペースが含まれる場合は、" "(ダブルコーテーション)で囲む必要があります。 |
デフォルト |
/y: | 特定の拡張子を持つファイルをスキャンします。複数の項目を入力する場合は、カンマで区切ってください。 | シグネチャー |
/p: |
復元操作のログファイルを回復ドライブのデフォルトの場所とは異なる場所に保存します(例:D:\logfile)。 |
すべてのモード |
/segment | セグメントモード。ファイルレコードセグメントを使用するNTFSドライブ用の復元オプション | セグメント |
/signature | シグネチャーモード。ファイルヘッダーを使用するすべてのファイルシステムタイプ用の復元オプション | シグネチャー |
ステップ 4. Microsoft Storeで「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。
ステップ 5. 「Windows File Recovery」のインストールが完了したら、「Windows」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Windows File Recovery」と入力し、表示結果から「管理者として実行」を選択します。
ステップ 6. USBドライブから削除されたファイルを復元する方法は?ここでは、最近削除したPDFファイルの復元を例に説明します。
PDFファイルをFドライブからDドライブに復元したい場合、「コマンドプロンプト」に「winfr F: D: /regular /n*.pdf」を入力し、「Enter」キーを押して実行します。
ステップ 7. プロセスを開始するには、「y」キーを押してください。「Ctrl」+「C」キーを押して、データの復元を停止することができます。
◎方法2. GUIインターフェースを搭載しているデータ復旧ソフトを使用する
確かに、Microsoftから開発したWindows File RecoveryにはGUI(グラフィカルユーザインタフェース)がないため、コマンドラインに精通していない方には使いにくいです。
Windows File Recoveryに比べ、MyRecoverはより使いやすいデータ復旧ツールであり、直感的なGUIを備えていて、3つのステップで簡単にファイルを回復できます。また、次のようなメリットがあります:
- 削除、フォーマット、システムクラッシュなどの原因によるデータ消失に対応することができます。
- Word、PPT、Excel、写真、ミュージック、動画、電子メール、Webページ、圧縮ファイルなど、200以上の種類のデータを復元することができます。
- USBメモリに加えて、外付け/内蔵HDD/SSD、SDカードからのデータ復元をサポートしています。
- 削除されたファイルの元のパス、ファイル名、形式を取得することができます。
- Windows 11、10、8、7、Windows ServerのNTFS、FAT32、exFAT、ReFSに対応しています。
では、下のボタンをクリックしてMyRecoverをダウンロードして、手順に従ってUSBメモリから消えたファイル/フォルダを取り戻しましょう。
ステップ 1. MyRecoverを起動します。接続したUSBメモリを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. MyRecoverは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、更新日、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル/フォルダ名を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
- 種類:ドキュメント、イメージ、動画、オーディオ、メール、ウェブページ、圧縮ファイルから選択できます。
- 更新日:本日、昨日、過去7日間、過去30日間、カスタムから選択できます。特定の期間に削除されたデータを探したいなら、「カスタム」を選択してください。
- サイズ:128KB未満、128KB~1MB、1MB~512MB、512MB以上、カスタムから選択できます。
ステップ 3. 復元したいファイルまたはフォルダを選択し、「復旧 xつのファイル」をクリックします。*スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
- MyRecoverの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、MyRecoverをProfessionalまたはTechnician版にアップグレードしてください。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
最後に
USBメモリにファイル/フォルダが表示されない場合は、まずファイルが非表示になっているかどうかを確認する必要があります。もし、表示されないファイル/フォルダが紛失したら、データ復旧ソフト-Windows File RecoveryまたはMyRecoverを使用して失われたファイル/フォルダを取り戻せます。
今度、このようなデータ損失に備え、Windows用の無料バックアップソフト-AOMEI Backupper Standardを使用して、ファイル/フォルダ、パーティション、システム、ディスクを定期的にバックアップすることをお勧めします。