iPhoneのメッセージを別のApple IDに移行する方法
この記事では、iPhoneのメッセージを別のApple IDに移行・移動する方法についてご紹介します。そのほか、iPhoneのメッセージを安全かつ迅速に別のiPhoneへ転送する方法もご説明しましょう。
「メッセージ」アプリとは?
iPhone、iPad、iPod touchで「メッセージ」アプリを使い、メッセージを送信することができます。これらのメッセージはiMessageまたはSMS/MMSとして送信されます。SMS/MMSはiPhoneやAndroidスマホで利用できますが、iMessageはiPhoneのみ対応しています。
▶iMessageでは、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信ネットワークを利用して、別のiPhone、iPad、iPod touch、Macにテキスト、写真、またはビデオを送信できます。これらのメッセージは常に暗号化され、青い吹き出しで表示されます。iMessageのオンとオフを切り替えるには、「設定」⇒「メッセージ」の順にタップします。
▶iMessageを使わない場合は、SMS/MMSを使えます。SMS/MMS では、ほかの携帯電話やiPhone、iPad、iPod touchにテキストや写真を送信できます。SMS/MMSのメッセージは暗号化されず、デバイス上で緑色の吹き出しで表示されます。
- ★SMS
- 電話番号を利用してメッセージを送受信できるサービスのこと
- チャット形式の短いやり取りを想定したものなので、画像やデータファイルの送受信はできない
- 1回に送信できる文字数にも限りがある
- ★MMS
- SMSと違って文字数は無制限で、長文のやり取りも問題ナシ
- 写真や動画はもちろんのこと、音声、リッチテキストなど、幅広いデータの送受信に対応している
- ★iMessage
- iOS独自のメッセージ機能だ
- iPhoneはもちろんのこと、iPadやMac、iPod touchといったApple製の端末同士で、メッセージをやり取りできる
- 複数のApple端末を持っている人なら、それぞれのデバイスから同一アカウントを使えるのでとても便利
- 機能としてはMMSに近く、写真や動画、音声などの送受信に対応しており、文字数の制限もない
- さらにはLINEスタンプとよく似た「ステッカー」や、顔認識システムと連動した「アニ文字」「ミー文字」などによるコミュニケーションも可能で、料金はデータ通信のみとなる
メッセージを別のApple IDに移行したい?
新しいiPhoneを手に入れたら、古いiPhone上のメッセージをそこに移行・移動したいですか?新しいiPhoneのために、別のApple IDを作成した場合、メッセージを別のiCloudアカウントに転送できますか?
普通、異なるApple ID間でデータを移行することができませんが、幸いなことに、Appleが提供するクラウドサービス「iCloud」の一機能を利用してメッセージを移行することができます。
※メッセージを新しいiPhoneへ安全かつ迅速に転送したいなら、パート2の方法❷(iCloud上のデータとiPhoneのデータを同期する必要なく、選択したメッセージを古いiPhoneから新しいiPhoneへ直接移行する方法)に移動してください。
パート1:メッセージを別のApple IDへ移行する方法
メッセージを異なるApple ID間で直接移行する方法がありませんが、iCloud同期をオフにして、データをiPhoneに残してから、別のApple IDと同期させる方法があります。仮に、メッセージをAアカウントからBアカウントに移行したとします。
手順 1. Aアカウントの「メッセージ」の同期(iCloudへの自動同期)を解除します。
☛iPhoneにAアカウントでサインインしていることを確認し、「設定」⇒「Apple ID」(画面最上部にある自分の名前)⇒「iCloud」をタップし、「メッセージ」スイッチをオフにします。
手順 2. 「iCloudにメッセージを保管」が表示され、「無効にしてメッセージをダウンロード」を選択します。
手順 3. Aアカウントからサインアウトしてから、BアカウントでiPhoneにサインインします。
手順 4. メッセージをBアカウントと同期させます。
☛「設定」⇒「Apple ID」⇒「iCloud」をタップし、「メッセージ」スイッチをオンにします。
