Windows 11 24H2から23H2に戻す方法【詳細解説】

Windows 11 24H2はHDR背景や省エネモードなど新機能が追加された大型アップデートですが、一部環境ではブルースクリーンや音声トラブル、ネット接続の不具合が報告されています。本記事では、アップデート後にWindows標準機能を使って安全に23H2へ戻す方法をわかりやすく解説します。

By @Machi
最後の更新 2025年09月30日

Windows 11 24H2の不具合

Windows 11 バージョン 24H2が2024年10月1日に一般リリースされました。今回のアップデートでは、HDR背景のサポート、省エネモードの刷新、sudoコマンドの導入、ファイルエクスプローラーでの7-zipやTARアーカイブ作成機能など、見た目から開発環境まで幅広く強化されています。

しかしその一方で、実際にインストールしたユーザーの中には動作が不安定になったり、思わぬ不具合に遭遇したりするケースも報告されています。最初は問題なくても、使い続けるうちに不具合が目立ってくることもあります。

よくあるトラブルには次のようなものがあります。

1. ブルースクリーンが出る:特定の環境で突然ブルースクリーンが表示され、強制的に再起動されてしまう。作業中のファイルが失われるリスクもあります。

2. 音が出ない:アップデート後にサウンドデバイスを認識できず、スピーカーやイヤホンから音が出なくなる。会議や動画視聴に支障が出ます。

3. 共有フォルダにアクセスできない:ネットワーク上の共有フォルダを開こうとすると認証エラーが出て使えないことがある。特に仕事でファイル共有を使う人には大きな影響です。

4. エクスプローラーが固まる:ファイルをコピーしたり右クリックしたときに、画面がフリーズして操作できなくなる。日常のちょっとした作業でもストレスになります。

5. ネット接続が不安定:Wi-Fiにつながっているのにインターネットが使えない、VPNが頻繁に切れるなどの問題が発生。特にリモートワークでは大きな支障になります。

こうした不具合が積み重なると、仕事や普段の利用に影響が出てしまいます。そのため、安定していた23H2に戻したいと考えるユーザーが少しずつ増えてきています。

Windows 11 24H2から23H2に戻す方法

このセクションでは、24H2の不具合に悩まされている方に、以前の安定したバージョンである23H2に戻す方法をご紹介します。

ただし、戻し方には注意が必要です。

アップデート後10日以内であれば、Windowsの標準機能を利用して簡単に23H2に戻すことができます。

10日を過ぎた場合は事情が変わります。Microsoftの公式配布はすでに24H2に切り替わっているため、23H2のメディア作成ツールは入手できません。ISOファイルを使ったクリーンインストールという手もありますが、PC内のデータがすべて削除されるうえ、準備や作業もかなり大変です。一般の方にはあまりおすすめできないため、ここでは扱わないことにします。

👀ヒント:

アップデートから10日を過ぎても、システムを簡単に元の状態へ戻したい場合は、あらかじめバックアップを取っておくことが大切です。更新前に手動でシステムバックアップを作成しておく、あるいは自動バックアップを設定しておけば、万が一不具合が出ても手軽に以前の環境へ復元できます。

ここからは、アップデート後10日以内に行える標準機能を使ったダウングレード方法について、わかりやすく解説していきます。

ここからは、それぞれの状況に応じた具体的な手順をわかりやすく解説していきます。

1. 「Windows」+「I」キーを押して「設定」を開きます。

2. 「システム」→「回復」をクリックします。

3. 「戻す」ボタンをクリックします。

4. 「以前のビルドに戻す」ウィンドウが表示され、「次へ」をクリックします。

5. 「行わない」→「次へ」→「次へ」をクリックします。

6. 最後に「以前のビルドに戻す」をクリックしてダウングレードを確認します。

23H2に戻す前に、まずはバックアップを!

前述の通り、あらかじめバックアップを取っておけば、万が一トラブルが発生してもすぐに以前の環境へ復元できます。そのため、23H2に戻す前にバックアップを行っておくことを強くおすすめします。

ここでは、無料で利用できるバックアップソフトAOMEI Backupper Standardを利用して、Windows 11のシステムをかんたんにバックアップする方法をご紹介します。

🌟ヒント:

バックアップはUSBメモリや外付けHDD、NASなど、PC本体とは別の場所に保存しておくのがおすすめです。こうしておけば、万が一PCが起動しなくなっても復元が可能になります。

1. AOMEI Backupper Standardをダウンロードし、インストールして開きます。「バックアップ」→「システムバックアップ」をクリックします。

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2. Windows 11の起動に必要なドライブが既に選択されるので、保存先をクリックして選択します。

3. ニーズに応じて下の3つのオプションでバックアップをカスタマイズできます。すべての設定を確認し、問題がなければ「開始」をクリックします。

最後に

Windows 11 バージョン 24H2は多くの新機能が追加された一方で、一部の環境では不具合も報告されており、安定性を重視する方の中には23H2へ戻したいと考えるケースもあります。

本記事では、アップデート後10日以内に23H2へ戻す方法をご紹介しました。

なお、アップデートやダウングレードを時間の制限にとらわれずに行いたい場合には、日頃からシステムバックアップを定期的に作成しておくことをおすすめします。そうすることで、万が一のトラブルにも安心して対応できます。