VSSライターでタイムアウトエラーが発生【Windows Server 2008/2012/2016】

Windows Server 2008、2012、2016で「VSS完了待ち」「VSSライターがタイムアウトする」エラーが発生したら、この記事を参考にして対処法を見つけることができます。

By @Akira 最後の更新 2022年03月30日

Windows Server 2008、2012、2016で「ボリューム・シャドウ・コピー・サービス(VSS)完了待ち」や、「VSSライタータイムアウト」のエラーを修正する方法についてご紹介します。

VSSライターのタイムアウトエラーの概要

VSSライターは、ボリューム・シャドウ・コピー・サービス(VSS)を使用して情報をシャドウコピーの記憶域に保存するためのプログラムまたはサービスです。

豆知識:VSSライターについてVSSライターについてもっと詳しい情報が欲しい方へ~ VSSライターとは、VSSを構成する4つのコンポーネント(VSSリクエスター、VSSサービス、VSSライターおよびVSS プロバイダー)のうちの1つです。 VSSサービスからの指令により、シャドウコピーを作成するために、各アプリケーションを一旦静止する役割を持っています。すべてのアプリケーションが整合性の取れた状態になるために必要な処理を実施します。アプリケーションごとに存在し、各VSSライターは自身に紐づいたアプリケーションの処理を行います。

場合によっては、Windows Server 2008/2012/2016のバックアップ中に、一部のVSSライターがタイムアウト(完了待ち)エラーのため失敗します。これはVSSバックアップ失敗の原因となるかもしれません。

  • 例えば:バックアップ中にシャドウコピーの作成が中止してしまいました。SQL ServerやExchange Serverといったミドルウェア製品の機能として提供されているVSSライターの状態を確認すれば、Microsoft Exchangeライターが完了待ちの状態になり、タイムアウトのエラーが発生します。

    ☟以下の図のようにState: [5] Waiting for completionが表示されます。

補足:VSSの状態を確認する方法Windows Server上でコマンドプロンプトを開き、「vssadmin list writers」コマンドラインを入力することでVSSライターの状態を確認することができます。詳細情報についてはこちらへ~

VSSライタータイムアウトまたは完了待ちエラーが発生したら、次の方法を試みて解決してみましょう~

方法 1. 暗号化サービスを再起動

  • ステップ 1. WindowsキーとRキーを合わせて押し、「ファイル名を指定して実行」にservices.mscと入力し、Enterキーを押します。

  • ステップ 2. 「サービス」で「Cryptographic Services」という項目を見つけて、その状態を確認します。そして、ダブルクリックでCryptographic Servicesのプロパティを開き、暗号化サービスの設定を変更します。

  • ステップ 3. 「全般」タブでCryptographic Servicesを停止/開始したり、そのスタートアップの種類を変更したりすることができます。ここでは、まずスタートアップの種類無効にする→OKまたは適用をクリック→変更を保存し、そしてもう一度「全般」タブでタートアップの種類を自動に設定する→OKまたは適用をクリック→変更を保存する必要があります。

  • ステップ 4. サービスを閉じた後、コマンドプロンプトでvssadmin list writersを実行して再確認してください。

方法 2. CHKDSKを実行

ハードディスクの故障もWindows Server 2008、2012、2016でのVSSライターエラー(完了待ち、タイムアウト)を引き起こすかもしれません。そのため、CHKDSKを実行してディスクエラーをチェックすることができます。

これはWindowsがCドライブにインストールされていることを前提とします。もし、システムパーティションのドライブレターはCじゃなくて他のアルファベットであるなら、上述のコマンドの文字Cを別の文字に置き換える必要があります。

Windows10 - ハードディスクのエラーをチェック

  • ステップ 1. コマンドプロンプト(CMD)を管理者として実行します。

  • ステップ 2. CMDで「chkdsk c: /r」コマンドを入力し、Enterキーを押します。

  • ステップ 3. Windows Serverを再起動して、もう一度VSSの状態を確認します。

方法 3. サードパーティ製のバックアップソフトを使用

前にも言ったとおり、WindowsはVSSに依頼してバックアップを作成します。VSSまたはVSSライターのエラー(完了待ち、タイムアウト)が発生したら、バックアップを作成できません。

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VSSの十分な記憶域がないエラーのソリューション

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こういう時、サードパーティ製バックアップツールを使ってバックアップを実行することができます。

★★☆ここでは、AOMEI Backupper Serverという強力なバックアップソフトを強くお勧めします。AOMEI Backupperに組み込みVSS技術は使われているので、WindowsのVSSやVSSライターでエラーが発生しても、バックアップ/コピーを簡単に作成することができます。

✍AB Server版の詳しい情報AOMEI Backupper ServerはWindows 10/8.1/8/7/Vista/XPをサポートしますが、主にWindows Server 2016/2012(R2)/2008(R2) /2003のためにデザインされます。パソコン初心者でも簡単に使えます。いろんな高度な機能を備えます。有料版ですが、購入を決める前にその無料体験版を試みることができます。AOMEI Backupper(AB)各バージョンの機能比較無料体験 【ヒント】単にWindows 10/8/7でこのバックアップ&復元ソフトを使用したいなら、Windows 10/8/7向けのAOMEI Backupper Standard(無料)またはAOMEI Backupper Professional(有料)をインストールしてください。

▶AOMEI Backupper Serverを使うと、Windows Server 2008/2012/2016でシステム、ディスク、パーティション、ファイルまたはフォルダのバックアップ中にVSSバックアップを実行できます。次はVSSでシステムバックアップを実行する手順を見てみましょう~

VSSライターでタイムアウト(完了待ち)エラーが発生する場合、AOMEI組み込みのVSSを使用したほうがいいです。

  • ステップ 1. AOMEI Backupper Serverをインストールし、起動します。「バックアップ」タブ→「システムバックアップ」をクリックします。

  • ステップ 2. システムバックアップなので、バックアップ対象(バックアップ元)が自動で選択されます。「2」をクリックし、他の場所をバックアップ先として選択します。

  • ステップ 3. 「オプション」をクリックし、「VSS」タブを選択します。VSS(Microsoft)またはAOMEI組み込みのVSS技術、いずれかを使用できます。

  • ステップ 4. 「開始」をクリックします。これは、稼働中のアプリケーションなどを中断せず、バックアップを実行します。

まとめ

AOMEI Backupperがあれば、VSSライターのタイムアウトまたは完了待ちエラーについて二度と心配する必要はありません!VSSライターが使えなくなっても、AOMEI Backupperを使用してVSSバックアップを作成できます。また、このソフトでブータブルメディアを作成することもできます。Windowsから起動しない場合、作成したブータブルメディアから起動して、Windows Serverを以前の状態に戻すことができます。