パート2:メッセージを別のiPhoneへ移行する方法
新しいiPhoneで新しいApple IDを作成した場合があるので、iPhoneのメッセージを別のApple IDに移行するのは、別のiPhoneに移行することになります。
方法❶:iCloudバックアップでメッセージを別のiPhoneへ移行
iCloudバックアップで古いiPhoneをバックアップしてから、リセットされた新しいiPhoneに復元することでメッセージを移行することができます。
手順 1. 古いiPhoneをバックアップします。
☛古いiPhoneで「設定」⇒「Apple ID」⇒「iCloud」⇒「iCloudバックアップ」⇒「今すぐバックアップを作成」をタップします。
手順 2. iCloudバックアップを新しいiPhoneに復元することで古いiPhoneのデータをまとめて取り込むことができます。
☛まずは新しいiPhoneを消去:「設定」⇒「一般」⇒「リセット」(iOS 15なら「転送またはiPhoneをリセット」)⇒「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
☛初期化後バックアップから古いiPhoneを復元:新しいiPhoneの電源を入れ、「こんにちは」画面が表示されたら、言語を設定し、「手動で設定」⇒「続ける」をタップし、Wi-Fiに接続してパスコードを作成すると、表示される「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選びましょう。Apple IDを入力してiCloudにサインインしたら、バックアップの日付やサイズを見比べて適切なものを選び、画面の指示に従って進むと復元が始まります。
方法❷:FoneToolでメッセージを別のiPhoneへ移行
ご覧の通り、iCloudでメッセージを移行する方法は少し複雑でしょう。iCloudを利用せず前のiPhoneから新しいiPhone(違うApple ID)へ、簡単にメッセージを移行したいなら、FoneToolを利用することができます。
誰でも簡単に使えるiOSデータバックアップ&転送ツールです。選択したメッセージ(SMS/MMS、iMessages)、連絡先、写真、音楽、動画をパソコンにバックアップして、別のiPhoneに復元したり、iPhoneとパソコン間でデータを転送したり、iPhoneのデータを別のiPhoneにまるごと転送することができます。
- 必要なメッセージをプレビューして選択することができます。特定のメッセージまたは全てのメッセージを転送することが可能です。
- 新しいiPhoneをリセットする必要がないため、既存データを消去しません。
手順 1. FoneToolをパソコンにダウンロード、インストール、起動します。USBケーブルで古いiPhoneをパソコンに接続します。
手順 2. 「データバックアップ」>「個別バックアップ」をクリックします。
手順 3. 「メッセージ」アイコンをクリックし、転送したいメッセージを選択し、「確認」をクリックします。
手順 4. 「メッセージ」チェックボックスだけがオンになっていることを確認し、「バックアップストレージパス」を選択し、「バックアップ開始」をクリックします。
手順 5. パソコンから古いiPhoneを抜きます。新しいiPhoneをパソコンに接続します。
手順 6. 「バックアップ管理」画面でバックアップタスク選択して「復元」をクリックします。「メッセージ」アイコンをクリックし、新しいiPhoneに移行したいメッセージを確認/選択し、最後は問題なければ「復元開始」をクリックします。
結論
これで、iPhoneのメッセージを別のApple IDに移行する方法についてご紹介しました。古いアカウントからデータをiPhoneに保管してから、新しいアカウントと同期させます。
メッセージを別のiPhone(違うApple ID)へ迅速に転送したい場合、iCloudバックアップでiPhoneを丸ごとバックアップしてから、初期化されたiPhoneに復元するほか、FoneToolの「個別バックアップ」&「復元」機能を使用して、選択したメッセージだけを別のiPhoneに転送することもできます。
iCloud経由でデータを同期、新しいiPhone上の全てのデータを消去、古いiPhone上の全てのデータをバックアップ/復元する必要がありません。超簡単・便利で、時間を節約します。